グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ

Topics/お知らせ

ホーム > Topics/お知らせ > 小惑星探査機「はやぶさ2」観測成果論文の Nature Astronomy誌掲載について

小惑星探査機「はやぶさ2」観測成果論文の Nature Astronomy誌掲載について


概要

 暗いリュウグウ表面に非常に明るい岩塊が多数個発見されました。光学航法カメラ(ONC)と近赤外分光計(NIRS3)の観測により、この明るい岩塊のうち6つは外来起源物質である可能性が高いことがわかりました。特にこれらの岩塊はS型小惑星と似た反射スペクトルを持っていることが示されました。これらの岩塊はリュウグウの母天体とS型小惑星との衝突によりもたらされたものである可能性が高いと考えられます。ベヌーではV型小惑星に近い外来起源物質が発見されており、両者を比較すると両者が違う衝突史を経てきたことがわかります。また、リュウグウで見つかった明るい岩石のうち多くはリュウグウと似た反射スペクトルを持つこともわかりました。これらはリュウグウ母天体内部の異なる場所からきたものであると考えられます。「はやぶさ2」の回収試料の中にはこれらの明るい岩塊片が混ざっている可能性があり、それらを調べることによりリュウグウ母天体の熱進化や衝突天体についてより詳細な情報を得られることが期待できます。

本研究成果は、9月22日に Nature Astronomyへ掲載されました。
詳細については、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページをご覧ください。