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「地球生命の誕生のカギを握る」AGUAS ZARCAS隕石をPERCが入手


 地球生命の起源解明の研究に新たな一歩を記すと期待される貴重な隕石を惑星探査研究センター(PERC)が入手しました。
 この隕石は2019年4月23日夜(現地時間)、中米コスタリカの首都、サン・ホセ郊外の上空に現れた複数の巨大な火球から無数の破片となって降り注いだ「AGUAS ZARCAS」(アグアスザルカス:スペイン語で「ザルカス海」)。民家の屋根を突き破るほどの大きさのものもあり、これまでに採集された量は約30㎏と推定されます。
 コスタリカ大学の初期分析や、その後の米アリゾナ州立大学の分析で、地球生命誕生の「種」となる炭素質物質や水を含んだ鉱物を含む「CMコンドライト」であることが分かりました。
  PERCが入手したAGUAS ZARCASは大きさ7×5×5㎝、重さ172g。試料の一部を切断し、荒井朋子主席研究員が詳細な分析を進めます。
 また、この夏にも東京スカイツリータウンキャンパスAreaⅡに展示し、一般に公開することになっています。

■荒井主席研究員の話
今、「はやぶさ2」が探査を進めている小惑星「リュウグウ」も、AGUAS ZARCASに近い物質でできていると考えられます。はやぶさ2が試料を持ち帰れば、両方の比較も科学者には尽きない興味をそそる研究課題です。

AGUAS ZARCAS(アグアスザルカス)