橋やビルなどの建築物、自動車や飛行機のような輸送機器などを形づくる構造用材料には、簡単には変形しない強さが求められます。
しかし強い材料ほど、実は脆いのが一般的です。
私の研究室では、材料組織をナノ・マイクロレベルで制御することで、「強さ」と「粘り強さ」をあわせもった理想的な材料をつくる研究を
行っています。これまでにない材料を生み出すことができれば、例えば自動車や飛行機をもっと軽量化したり、今まで実現できなかった
新しい建造物を作ることもできるでしょう。
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Q.研究を始めたきっかけは何ですか?
- 自然豊かな環境で育ち、子供の頃は野山で虫やトカゲを相手に遊んでいました。
その中で、次第に自然科学に興味を抱くようになったのがきっかけと言えるかもしれません。
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Q.研究を続けていく中での先生の「やりがい」は?
- 実験を通して新しい現象を発見し、その現象をいかに理解していくか。考察を重ねていく過程が楽しいです。また、研究室の学生がめきめきと成長していく姿を見るのも感動的ですね。
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Q.新たにチャレンジしたいテーマは何ですか?
- 教科書に書き加えられるような、新しい材料強化の考え方をまとめることができたらいいなと思っています。
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Q.座右の銘を教えてください。
- 「当たり前」に疑問を持つこと、違和感を見過ごさないこと。
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Q.若い世代に向けて、アドバイスをどうぞ。
- 夢を追いかけている自分に満足するのではなく、成長を確認しながら、着実に歩を進めていってください。