高齢者の骨密度の低下による骨折や骨粗しょう症が問題視されています。不足している骨を補う代替材料にはさまざまなものがありますが、
私は中でも、ハイドロキシアパタイトやそれに関連したリン酸カルシウムの合成と評価を行っています。
また、細胞レベルでの生体材料の評価を行い、材料によって骨の再生を促進させることも研究テーマのひとつです。
代替材料や自らの骨からつくった人工骨によって、弱くなった骨を補うことで、生活能力や質を高め、
その人らしい毎日を送る手助けができると考えています。
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Q.研究を始めたきっかけは何ですか?
- 鉄腕アトムに登場する「お茶の水博士」に憧れていたからです。
また、アメリカの古いSFドラマがきっかけで、人造人間にも興味を持っていましたね。
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Q.研究を続けていく中での先生の「やりがい」は?
- 自分が研究した物質や素材が、やがて製品となり、世間の日の目を見ること。
そして、その製品が、骨や硬組織に疾患をもつ方々の生活の助けになれば嬉しいです。
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Q.これまでの研究人生で心に残った言葉を教えてください。
- ある老教授に言われた言葉です。
「大工は毎日必ずカンナをひく。大工がカンナを引けなくなったら、なにも言わずに大工を辞めるだろう。アカデミアにいる研究者も日々研究する。研究者が研究できなくなったら、研究者を辞めなさい。」
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Q.座右の銘を教えてください。
- 「物事は淡々とこなす。止まない雨はない,必ず晴れるだろう。」
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Q.若い世代に向けて、アドバイスをどうぞ。
- 夢は一つではなく、多くの夢を持て。