宇宙兄弟で知るTechnology+の学び

EPISODE 02 極秘指令グリーンカード

宇宙飛行士選抜試験、第3次審査。 5人一組となり、2週間完全閉鎖環境で与えられる様々な課題を協力してこなしていく。そんな中、ムッタの班では唯一の時計が何者かに破壊される。犯人も目的も見えない異常事態に、疑念の充満する密室。ムッタは、チーム内で極秘に負荷を与えさせる「グリーンカード」による指示だと気付き、班全員でこの試練を乗り越える。

「プロジェクトマネジメントの研究」について 社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科の 鴻巣先生にお話をうかがいました

研究内容

経営に関わる資源には「ひと、もの、かね、情報」があり、中でも「ひと」のマネジメントはプロジェクトの成果を大きく左右します。私の研究室では、人間の性格特性や能力の計測手法を開発するとともに、それをもとにリーダーシップやコミュニケーション能力を伸ばし、組織運営の効率を高める研究を行っています。

episode 02-01

「グリーンカード」は興味深い心理実験です

「プロジェクトマネジメント実験 イメージ

「ジョハリの窓プロジェクトマネジメントという言葉を聞いたことはありますか。プロジェクトとは、ある目的を達成するために、期間を区切って人が集まり、チームで目的の遂行にあたる仕事のことです。そして、プロジェクトを分析し、的確に管理することをプロジェクトマネジメントと言います。みなさんの身近な例で言えば、体育祭や学園祭はプロジェクトで、その実行委員はプロジェクトをマネジメントするリーダーです。ここで取り上げたエピソードに登場する「グリーンカード」は“人間同士の相性や個人の能力などは、すでにあるのだから仕方ない”とやりすごすのではなく、それを変えようとする試みだと理解しました。人のパーソナリティには、自分も他人も知っている「1.開放領域」、自分は知らないが他人は知っている「2.盲点領域」、自分は知っているが他人は知らない「3.隠ぺい領域」、自分も他人も知らない「4.未知領域」という4つの領域があり、2や3を積極的に開拓する実験としても、
大変興味深いものがあります。

episode 02-02

プロジェクトマネジメントはビジネスを
成功させる科学

新入生オリエンテーション コミュニケーションマネジメント教材

宇宙開発は、まさにプロジェクト型の典型ですが、現実のビジネスでもプロジェクト型の仕事が多くなり、企画を成功へと導くプロジェクトマネジメントの考え方も注目を浴びています。私の研究室では、プロジェクトにおける「ひと」に着目し、社会心理学や人間工学、認知科学などの知識をもとに、より良いチームをつくって生産性を高める研究を行っています。研究室で開発した、メンバーの潜在的な能力を伸ばす評価の指標は、すでに一部の企業で人事に活用され、成果を上げています。しかし、プロジェクトのチームをどう育てていくかは、理論なしでは難しく、ビジネスの現場ではほぼ手つかずであったことも事実です。それだけに、この学科でプロジェクトマネジメントを学んだ学生は、卒業後、数年でプロジェクトリーダーを任される例も多く、理論を背景にしたリーダーシップの有用性を実証してくれています。これからのビジネスの成功のカギは、プロジェクトマネジメントの考え方と技術を身につけた人材が握っている、と確信しています。

社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科

プロジェクトマネジメントのマネジメントの知識と技術であらゆるあらゆるプロジェクトの生産性向上に貢献する

グローバルな競争を勝ち抜くため、企業はプロジェクトマネジメントの知識と技術を求めています。こうした期待に応え、本学科ではチームづくりから、決められた期間で、決められた資源を効果的に活用して目的を達成する管理手法を実践的に研究しています。カリキュラムにはグループ演習など実践的な内容が多く、チームワークやコミュニケーション力などを通して、一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、ビジネスの現場で活躍できる実行力を育成します。

詳しくはこちら 学科サイトはこちら

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