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SDGsの取り組み

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生命科学でSDGs! ~SDGsの基本を学ぶ「公衆衛生学」~



先進工学部 生命科学科
黒﨑 直子 教授
村上 和仁 教授

取り組み事例

生命科学科では、公衆衛生学の講義を選択科目として設定しており、希望者は2年生の後期に受講できます。

公衆衛生学では、人々の健康問題にかかわる環境要因や人間と社会の関係性について理解することを目的とし、人々の健康意識を高め、社会全体の健康水準を向上させるために必要なこと、さらにすべての生命現象の源である水の保全について、社会貢献等も含めて講義します。

【テーマ】すべての人に健康と福祉を

「健康」にはいろいろな見方や考え方があり、単にからだが病気ではないということではなく、精神的な面や社会的背景が満足している状態であることも含まれます。また、人は生まれてから成長して、高齢者になるまで、それぞれの年代でも健康に対する課題が違ってきます。このほかにも、個人と集団では健康の指標が異なることもあります。

多くの人が健康でありたいと望み、そうなるように努力する中で、個人でできることと、できないことがあります。個人で解決できないことについては、保健・医療制度などの社会のしくみで補うことも必要です。反対に保健・医療制度などの社会のしくみが優れているだけでは、健康になれるとは限りません。私たち一人一人が正しい知識を身につけ、病気の予防につながる努力をすることも大切です。公衆衛生学では、健康や福祉についての基本的な考え方や制度のしくみについて学ぶことで、多くの人がより良い生活を営むためには何が重要かを考え、行動できるようになることが目標です。

【テーマ】安全な水とトイレを世界中に

すべての生命現象の源である「水」。地球上のあらゆる生物の生存さらにはその生息場である生態系や生物多様性の保全はもちろん、私たちのからだや健康、さらには精神衛生にとっても、水は非常に重要です。「21世紀は水の世紀」といわれる所以です。

公衆衛生学では、私たちの健全で安全安心な暮らしに欠かせない上水道・下水道・水系感染症・水環境保全について、しくみや対策について学び、日常生活の中で地球環境保全のために私たちが何を意識してどのように行動すべきかについて考えます。