グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム > 挨拶集 > 2019年度 > 修了生・卒業生を送る言葉

挨拶集


修了生・卒業生を送る言葉


送る言葉
 卒業生・修了生の皆さん、卒業・修了おめでとうございます。皆さんの旅立ちを心から祝福し、新たなステージでの活躍を大いに期待します。
 今人類は、大きな岐路に立っています。新興国が競って成長を追い求める中で、これまで世界を動かしてきた先進国中心のシステムや秩序が根底から揺らいでいます。環境破壊、地球温暖化、感染症等の問題は深刻になり、特定の国だけで解決することが不可能なレベルに達しています。全人類が団結して、個人、地域、国を問わず、一人一人が地球規模の視点に立ち課題を解決しなければなりません。地球に暮らす全ての人々が恩恵を享受できる持続可能な社会、真のグローバル社会を構築しなければなりません。
 新型コロナウイルスの問題もグローバル社会に投げられた試練であると思います。昨今の状況を見て、40 年近く前に大学のフランス語の授業でAlbert Camusの「La Peste」を原書で読んだことを思い出しました。そこに、次のような一節がありました。
“Le mal qui est dans le monde vient presque toujours de l'ignorance,
et la bonne volonté peut faire autant de dégâts que la méchanceté, si elle n'est pas éclairée."
当時の予習のノートを開くと「世界の悪は、そのほとんど全てが常に無知から生じる。物事の真の意味を知っていなければ、善意も悪と同じくらいの損害を与えることがある。」と訳していました。
 人は新しい困難に立ち向かうとき、学ぶことによって自らを支え足を前に踏み出す力を得られます。人は常に、何かを成し遂げようとすると、自身の無知、知識の乏しさを思い知らされ壁に突き当たります。すると人は学び、力を増して壁をこえます。しかし、力が増すと更に高い壁に当たります。だからまた新しく学ぶ必要に迫られます。百折不撓、こうしていくつもの壁をこえて、人は成長していきます。私は、皆さんには、本学の教育目標にある「広く世界に知識を求める好学心」を生涯持ち続け大きく成長して頂きたいと思います。千葉工業大学で学び、国境を越えて存在する課題を解決するための力の源となる「世界文化に技術で貢献する」という建学の精神を身体の隅々まで体得された皆さんは、グローバル化が急速に進展する世界において様々な課題を解決するリーダーとして活躍されることと確信しています。
 どうか志高く生きてください。皆さんの未来が豊かで実り多いものであることを心からお祈りしています。

千葉工業大学 学長 小宮一仁
令和2年3月22日
TOP