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ホーム > 挨拶集 > 2012年度 > 千葉工業大学体育会 自動車部創部七十周年に寄せて

挨拶集


千葉工業大学体育会 自動車部創部七十周年に寄せて


10月27日
千葉工業大学体育会自動車部創部七十周年誠におめでとうございます。千葉工業大学長として、伝統と輝かしい実績を誇る自動車部の創部七十周年記念誌に御祝いの言葉を述べさせて頂けることを大変嬉しく思っております。

昭和17年、本学が旧制興亜工業大学として創立した年に誕生した自動車部は、良き時代も苦難の時代も大学と共に歩み発展してきました。千葉工業大学の歴史を語るうえで、なくてはならない存在であります。

本学創立時、我が国は太平洋戦争という激動の時代にありました。その後敗戦への道を進んで行く国情の下、本学も度重なる校地の移転や学徒動員という試練を余儀なくされました。そのような時代にあって、創部当時の部員の皆様の自動車部を存続させるための物資・燃料の調達や活動時間の確保への御苦労は計り知れないものがあったと思います。見事にそれらを成し遂げた原動力には、自動車そして自動車部を愛する理工系の若人の純粋な思いがあったと思います。

戦後の混乱期をも乗り越えた自動車部は、輝かしい戦績をあげて行きます。昭和39年の理工会本線ラリー優勝を皮切りに数々の大会で優勝・準優勝の成績を残し、そして平成18年には全日本総合杯優勝という快挙を成し遂げ、我が国の大学自動車部の頂点に達しました。その後も今日まで全日本レベルの大会での活躍が続いております。70年に亘り先輩から後輩へと脈々と受け継がれてきた自動車部の伝統は、まさに千葉工業大学の誇りであると考えます。

私事で恐縮ではございますが、私は土木工学の専門家です。車に乗っていて乗り心地が良い時、機械工学を専門とする御仁は決まって「いい車だ」と言います。一方、土木工学を専門とする私共は「いい道路だ」と言います。自動車部OBの養老慶一様は自動車部回顧録に「昭和26~27年頃は表通りは舗装されていたが一歩裏道に入れば泥道が殆ど、舗装路でも穴だらけだった」と当時の道路事情に苦労された思い出も記されています。当時と今の自動車・道路の状況を比較し、我が国の基幹工学の発展の一面を感じました。

私は運転が苦手なため、私にとって自動車は専ら乗せて頂くものですが、実はパワーがあり速く美しい車が大好きです。例えば若い頃からフォーミュラーワン世界選手権等における日本車・日本の技術・日本人ドライバーを応援し続けております。世界で初めて産業革命を成し遂げ近代工業をリードした英国では、1930年代前半の輸入車の台数は毎年70台に満たなかったと聞いております。英国製の自動車の性能が優れていたためです。しかし現在英国が自国の技術だけで製作できる自動車は殆どありません。私は、将来の日本は今の英国のようになってはならないと思っております。そのためにも皆様の部活動は大変重要で有意義なものであると思います。是非今後も活躍し発展し続けてください。

最後に千葉工業大学体育会自動車部の輝かしい未来を祈念し、御祝いの御挨拶とさせて頂きます。
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