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ホーム > 挨拶集 > 2012年度 > 学長就任挨拶-信頼され愛される大学に-

挨拶集


学長就任挨拶-信頼され愛される大学に-


06月29日
千葉工業大学は、今年創立70周年を迎えました。我が国の私立工業大学では最も長い歴史を持っております。戦前の昭和17年に旧制大学として創立して以来、着実に発展を続け、既に7万4千人以上の卒業生を社会に送り出しています。我が国はもちろん、世界的に見ても非常に規模の大きな大学でございます。新時代に歩み出す千葉工業大学の学長に就任するにあたり、一言ごあいさつ申し上げます。

本学の設立趣意書には、建学の精神の中に広く世界に知識を求める向学心を持つ国家枢要の人材の養成が謳われています。大きな変化の時代であればあるほど、学問の重要性は高まります。太平洋戦争という激動の時代に起草された本学の建学の精神には、学問への限りない期待と教育本来の理想が盛り込まれているように感じられます。この精神は、人々が未来への確かな指針を待ち望んでいる現代社会においても、未来を切り拓くための創造性を生み出す源となると思います。

私は、学長就任前の4年間、入学試験の責任者を仰せつかっておりました。この間全学を挙げて大学の魅力向上に努めてきた結果、毎年数千人ずつ志願者が増加し、昨年の入試では3万1758人という、創立以来最も多い志願者数を記録しました。即ち、今キャンパスは、厳しい競争を勝ち抜いて千葉工業大学に入学した学生であふれています。

しかし、学外に目を向けると、私たちは地球規模で解決しなければならないさまざまな問題に直面しています。また、国際社会における日本の地位の低下が懸念されています。こうした時代であればこそ、大学が問題解決のために積極的な役割を果たすことが必要とされています。

若いころ、私は海外の大学で教鞭をとっていたことがあります。この経験を生かし、グローバル社会で活躍できる人材、豊かな教養と高度な専門知識そして国際的視野を身につけた人材の育成をしっかりと行いたいと思います。そのために、千葉工業大学は、教育改革、国際化、ICT利用の推進を行い一層活力にあふれた大学づくりを進める必要があると考えます。

千葉工業大学は、多くの優れた研究成果を社会に提供しています。例えば、大学の研究水準の高さを示す政府の科学研究費補助金の採択額は、本年度我が国の私立理工系大学30校中3番目の多さでした。このような高い研究水準と成果は、高度な教育に結びついているだけではなく、社会との間に大きなネットワークを持つことにもつながっています。

高度に発展し複雑化した現代社会では、ひとつの問題を解決するためにも多面的なアプローチが必要となります。国内外の企業、大学や自治体などとの間に伝統と実績に支えられたネットワークを有する千葉工業大学は、複雑な問題を解決する能力に長けています。そして、このネットワークは、在学生の就職や、卒業生の活躍のために大きく役立っています。この社会とのネットワークを更に発展させ強固にするために研究支援を推進します。

言うまでもなく大学の使命は、教育と研究です。この2つは相補的な関係にあり、一方が不充分であると、もう一方も満足な結果を生み出せません。そして、両者が充実し大学が発展するためには、教職員が誇りを持って仕事に取り組むことができ、その中で優れた学生が育成されるシステムが必要です。人材こそが大学の最も大きな資産であり、優秀な学生を育て社会に送り出すこと、それを担う優秀な教職員を確保・育成することが最も重要な戦略的課題です。即ち、教学においては教員がじっくりと落ち着いて教育と研究に取り組むことができる体制づくりが最優先の課題であると考えています。

更に、学生生活の活性化と就業力の強化のために、学生の「やる気」を引き出すための学生支援のシステムを拡充することも大切です。入学からキャリア形成・就職に至る総合的な学生支援の仕組みを再構築することにより、学力だけではなく学生の社会適応能力や就業力などの強化に努めたいと思います。

競争社会をしっかりと受け止め、上を目指して前向きに進む。そして本学の卒業生が、母校を真に誇りとして感じる。更に、地域の皆様、世界の人々に信頼され愛される。千葉工業大学は、そのような大学であり続けるべきだと考えます。こうした目標の達成に向けて、千葉工業大学の戦略的な教育・研究の発展に努め、従来の施策の評価と再構築を迅速に行いつつ、新しい諸施策に取り組んでまいります。多くの皆さまからの御支援と御協力を心よりお願い申し上げ、就任のごあいさつと致します。
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