千葉工業大学　プロジェクト研究年報　2014年版

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テムにより，安定して局所冷却し，組織温度を低下させることが確認できた． 図1 水循環式冷却システムを用いた予備実験の様子 図2 腕冷却時の腕橈骨筋組織温度および皮膚温の変化 ３．まとめ 本研究テーマの背景となる過去に行った関連研究の成果について，複数の学会にて報告を行った．また，同様の実験を遂行可能な研究環境を整備するため，環境制御室内に設置できる腕冷却システムを作成し，冷却中の前腕部組織温度を測定する予備実験を行った．未だ十分ではないが，研究環境の整備を行うことができた．今後，採択された科研費により近赤外線分光装置等の機器備品を購入し，研究を遂行する． 本助成金により，複数の関連学会において，多数の研究発表を行ったことで，研究準備状況や実現可能性を広く示すことができ，平成26年度科学研究費補助金基盤研究（B）の採択に大きく貢献した． 本研究に関する受賞，学会発表，招待講演 (1) 日本生理人類学会第67回大会優秀発表賞： 若林斉, 西村貴孝，Titis WIJAYANTO，綿貫茂喜，栃原裕．局所冷却による前腕部組織温度の低下と骨格筋酸素摂取量の変化（受賞日2013.6.8） (2) 若林斉, 西村貴孝, Titis Wijayanto, 綿貫茂喜，栃原裕．前腕部組織の繰り返し冷却に伴う骨格筋代謝の亢進．日本生理人類学会第68回大会，金沢．2013.6.8-9 (3) 若林斉, 西村貴孝, Titis Wijayanto, 綿貫茂喜，栃原裕．前腕部組織の繰返し冷却に伴う骨格筋代謝の適応現象．第158回日本体力医学会関東地方会．東京，2013.7.13． (4) Wakabayashi H, Nishimura T, Wijayanto T, Watanuki S, Tochihara Y. Effect of repeated forearm tissue cooling on metabolism in human skeletal muscle. The 11th International Congress of Physiological Anthropology, Banff, Canada, 2013.8.8-10. (5) 若林斉, 西村貴孝, Titis Wijayanto, 綿貫茂喜，栃原裕．前腕部組織の繰返し冷却に伴う骨格筋酸素動態の適応現象．第27回呼吸研究会，東京，2013.9.20． (6) 若林斉, 西村貴孝, Titis Wijayanto, 綿貫茂喜，栃原裕．前腕部組織の繰返し冷却に伴う骨格筋代謝の亢進と筋パフォーマンスへの影響．第68回日本体力医学会大会，東京，2013.9.21-23． (7) Wakabayashi H. Cold water immersion and adaptation, Symposium on Human Thermal Environments, Seoul National University, Korea, 2013.10.5（招待講演） 参考文献 (1) Wakabayashi H, Wijayanto T, Kuroki H, Lee JY, Tochihara Y. The effect of repeated mild cold water immersions on the adaptation of the vasomotor responses. International Journal of Biometeorology 56(4): 631–637, 2012 (2) Michael J. Tipton, Hitoshi Wakabayashi, Martin J. Barwood, Clare M. Eglin, Igor B. Mekjavic, Nigel A.S. Taylor. Habituation of the metabolic and ventilatory responses to cold-water immersion in humans. Journal of Thermal Biology 38(1): 24–31, 2013 (3) 若林斉．前腕部の繰り返し冷却に伴うハンドグリップ運動時骨格筋酸素動態の適応，デサントスポーツ科学34：125-131，2013 採択された科研費 平成26～29年度：科学研究費補助金（基盤研究（B）），寒冷環境に対するヒトの体温調節応答の適応順序性および組織代謝との協関，若林斉（研究代表者），栃原裕，引原有輝，金田晃一（研究分担者），課題番号26291099，応用人類学細目． 2014　千葉工業大学附属総合研究所　プロジェクト研究年報　　　　　　　　　　Project Report of Research Institute of C.I.T 2014　　　　　　43

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