千葉工業大学　プロジェクト研究年報　2014年版

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て反比例する結果となった。理論から求まる実効励起寿命曲線をカーブフィッティングすることにより求めたスチレンによる)A(Nu32の失活レートは(1.6±0.7)×10－9cm3/sであり，酢酸エチルと同じオーダーであった。今回得られた酢酸エチルとスチレンにおける失活レートは，これまで測定してきた)A(Nu32の失活レートの値のなかで，キシレンについて大きな値であり，)A(Nu32との反応を考えた場合，極めて速く)A(Nu32のエネルギーを酢酸エチルやスチレンに渡すことができることを示しており，酢酸エチルやスチレンの分解反応に貢献できるものと考えられる。 ４．まとめ 酢酸エチル(C4H8O2)，ならびにスチレン(C8H8)による)A(Nu32の失活レートは，それぞれ(4.4±0.9)×10－9cm3/sと(1.6±0.7)×10－9cm3/sであった。 本研究に関する主な発表論文 (1)鈴木，小泉，伊藤: “N2/大気汚染物質混合ガス中における電流電圧特性に与える分解生成物の影響”, 電気学会研究会資料 プラズマ/パルスパワー/放電合同研究会, PST-13-067, PPT-13-052,ED-13-057 (2013) (2) S. Suzuki, Y. Koizumi, H. Itoh: “Determination of collisional quenching rate coefficients of N2(A3Σu+) by air pollutants”, XXXI International Conference on Phyenomena in Ionized Gases (Granada), PS3-008 (2013) (3) 鈴木:“準安定励起分子と環境汚染物質の反応係数”,平成26年電気学会全国大会講演論文集 シンポジウム, 1-S3-2 (2014) 参考文献 (1)Y.Koizumi, S.Suzuki, H.Itoh: “Determination of collisional quenching rate coefficient of N2(A3Σu+)”, 65th Annual Gaseous Electronics Conference(Austin, Texas)，Vol.57, No.8, MW1 62 p.67, 2012 (2) 鈴木，伊藤：“キシレンによるN2(A3Σu+)の失活とキシレン分解生成物の陰極表面への付着による電流阻止作用”, 電学論A，131(2)，pp.82-88 (2011) (3) 小泉，木内，鈴木，伊藤: “キシレンによるN2(A3Σu+)の失活レートと繰り返し測定による電流電圧特性の変化”, 電気学会研究会資料 パルスパワー/放電合同研究会，PPT-11-60, ED-11-108 (2011) (4) S.Suzuki, H.Itoh, N.Ikuta and H.Sekizawa: “Reflection of diffusing metastable gas molecules at the boundary”, J.Phys.D: Appl. Phys., 25, pp.1568-1573 (1992) 図２ N2 / C4H8O2混合ガス中で測定した)A(Nu32の実効励起寿命 Gas pressure p0 (Torr)Effective lifetime (ms)N2/ C8H8 (1.002 ppm) d=0.7cm d=1.0cm d=1.2cm d=1.5cm0.11100.1110図３ N2 / C8H8混合ガス中で測定した)A(Nu32の実効励起寿命 Gas pressure p0 (Torr)Effective lifetime (ms) d=0.7cm d=1.0cm d=1.2cm d=1.5cmN2/C4H8O2(1.00ppm)0.11100.11102014　千葉工業大学附属総合研究所　プロジェクト研究年報　　　　　　　　　　Project Report of Research Institute of C.I.T 2014　　　　　　110

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