千葉工業大学 プロジェクト研究年報 2014年版
108/148

· CIT音響フォーラムの企画 · 共用する研究機材(ソフトウェア含む)やデータサーバーなどに関する協議 · 複数研究者の共同研究に関する打合せ ここで,フォーラム会議での研究報告においては,主に大型研究プロジェクト「公共空間における安全確保のための音響情報伝達に関する研究」と「安全・快適性のための音響情報科学センター」を中心とした内容であった。 第6回と第7回のCIT音響フォーラムについては,それぞれ表1と表2に示す。 表1 第6回CIT音響フォーラム概要 題名 公共空間における安全確保のための音響情報伝達に関する研究 日時 2013年3月2日(土) 13:00~17:50 場所 津田沼キャンパス 7号館7階 ネットワーク・メディア実験室 協賛 (一社)日本音響学会 (公社)日本騒音制御工学会 演題 講演者 合成音声を利用した公共空間におけるアナウンス音声の明瞭度改善に関する研究 理解しやすい公共放送文に関する研究 残響下における避難誘導を意図したサイン音の研究および音声の拡声に関する一検討 指向性スピーカシステムによるアナウンス放送の明瞭性の改善 公共空間における拡声放送の了解性に関する実験的研究 広域放送の明瞭性確保のための一連の研究 ‐屋外音場の予測・測定・可聴化‐ 音響情報伝達性能評価のためのバイノーラル音場再生システム ‐頭部伝達関数の個人適応による高精度化‐ 公共空間内での避難方向の判断における視聴覚相互作用 木幡 稔 世木秀明柳川博文 矢野博夫 横山栄 佐藤史明 飯田一博 山崎 治来場者数 約80名 表2 第7回CIT音響フォーラム概要 題名 環境問題としての風車騒音 日時 2014年3月1日(土) 13:00~18:00 場所 津田沼キャンパス 7号館7階 ネットワーク・メディア実験室 協賛 (一社)日本音響学会 (公社)日本騒音制御工学会 演題 講演者 【招待講演】風車騒音問題の経緯 【招待講演】風車の騒音発生メカニズム 風車騒音の測定システムの開発 わが国における風車騒音の実態 風車騒音に含まれる振幅変調音の評価 風車騒音の低周波数成分の可聴性に関する聴感実験 環境騒音指標としての騒音レベルの再評価 桑原厚(環境書) 宮崎哲也(㈱アイ・エヌ・シー・エンジニアリング) 矢野博夫(千葉工業大学)橘秀樹(千葉工業大学)福島昭則(ニューズ環境設計)横山栄(東京大学) 坂本慎一(東京大学)来場者数 約110名 3.成果の概要 本フォーラムでは,計21回のフォーラム会議を通して,各研究者の研究現況の相互理解と意見交換を行うことで,音響学に関する研究を促進してきた。構成員13名のフォーラム期間中の研究成果発表状況および競争的研究基金の申請状況をそれぞれ表3,表4に示す。なお,表3以外に,構成員より特許出願2件,博士(工学)学位論文指導2件がそれぞれあった。 また,第6回,第7回「CIT音響フォーラム」をそれぞれ主催し,本学音響学研究グループのアクティビティを継続的に学外に発信すると共に,学内外の研究者と有益な意見交換を行った。 表3 フォーラム期間中の研究成果概略(件数) 著書 学術論文 国際会議 学術講演平成24年度 2 6 13 39 平成25年度 15 18 47 合計 2 21 31 86 表4 フォーラム期間中の競争的研究基金の申請状況 (学内構成員のみ) H24年度申請分 ・資金名(代表者名) 申請額(千円)研究題目 ・私大戦略基盤形成(代表:矢野博夫) 安全・快適性のための音響情報科学研究センター ・科研基盤(A)(代表:佐藤史明) 公共空間の安全性確保を目指した可聴型音響設計システムの構築 ・科研・学術研究助成(代表:世木秀明) 病的音声の聴覚心理的評価熟達度と評価に関与する音響パラメータの関係に関する検討 90,224 43,810 4,882 H25年度申請分 ・資金名(代表者名) 申請額(千円)研究題目 ・科研基盤(B)(代表:佐藤史明) メディアアートとしての公共空間の音響測定用信号の開発 ・科研基盤(C)(代表:木幡稔) 音声合成を用いた低ビット音声符号化システムに関する研究 ・LIXIL住生活財団研究助成(単独:佐藤史明) 公共空間の実使用環境における音響測定法 ・科研基盤(C)(代表:大川茂樹) 音環境理解のための音カテゴリクラスタリングに関する研究 15,560 3,000 2,000 1,750 4.まとめ 本文冒頭に述べたように,本学において多数在籍する音響学を専門分野とする研究者は,長年に亘って研究グループを結成し,研究者間の協力による研究を推進すると共に,2014 千葉工業大学附属総合研究所 プロジェクト研究年報          Project Report of Research Institute of C.I.T 2014      92

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です