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2023.3.15

本学志願増加数 3年連続全国一


一般選抜志願 14万5千人超に
津田沼校舎のC日程入学試験会場
津田沼校舎のC日程入学試験会場
 3月5日のC日程入学試験を終え、2023年度の入学試験が全て終了した。今年度は昨年度に続き、共通テスト利用入試の検定料を免除したほか、新方式の入学試験を実施し、一般選抜志願者ランキングでは8年連続トップ10入りを果たし、全国2位の座をキープ(下の表参照=3月14日・代々木ゼミナール調べ)。志願者増加数では一昨年・昨年と同様、全国1位。一般選抜志願者総計は14万人を超える大躍進を果たした。
ランキング 8年連続トップ10入り
一般選抜入試・志願者数の多い大学10校
2023年度志願者数
 新型コロナウイルス禍や国際情勢による経済不安が続く中、23年度入試は全体的な受験生人口がさらに減り、各大学は志願者集めに苦戦を強いられた。
新型コロナ下の適切対策が効果
 本学では、今年度も共通テスト利用入学試験<前期・中期・後期>の検定料を免除するなど、受験生への進学支援対策を実施した。
 また、大学独自入学試験に総合問題を取り入れたSB日程を新設、大学入学共通テスト利用入学試験(後期)にもタイプⅠ・Ⅱ・Ⅲを新設。より受験生のチャンスが広がるよう受験機会を増やしたことで、志願者数が増加した。
 23年度の一般選抜志願者数は14万5128人(昨年度比6054人増)と、最多を記録した昨年をさらに上回る結果となった。

国内初 卒業・修了生に発行


NFTで学位記
 令和4年度の卒業生・修了生に対し、本学は通常授与式で手渡す学位記とは別に、NFT学位証明書(英文)を発行することになった。大学が学位証明書をNFT化した事例は国内初となる。
 今回のNFT学位証明書は、オンチェーン情報で一般公開されるNFTと、学生側で公開/非公開の設定が可能なVC(Verifiable Credentials=注)の2つの技術を掛け合わせることで、学生のプライバシーを保護している。
 NFT画像には「千葉工業大学の卒業生であること」のみを記載し、学生の名前や学位、学科などの個人情報をVCとして発行する。
 昨年8月に(株)PitPa(本社・東京都渋谷区、石部達也代表取締役)と共同でブロックチェーン技術を使った学修歴証明書の発行を始めており、今回の学位記は希望者1100人に発行される。
 本学が取り組むNFTは、学内プロジェクトとして立ち上げ、実験的にweb3時代のジョブ型ワークを推進するもの。証書デザインは稲坂晃義・デザイン科学科准教授の研究室の豊田仁美さん(修士1年)、石井水稀さん(4年)、安松菜奈さん(4年)が担当した。豊田さんらは学位記デザインを「大学で得た貴重な“原石”に、新たなチャンスや信頼関係で磨きをかけられるよう、〈原石〉をテーマに時間をかけて完成させました」と話している。
 今後、学修歴証明や学位証明に続き、さまざまな場面で必要となる各種証明書のNFT化を進める。他大学や企業にも利用を拡大することで社会全体のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進を目指す。
■VC(Verifiable Credentials)
 資格や能力などを証明する、デジタル上で検証可能な個人情報のこと。国際技術標準化団体・W3Cによって標準化されている。
NFT学位証明書のデザイン
NFT学位証明書のデザイン
VCの証書デザイン
VCの証書デザイン