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2022.12.15

新型コロナ インフル


菅前首相、視察し謝辞
両ワクチンを無料で
津田沼校舎正門の検温所前で(左から)松井学長、菅前首相、瀬戸熊理事長
津田沼校舎正門の検温所前で
(左から)松井学長、菅前首相、瀬戸熊理事長
 冬の到来でインフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念されるなか、本学は、インフルエンザと新型コロナの両ワクチンの同時接種が可能、との医療報告を踏まえ、11月29日から12月4日まで、新型コロナワクチンの4回目職域接種と同時にインフルエンザワクチンも大学負担(無料)で学生・教職員に接種した。開始翌日の11月30日には、菅義偉前首相が津田沼キャンパスを訪れ、両ワクチンの接種会場と本学の学生支援や感染症対策への取り組みを視察した。
ワクチン接種会場を視察する菅前首相ら
ワクチン接種会場を視察する菅前首相ら
本学、異例の早期接種
 本学を訪れた菅氏は懇親の場で開口一番、「まずは、お礼を言わせてください」と切り出し、2021年6月、菅政権が企業や大学の職域接種開始を発表するや、本学がいち早く実施を決断したことに「改めて感謝の意をお伝えします」と述べた。これに対し瀬戸熊修理事長は、菅氏が感染拡大の初期からワクチンが切り札と見定め、接種の加速化に全力を尽くした功績を讃えた。
 視察は、まず正門入口に設けられた検温所で、手指のアルコール消毒と発熱者検知サーマルシステムによる検温を体験。2号館の新型コロナ職域接種会場に足を運んだ。次に4号館に準備されたインフルエンザ予防接種会場を訪れた。
 その後、瀬戸熊理事長らの案内で学生食堂を訪れ、▽感染下の学生たちの食の安定を考え、9月に全学生に1日3食利用できる食券(1万円分)を支給した▽食堂で黙食の推進、間仕切りの配置などを細かく配慮した――などの説明を受けて感心の様子を見せた。
 また、この機会にと、松井学長が所長を務める惑星探査研究センター(PERC)を見学し、荒井朋子主席研究員からPERCが今後打ち上げを予定している開発機器などについて説明を受けた。
 さらに7号館1階に場所を移し、未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発した各種ロボットのデモンストレーションを見学し、パーソナルモビリティーに体験試乗した。
 菅氏は視察後、「本日、大学を訪れ、新型コロナ、インフルの両ワクチンが同時接種できる環境を見て、学生たちも安心して勉学に励むことができると感じました」と感想を述べた。
学生食堂で瀬戸熊理事長(中央)から説明を受ける菅氏(手前左)
学生食堂で瀬戸熊理事長(中央)から説明を受ける菅氏(手前左)
インフルエンザワクチンの接種を受ける学生
インフルエンザワクチンの接種を受ける学生
両ワクチン接種
約1100人に
 今回の職域接種は、新習志野、津田沼キャンパスの2会場で7日間実施。学生、教職員のほか、習志野市商工会議所、習志野市教育委員会、千葉県教育委員会、日本私立大学協会などに対象を広げ、新型コロナオミクロン株に対応するワクチンの接種者は合計2946人。学生、教職員を対象としたインフルエンザワクチンの接種者は1862人。両ワクチン接種者は1098人に上った。
 接種した学生たちは「インフルワクチンを同時に接種でき、時短につながる」「無料で接種でき、ありがたい」「ワクチンに安心せず、今後も基本的な対策は積極的にしていこうと思う」などと話した。
 新型コロナ、インフルの両ワクチンを無料で同時接種した例は他大学になかったため、一部テレビ局が取材に訪れ、本学の取り組みがメディアで広く紹介された。
NHKの取材に答える福江聡総務部長(右)
NHKの取材に答える福江聡総務部長(右)
ワクチン接種会場2号館前で
ワクチン接種会場2号館前で