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2022.4.15

君のキャンパスライフ彩ります


サークル博で勧誘
 「ぜひ課外活動にも参加し、学生生活を豊かに!」――本学公認のクラブ・サークルは、体育会、文化会の部活動に同好会、愛好会を加えると70種以上ある。新型コロナ禍の影響で昨年度も活動を自粛していたが、現在、徐々に活動を再開し始めている。
 学友・体育・文化の学生3会は協力して4月6〜9日、新習志野キャンパスの体育館、食堂前広場、1号館(講演会場)でサークル博覧会を開催。新入生のほか新2年生にも部活・サークルへの参加を呼びかけた。3会の新入生歓迎祭運営本部では「課外活動を通じて新たな仲間に出会い、仲間と刺激し合い喜び合って、希望に満ちた学生生活を過ごしてほしい」と、呼びかけている。
体育館でサークル博 体育館でサークル博
体育館でサークル博
テントを張って勧誘する山岳部 手芸倶楽部がアピール フォークダンス部 精密ロボット工学研究会
テントを張って勧誘する山岳部 手芸倶楽部がアピール フォークダンス部 精密ロボット工学研究会

サクラ・テンペスタ 国際ロボコンで2賞


千葉の中高生らのチーム
リーダーの立崎さんと出場ロボット
リーダーの立崎さんと出場ロボット
 未来ロボット技術研究センター(fuRo)の支援のもと津田沼キャンパスを拠点に活動している千葉県の中高生らのチーム「SAKURA Tempesta(サクラ・テンペスタ)、チーム6909」=写真下=が、国際ロボコン「FIRST Robotics Competition(FRC)」ハワイ地区予選(米国ホノルル市で4月1、2日開催)に出場。24チーム中16位となり世界大会への出場権は逃したものの、チームとしてGracious Professional賞を、個人ではリーダーの立崎乃衣さん(渋谷教育学園幕張高3年)がDean's List Finalistに選出された。
 Gracious Professional賞は「他者への尊重と親切心」を実践しているチームに与えられる特別賞。また、Dean's List Finalistは、参加チームの中で最も優秀なリーダーシップと献身を評価して与えられる賞。
 fuRoの富山健研究員は「競技会は準々決勝で負けたが、2つの賞を受賞。これで(2017年の)ルーキーイヤーからの連続受賞記録がまた1年更新された」と健闘をたたえた。
 サクラテンペスタの名は、桜の花とイタリア語で「嵐」を意味する語を組み合わせたもの。創設は2017年で、中学1年から高校3年までのメンバー29人とメンター12人が所属。今年3月に公開されたDisney+のドキュメンタリー「ロボットコンテスト 新世代の挑戦者たち(原題:More Than Robots)」で世界中から取り上げられた4チームの一つに選ばれた。
 FRCは1992年から始まった中高生対象の世界最大規模のロボット競技会。他のロボコンと異なり、3つのチームが同盟を結んで3対3で対戦する。このため、他チームとどのように共同・サポートし合うかが問われる。ロボット製作のほか、資金調達を含むチームの運営などプロジェクト全体とSTEM教育(科学・技術・工学・数学教育)を広めるなどの社会貢献活動が審査対象となる。
 チームは2019年のハワイ地区大会、20年の北京地区大会で、最も権威があるChairman賞を連続受賞している。
 競技ルールは毎年変わり、今回、ロボットに求められる動作はカーゴ回収、カーゴ発射、クライムの3つ。1月に発表された英語版ルールブックをサクラテンペスタのリードで日本の全FRCチームが分担して和訳し、ロボット製作に着手。クラウドファンディングや協賛企業を募集して資金を集め、ハワイ地区予選に臨んだ。

ISSに実験材料運び込む


小澤教授らの合金蓄熱システム研究
 先端材料工学科の小澤俊平教授=写真=が参画している宇宙実験プロジェクト「熱エネルギー貯蔵材料開発に向けた非平衡溶融合金の熱物性計測:Thermal Storage」(代表=畠秀和・同志社大教授)の実験サンプルを載せたシグナス無人補給船17号機が、アンタレスロケットにより2月20日(日本時間)、米バージニア州ワロップス島のNASA中部大西洋地域宇宙基地から打ち上げられ、補給船によって国際宇宙ステーション(ISS)に運び込まれた。今後、ISS内の日本実験棟「きぼう」に搭載された静電浮遊炉で実験が行われる。
 プロジェクトは、再生可能エネルギー貯蔵計画のうち、融解・凝固時に潜熱の入排出を利用した蓄熱合金の開発を目指すもの。設計のために、宇宙空間での合金の熱物性測定が必要になった。
 小澤教授の研究室では微小重力環境や、電磁浮遊技術、ガスジェット浮遊技術を利用して金属材料や酸化物を浮遊させ、酸素が非常に少ない極低酸素分圧状態を組み合わせて、高精度な熱物性計測などを研究している。
 今回、ISSに運び込まれた実験サンプルを使って、微小重力環境下での高温融体の密度、粘性、表面張力などの測定や、凝固過程の観察が行われる。有効なデータが得られれば、難しかった高温排熱の有効利用が可能になると期待されている。
 このプロジェクトは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「2019年度「きぼう」静電浮遊炉を利用した材料研究に選定された。

出版


人材育成へ 全体像を提示
角田教授
角田教授
デジタル人材 育成宣言
著者=
角田仁・金融・経営リスク科学科教授
発行=
クロスメディア出版
価格=
1408円(税込み)
 デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)が本格化する一方、日本のデジタル人材やIT人材の不足は深刻という。
 東京海上日動火災保険などで長年、IT戦略に携わり、ベンチャー企業にアドバイス。本学に転じてもデジタル人材育成学会会長を務める角田仁教授が、デジタル化やD]の現状を踏まえ、どのようにしてデジタル人材・IT人材を育成していくかの全体像を提示している。
 政府・自治体のデジタル化遅延が問題視され、企業も対策を急ぐが、専門部門に「丸投げ」しがち。D]への取り組みが混乱するのは、国内企業の取り組み方がグローバルとは言い難いから――などと、問題点を指摘。
 また、企業と企業、企業と大学の連携がポイントと説明する一方、ユーザー企業中心の人材育成へシフトすること(ユーザーシフト)を推奨している。