NEWS CIT ニュースシーアイティ

2021.7.15

皆既月食 八街で観望会


秋田谷上席研究員が解説
 千葉県八街市教育委員会と本学惑星探査研究センター(PERC)は5月26日、同市内の小・中学生と保護者を対象に皆既月食の特別観望会を開き、その様子をYouTubeでライブ配信した。雲で皆既月食は見えなかったものの、200人を超える人々が参加。天文シミュレーターを使った解説などに驚きや感動の声が寄せられた。
 観望会は、本学と同市が2019年に結んだ包括連携協定の一環として初めて実現し、PERCの秋田谷洋・上席研究員が解説を引き受けた。
 皆既月食は、太陽と地球と月が一直線に並び、満月が地球の影に完全に覆われる現象。国内で見られるのは3年ぶり。月が1年で最も地球に近づくスーパームーンと重なり、関心を集めた。
 ライブ中継では月がすぐに雲に隠れてしまったため、国立天文台開発の仮想宇宙シミュレーター「Mitaka」を使い、主に秋田谷上席研究員が解説した=写真
 秋田谷上席研究員は「月食がなぜ赤いか?」の質問に、「赤色は地球の夕焼けの色。太陽の光は地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い色が残り、屈折して影の内側にまで曲げられ、月をほんのり赤く照らすのです」などと説明。
 最後に「すぐに飽きてもよいので、いろいろなことにチャレンジしてください。その中から、これは面白いと思うことが出てきます。好きなことを仕事としてやっていけるのは幸せなことです」と子どもたちにメッセージを伝えた。

PPA総会 書面で決議


会長に石上氏 個別で進路面談も
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2021年度PPA総会は集合形式での開催を中止としたが、6月26日、会員からの議案回答書に基づく書面決議によって無事終了した。
 議事は、令和2年度の事業・決算・監査報告および令和3年度の事業計画・予算案などで、さらに会長以下の新役員と評議員が選任された。
 令和3年度役員は次のとおり(敬称略)。
 ▽会長 石上藤吾(未来ロボティクス学科3年)▽副会長 瀬尾千里(未来ロボティクス学科1年)▽副会長 橋本和明(応用化学科教授)▽監事 澤井謙一(プロジェクトマネジメント学科3年)▽監事 村上利幸(経営情報科学科准教授)
 またこの日は、進路決定を控える学部4年生および修士2年生の、コロナ禍中での就職活動や進路への不安・悩みに対応しようと、希望する保護者らに学科別個別面談を実施した=写真。今後、PPA地区懇談会を別表の日程で開催する予定。
令和3年度 PPA地区懇談会会場

学生たちに米を


JAいちかわが2トン
 JAいちかわ(時田正一・代表理事組合長)から本学に6月7日、柏市田中地区で生産された「田中産こしひかり無洗米」2トンが寄贈された。「新型コロナの感染拡大でいろいろ影響を受けている学生を元気づけるために役立てて」と贈られたもの。
 米は津田沼・新習志野の両キャンパスと学生寮の食堂で活用された。両キャンパスの学生食堂CITサービスでは6月21〜 25日をサービス期間とし、ご飯類を含む食事メニューを50円引きで提供した。
 対象メニューの一番人気は工大ランチ。通常350円が300円!定番カレーは250円が200円、おにぎりも1個100円が50円に。
 学生たちにとっては「アルバイト日数が減ったので、食費が軽減できてありがたい」「バランスよい定食が300円って、神!」「ミールチケットをまだ利用しているのに、さらに安くなってうれしさ倍増」などと、好評の週間となった。

おわび


 5月15日号4面・新任紹介の記事で、東壯一郎准教授のふりがな「あずま そういちろう」は「ひがし そういちろう」の誤りでした。おわびして訂正します。
同窓会

同窓会

入試広報部 目良 美代子

 毎日の生活に大きな変化はなくても、クスッと笑えるだけで少し幸せな気持ちになる。これもその一つ、「18歳と81歳の違い」。どうも数年前に「笑点」でお題になったらしい。その内容は、「道路を爆走するのが18歳、逆走するのが81歳」「ドキドキが止まらないのが18歳、動悸が止まらないのが81歳」「偏差値が気になる18歳、血圧・血糖値が気になる81歳」などなど、分かる!ということばかり。これを両親に紹介したところ、相手にムッとした時もこれを呪文のように唱えるとケンカをする気も起きなくなると、夫婦円満にも一役かっているようだ。
 もともとは知人のブログで知ったもの。手軽にSNSなどで情報共有やコミュニケーションをとれるが、やはり同じ空間で共通の話をしたり笑ったりするのが一番だ。毎年春から夏にかけてオープンキャンパスの時に後輩に会いにくる卒業生たちの「久しぶり〜!」の声や、同窓会総会などで十数年ぶりに大学を訪れた先輩方の「随分立派だなぁ!」の声も久しく聞いていない。色々な人が笑顔で集まれる日を待ち望むばかりである。

四季雑感

四季雑感

教育センター 物理教室 轟木 義一

 本学から歩いていける距離に谷津バラ園があり、毎年、5月の中旬から終わり頃になると満開のバラを楽しみにいきます。
 谷津バラ園には、バラだけでなく、物理学者アイザック・ニュートンの実家にあったりんごの木の子孫があります。木から落ちるりんごを見て万有引力を発見したというニュートンの逸話は有名ですね。昭和39年にゴードン・サザランド博士から柴田雄次博士に送られたものを増やして、日本各地に配ったのだそうです。
 ところで、ニュートンはヨーロッパでペストが流行したときに、ケンブリッジから実家のあるリンカンシャーに疎開しました。そして、大学の雑務から解放され思考を巡らせるための十分な時間ができたことが、万有引力の発見につながったと言われています。
 現在は新型コロナウイルスの流行のために行動が制限されていて、ニュートンの頃と状況が似ています。この大変な状況をチャンスに変えてニュートンのように新しい発見をしたいものです。

編集だより

編集だより

入試広報課 大橋 慶子

 新型コロナウイルスの感染者は増加の一途をたどり、先行きが見えない状況に不安を抱えている方は少なくないと思う。
 本学では、短い準備期間にもかかわらず6月25日から無事に職域接種を開始し、希望者に接種の機会を提供でき本当に喜ばしく奇跡のような日々と担当者らはホッとしているというのが本音だ。
 そんな不安と期待が交差し、また、様々な批判が飛び交う中で開催された東京オリンピック。始まってみれば日本勢が連日のメダルラッシュで、ニュースが流れるたび無条件に嬉しい気持ちになる。SNSなどでも「選手たちが頑張っている姿に感動する」と好意的な意見にホッとしてしまう。
 オリンピック開催前、大好きな内村航平選手が「笑っていたい。シンプルに。演技を終えて着地をした時、笑っていたいです」と、心の底からのオリンピック目標を語っていた。アスリートたちが会心の演技のあと見せる笑顔は、コロナで疲弊する社会にさす一筋の光になる。そんな希望を胸に最後まで応援したい。