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2021.7.15

2回目接種始まる


新型コロナワクチン
 新型コロナウイルスワクチンの2回目の職域接種(大学拠点接種)が7月23日、本学津田沼・新習志野の両キャンパスで始まった。武田/モデルナ社製ワクチンは4週間隔で2回接種することになっているが、本学では1回目を千葉県内で最も早い6月25日から開始し、7月5日までに1万1300人の接種を終えていた。
1回目1万1300人へ無事に
ワクチンの2回目学内接種を受け付けるスタッフたち(津田沼校舎で)
ワクチンの2回目学内接種を受け付けるスタッフたち(津田沼校舎で)
 先の本紙号外のとおり、ワクチンの学内接種は初の取り組みとあって手探り状態の中、大学の総力を結集して実現させた。その結果、千葉県内の教育機関ではいち早く1回目接種を終えることができ、さらに2回目の接種を始めることになった。
 職域接種で使用するモデルナ製ワクチンは、短期間に希望が殺到したため国の供給が追い付かず、6月24日以降、新規受け付けがストップした。しかし、本学では、いち早く関係省庁と粘り強く何度も交渉し、この結果、予定ワクチンの半数が7月15日に到着した。21日には最終分が納品され、無事に冷凍庫に収まる様子を瀬戸熊修理事長はじめ担当者らが見守った。
 当初、接種対象は本学学生・教職員と、習志野市立の幼稚園、小、中、高等学校などの教育関係者ほか、としていたが、その後、習志野商工会議所関係者や習志野市内の県立高等学校、習志野特別支援学校の教育関係職員などへ接種枠を広げ、最終的な接種人数は1万1300人となった。
 7月23日に始まった2回目接種では、国から受け取るワクチンの量を調整し、廃棄ゼロを目指してスタート。今後、8月2日までにすべての接種日程を終了する予定だ。
 会場で学生たちは「2回目を打てて、ほっとしています。副反応のことで不安もありますが、それ以上に感染予防に効果があると期待したいです」(情ネ3年)、「2回目接種後に体調不良になる人が多いと聞いているので、考慮して明日は予定を入れずにいます。今年の夏は実家に安心して帰れるかな?」(PM2年)などと話していた。
接種後の経過観察で、リラックスを促す音楽が流れるなか待機する学生たち
接種後の経過観察で、リラックスを促す
音楽が流れるなか待機する学生たち

聖火のセレモニーに瀬戸熊理事長が参加


車椅子の聖火ランナー・織田友理子さんから聖火を受け継ぎ記念撮影
車椅子の聖火ランナー・織田友理子さんから
聖火を受け継ぎ記念撮影
 オリンピックの聖火リレーは都内に入ったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため公道での実施は軒並み中止となった。7月19日に、ランナーが走らずに聖火を灯してつなぐ「トーチキス」のセレモニーが荒川区の南千住野球場で行われ、本学の瀬戸熊修理事長が参加した。
 瀬戸熊理事長は、東京スカイツリータウンキャンパスのある墨田区で聖火を掲げて走る予定だったが、セレモニーでは葛飾→江戸川→墨田→荒川と各区を走る予定だったランナーたちと順番に聖火をつないだ。
 本学は「世界文化に技術で貢献する」建学の精神のもと、東京スカイツリータウンキャンパスで世界初の「宇宙からの流星観測」計画や、福島第一原発に投入した災害対応ロボットを一般に広く公開している。一方、スポーツもこれまでのオリンピック大会で回を重ねるごとに、アスリートたちのたゆまざる不断の努力に加え、科学技術の目覚ましい発展をも生みだしている。瀬戸熊理事長は「スポーツにも科学技術で貢献する」気持ちを伝えたい、と聖火リレーに参加した。

津田沼で地鎮祭


新実験棟を建設
 津田沼校舎の(仮称)新実験棟の地鎮祭が7月10日、建設予定地の8号館東側で行われた。式には瀬戸熊修理事長、松井孝典学長はじめ教職員が出席したほか、設計の(株)横河建築設計事務所、施工の五洋建設(株)、設備の東光電気工事(株)、新日本空調(株)から工事関係者が出席し、工事の安全を祈願した=写真㊤。
 新実験棟=㊦完成予想図=は鉄骨造り3階建てで、延べ床面積2287平方メートル、高さ約17メートル。都市環境工学科、建築学科などの実験室の機能を移設し、構造材料実験室、水理実験室、土質実験室、力学実験室などが配置される。
 来年6月末に完成し、同年9月から供用開始予定。