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2019.10.15

台風爪痕 南房総市で復興支援


学生・教員延べ100人ボランティア
倒壊家屋の瓦や破片を撤去し集積所へ運搬 (大井地区で)
倒壊家屋の瓦や破片を撤去し集積所へ運搬 (大井地区で)
 千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号(9月9〜12日)の通過後、9月14日から復興に向け本格的なボランティア活動が始まった。
 本学では以前から共に産学協働地域活力創造事業を進めている南房総市へ、9月15〜23日の9日間に加藤和彦研(PM)や中川泰宏研(NS)、赤澤智津子研(デザ)、鎌田元弘研(都市)、五明美智男研(生命)、関研一研(PM)、坂本泰一研(生命)、南澤麿優覽准教授などの学生・教員延べ100人がそれぞれに日程を生み出して駆けつけ、復旧作業に加わった。
 連携支援の窓口を務めた南房総市市民課市民協働グループから「マンパワーを」と要請があったもので、現地入りした学生・教員たちは▽停電が長引いている大井地区で各戸を支援▽富山地区の瓦礫撤去やビーチクリーンアップ▽シラハマ校舎とキンセンカ農場被害の片づけ▽支援物資の搬入搬出や仕分け――などをこなした。
 住民からは「学生さんたちの若い力が、とても助かりました」「千葉工大が地域になくてはならないパートナーと痛感しました」と感謝の言葉が寄せられた。
2市町から感謝状
 台風被災時に本学が、包括的連携協定を結んでいる香取市と九十九里町にいち早く飲料水や非常食を届けたことで、両市町の小中学校から本学に感謝状が届いた。
 手紙には「被害に直面し、これまで当たり前だったことが“ありがたい”ことなのだと感じました」「登校して救援のパンとお水をいただき、久しぶりに友だちと笑い合うことができました」などとつづられていた。
破損した農業用ハウスの屋根をプラスチック波板でふさぐ学生たち
破損した農業用ハウスの屋根をプラスチック波板でふさぐ学生たち

水文・水資源の総会 本学で


270人参加し討議
 頻発する豪雨災害や、地域から地球規模に及ぶ水循環などの研究成果を持ち寄る水文・水資源学会の2019年度総会・研究発表会が9月11〜13日、本学津田沼キャンパスで開かれた。
 本学での開催は初めてで松島大・都市環境工学科教授が実行委員長を務めた。研究者ら約270人が参加。6号館講義棟の3会場で口頭・ポスター発表や企業展示、特別講演が行われ、活発な議論が交わされた。
 内容は▽一般講演=気候変動・地球環境、降水、流出・水災害など8セッション45講演▽国際交流セッション=中国・韓国・日本の研究者が国内研究を持ち寄り2セッション12講演▽ポスターセッション=多様なテーマによる83件のポスター発表――など。
 12日午後には「SDGs(持続可能な開発目標), Future Earth時代の科学と社会の協働のあり方」と題し、研究者と千葉県内の環境活動に携わる市民が特別連続講演。環境問題解決に向けた研究者と市民の協働のあり方を議論した。
 同夜には1号館20階・展望ラウンジで懇親会が開かれ、小宮一仁学長が祝辞を述べた=写真。研究テーマで交流する一方、晴れれば東京湾や富士山を望むツインタワーが会場の話題を誘っていた。

11カ国学生が交流会


神田外語大・本学の30人集合
惑星探査ソーン「はやぶさ2」の模型の前で
惑星探査ソーン「はやぶさ2」の模型の前で
 本学学生課と、包括連携協定を結んでいる神田外語大の国際交流課が共催して9月21日、留学生の交流イベントを東京スカイツリータウンキャンパスで開いた。本学留学生14人、外語大は日本人学生を含む16人と、計11カ国の学生が参加しキャンパス見学と懇親会で盛り上がった。
 行きのバス内で、初対面の緊張をほぐす“アイスブレイク”クイズが出され徐々に笑いの輪が広がった。
 スカイツリータウンキャンパスに到着した一行はAreaⅠ(ロボット技術・人工知能ゾーン)、AreaⅡ(惑星探査ゾーン)を順に回り、本学のクンガさん(マネジメント工学専攻修士2年)とドンデンさん(同)がガイド役を務めた。
 その後、懇親会に移り4グループに分かれて軽食を取りながら交流した。ネームビンゴは、自己紹介しながらビンゴカードを作り、くじで名前を呼ばれた学生が感想を発表するコーナー。大学・国・言語の壁を超えて活発な交流が展開された。
 神田外語大の留学生の1人は「普段接することができない理系学生と交流できて、とても刺激になりました」。
 本学の留学生からは「ロボットなどをとても興味深く見てくれ、千葉工大を知ってもらえてうれしい」「千葉工大の留学生であることを誇りに思う」などの声が上がった。
 学生課は、今後もキャンパス相互訪問など交流の機会を広げていく予定という。
懇親会で。国を超えてようやく会話が……
懇親会で。国を超えてようやく会話が……
参加者全員で記念撮影
参加者全員で記念撮影

実験動物を慰霊


 実験動物の平成31年度慰霊祭が9月20日、津田沼校舎2号館で行われた=写真。教育研究に貢献してくれた実験動物を供養するため、毎年開かれている。
 小宮一仁学長と教職員・学生約80人が参列。順番に献花して動物たちに感謝と哀悼の意を捧げた。
 本学は科学技術の発展がこれら動物たちの犠牲の上に成り立っていることを再認識し、強い倫理観を持って教育・研究を進めていく。