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2019.4.15

平成30年度 学位記授与式
2085人 巣立つ


理事長賞に林さん
学長賞は3人
小宮学長(前列中央右)、瀬戸熊理事長(同左)と学生表彰受賞者たち
小宮学長(前列中央右)、瀬戸熊理事長(同左)と学生表彰受賞者たち
池永憲明同窓会会長(前列中央左)と同窓会会長賞受賞者たち
池永憲明同窓会会長(前列中央左)と同窓会会長賞受賞者たち
 平成30年度学位記授与式が3月22日、幕張メッセ・イベントホールで行われた。
 今年、新たな一歩を踏み出したのは学士2046人、修士229人、博士10人の計2085人。
 午後2時に開式、校歌斉唱、学位記授与と続き、工学部6学科を代表して電気電子工学科の中野裕麻さん▽情報科学部2学科を代表して情報ネットワーク学科の佐藤弘章さん▽社会システム科学部3学科を代表してプロジェクトマネジメント学科の和嶋悠さん▽大学院工学研究科6研究科を代表して機械サイエンス専攻博士前期課程修了生の齋藤裕己さん▽情報科学研究科情報科学専攻博士前期課程修了生代表の神保悟さん▽社会システム科学研究科マネジメント工学専攻博士前期課程修了生代表の牧野友祐さん▽大学院工学研究科工学専攻博士後期課程修了生代表の大津舞菜さん▽情報科学研究科情報科学専攻博士前期課程修了生代表の富永浩文さん――らがそれぞれ登壇し、小宮一仁学長から学位記を授与された。
 続いて行われた学生表彰では、在学中の学園活動などで特に著しい功績を挙げた学生に理事長賞を、各学科の成績優秀者に優秀賞を、優秀賞該当者の中から特に成績が優秀な卒業生に学長賞が贈られたほか、計29人が表彰を受けた。
 今年度、理事長賞に輝いたのはプロジェクトマネジメント学科の林幸宏さん、学長賞には生命環境科学専攻の菅根海人さん、電気電子情報工学科の中野裕麻さん、生命環境科学科の堂山剛司さんの3人が選ばれた。
 林さんはさらに、学会で学生研究発表賞優秀賞、全国学生書写書道展で金賞を受賞するなど、学業と課外活動との両立を果たしたとして千葉県知事賞を、また、機械サイエンス学科の澤田大翔さんは、文化会吹奏楽部部長として部を取りまとめ、2017年からJRと共にさまざまなイベントを企画し演奏を重ね、地域交流に貢献したとして千葉市大学市長賞を受賞した。
 このあと小宮学長から式辞、瀬戸熊修理事長から励ましを込めた祝辞が贈られ、在学生代表の関亮太さん(機械工学科3年)が送辞を、卒業生代表の井上優也さん(情報工学科)が答辞を述べた=写真右
 井上さんは、平成最後の年を振り返り、多くの災害に見舞われたが、災害対策や復興で多くの技術が人々の生活を支えていると再認識。「世界文化に技術で貢献する」という建学の精神を学んだ歳月が、新時代を切り開いていく一助になれば……と決意を述べた。
林 幸宏さん

理事長賞

林 幸宏さん

 理事長賞ということで、ただ、ただ恐縮。実感もわかず、「感謝」という言葉に尽きます。これまで支えてくれた方々が本当にたくさんいたことを忘れず、社会人として頑張りたい。OBとして後輩を指導し、ともに成長できれば……本当にありがとうございます。
菅根 海人さん

学長賞

菅根 海人さん

中野 裕麻さん

学長賞

中野 裕麻さん

堂山 剛司さん

学長賞

堂山 剛司さん

 このように名誉ある賞をいただき、大変うれしく思います。これも、指導教員はもちろん、さまざまな場面でお世話になった先生方のおかげと感謝しています。
 進学するので、今後も精いっぱい研究に取り組み、大学に貢献していきたいです。
 卒業間際に受賞のことを知り、驚きました。この表彰はなかなか経験できない一生の思い出です。今日の日をゴールとせず、スタートにして、これまで支えてくれた両親や高校の恩師、大学関係者の皆様に感謝して、これからも頑張っていきたいです。  非常に光栄です。自治会に参加しいろいろな方々の協力あっての受賞で立派な姿を見せられることができて、うれしい気持ちでいっぱいです。
 進学するので、この賞に恥じないよう今後もいろいろなことに挑戦し、勉学に勤しんでいきたいです。
PPA

PPA

機械工学科 高橋 芳弘

 新入生ならびに保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
 晴れて入学され、これから新たな生活がスタートします。きっとこれまでにない時間が流れ、楽しいことも辛いこともあると思います。人に唯一平等に与えられたものは、「時間」だけです。ぜひ、4年間の大学生活が有意義なものとなるよう、いろいろなことにチャレンジしてください。
 入学してまず初めに、何にチャレンジするでしょうか?例えば、新たな部活動にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?友人を見つけるという点でも何かの部に入ることをお薦めします。学科の友人はもちろん、部の友人も掛け替えのない友人となることでしょう。大学時代の友人は一生を通じて大切な友人となります。ぜひ、良き友人と出会ってください。
 PPAでは、学生が活動するための援助を行っています。学生課外活動援助、学生奨学支援、学生進路支援など保護者の皆様と共に応援しています。
 充実した学生生活を送ってください。

四季雑感

四季雑感

建築学科 今村 創平

 先日、神奈川県根府川のある施設を訪問したときのこと。その敷地には大量の菜の花が咲いており、鮮やかな黄色に染まった風景を眺めながら沸き立つような香りに包まれました。子供の頃には、近所で野生の菜の花を見かけることもありましたが、これだけの菜の花に触れるのはいつ以来のことだろうか、そして、ああ春が来たのだなと感慨にふけりました。
 期せずして、その前日の3月28日は千利休の命日でした。わび茶の完成者利休の命日には菜の花を供える習慣があり、それは茶聖が菜の花をことさら好んだためとされています。手掛けたお茶室は薄暗く、真っ黒なお茶碗を用いていた利休の、いくぶん陽気ともいえる花への好みは少々意外です。
 おそらく、春のきざしを喜ぶ気持ちを、菜の花に託していたのでしょう。大学も新年度となり、多くの新しい入学生を迎えました。これからのキャンパスライフへの期待からか、この季節の大学は静かな高揚感で満ちています。彼らとともにどれだけ成長できるのか、私にとっても新しい一年の始まりです。

編集だより

編集だより

入試広報課 大橋 慶子

 「平成」に続く新元号が、サクラ咲く4月1日、本学では門出となる入学式が進行中に、発表された。
 「令和」。発表時はなんだかピンとこなかった元号も「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められていると知り、平和で平等で希望のもてる時代になってほしいと愛おしく思えてくる。
 私が生まれた「昭和」は「書経」から“皆で平和を目指す”という意味があり、すでに多くの年月を過ごした「平成」は「史記」と「書経」から“内外が安定し、天地とも平和になる”という意味だと調べて知った。
 元号はすっかり根付いた日本の文化であり、今後、何かある度に「昭和は・・・」「平成は・・・」と、合言葉のようにそれぞれの時代を思い出し、振り返るのだろう。
 災害が続きつつも、戦争がなかった「平成」。本学学生諸君が「令和」をどんな時代にしていくのか非常に楽しみである。皆様、ようこそ千葉工業大へ。入学おめでとうございます。