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2019.1.15

未来を予感!fuRo5機種


「ロボパ!」大阪、福岡で大盛況
㊧大阪会場で=子どもたちにCanguRoを説明 ㊨全方位移動型電動車イスを試す ㊧大阪会場で=子どもたちにCanguRoを説明 ㊨全方位移動型電動車イスを試す
㊧大阪会場で=子どもたちにCanguRoを説明 ㊨全方位移動型電動車イスを試す
 ロボットに直接触れ、その働きを知りながら、ロボットと暮らす未来を考えよう――。
 未来ロボット技術研究センター(fuRo)の古田貴之所長の面白くて分かりやすい解説と、最先端技術を駆使して製作したロボットのfuRoスタッフによる実演で、子どもたちに正しいロボットの知識と楽しさを知ってもらおうという「ロボパ!」が昨年11月23日大阪市、12月2日福岡市で開かれた。
 「ロボパ!」は、一昨年の長野市での第1回から数えて福岡で5回目。会場に充てられた大阪ビジネスパーク円形ホールと博多エルガーラホールには、公募抽選に当たった小中学生を中心に保護者などそれぞれ約400人が詰めかけ大盛況。千葉工大ブランドの全国的な浸透を裏付けていた。
 イベントは2部構成。第1部で子どもたちの前に登場したのは、順番に未来のロボットビークル「HallucⅡx」、4種類の形態に変化する「ILY-A」、そしてロボットから乗り物へと自動変形する次世代モビリティー「CanguRo」、さらに災害対応ロボットの「櫻壱號」と、どんな方向にも動ける「全方位移動型電動車イス」の5機種。
 古田所長がそれぞれのロボットの機能や特長、用途などを、ユーモアを交えながら話し、それに合わせてスタッフが実際に動かして見せると、子どもたちは「ええっ!」と目を輝かせ、会場は大きな歓声に包まれていた。
 第2部では、5台のロボットそれぞれをグループに分かれて取り囲んだ子どもたちに、スタッフがより詳しい説明をしたり、パーツを取り外して触らせたり……。子どもたちはより身近にロボットを実感していた。
 家族そろってロボット・アニメが大好きという家族連れは、「大人も楽しめて、本当に未来を予感させてくれるロボットを見ることができてよかった」と話していた。
福岡会場で=来場者がHallucⅡxを操縦
福岡会場で=来場者がHallucⅡxを操縦

PERCが超小型衛星


JAXA採択 宇宙塵とデブリ観測へ
 超小型衛星に搭載した膜状ダストセンサーを使って、地球周回軌道上の宇宙塵や微小スペースデブリを観測する惑星探査研究センター(PERC)のプロジェクトが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「革新的衛星技術実証2号機」に搭載される実証テーマに採択され、12月12日発表された。
 PERCが2012年に立ち上げた超小型衛星プロジェクトの2号機によるこの新たな挑戦は、10センチ角のユニットからなる3Uキューブサットに折り畳んで搭載した膜状のダストセンサーを、地球周回軌道上で展開して大面積化し、宇宙塵と微小スペースデブリを観測する。併せて将来のより実用的なミッションを視野に入れて開発する国産キューブサット用バスシステムの軌道上実証を行う。
 JAXAの「革新的衛星技術実証プログラム」は、超小型衛星を活用した基幹的部品や新規の要素技術を、タイムリーかつ費用を抑えて軌道実証することを目的にしている。
 2020年度にイプシロンロケットで打ち上げ予定の2号機の搭載テーマは、「超小型衛星システム」「部品」「コンポーネント」の3つのカテゴリーで募集され、合わせて33件の応募の中から15件が採択された。そのうち、PERCが応募した超小型衛星システムとしては18件のうち7件が採択されている。
 PERCが独自開発した膜状ダストセンサーは、粒子がポリイミド膜面に衝突することで発生する弾性波を、膜面上に配置した圧電素子群によって電気信号として検出・高速サンプリングすることで、「膜全体をダストセンサーとする」技術。
 膜面積を容易に大きくできるため、軌道上の数が少ない宇宙塵・微小スペースデブリの観測に非常に有効だ。しかも製造コストが比較的安価なうえに、将来のさまざまな応用が期待できる。
 また、人工衛星の基本機能を正常に作動させるバスシステムでは、オンボードコンピューターの消費電力抑制や高速処理化など、深宇宙探査を含む将来の挑戦的なミッションにつながる新開発技術の軌道上実証を行う。
 なお、JAXAは1月18日、革新的衛星技術実証1号機を鹿児島県内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット4号機で打ち上げた。

目を輝かす香取の児童


総工研 ロボット出前授業
 香取市・八都小学校の5、6年生を対象に12月19日、本学のロボット出前授業が行われた。2016年に包括的連携協定を結んだ香取市との連携事業の一環。科学技術を身近に感じてもらおうと▽未来ロボット技術研究センターの先川原正浩室長が「ロボット講義」▽文化会総合工学研究会(小瀧直輝部長=機械工学科2年)の学生たちが「ロボット操縦体験」――を開いた。
 先川原室長は、本学の災害対応ロボットが災害地で活躍していることや、未来社会へ向けた最新ロボット事情を紹介。ロボットのオモシロ動画も多数披露し、児童たちを喜ばせた。
 ロボット操縦体験は、体育館中央に設けられたロボットフィールドで行われ=写真、総工研自慢の2足歩行ロボットが登場すると歓声が上がった。
 児童たちはコントローラーの扱い方を教わり、器用に操縦。倒れても、また起き上がる動作には「すごーい!」「かっこいい!」と拍手が起きていた。
 1月24日には、同市・北佐原小学校で本学教育センターの笠嶋義夫教授が実験工作授業を企画。「紙おむつの中を調べてみよう」「芳香剤を作ってみよう」の2つをテーマに、児童たちに科学の楽しさを感じてもらう予定。

熱く楽しく、年末コンサート


吹奏楽部 千葉市民会館で
 文化会吹奏楽部(望月雄貴部長・機械工学科3年)の定期演奏会が12月27日開かれた。毎年、道路向かいの習志野文化ホールで開いていたが今年は改装工事で、千葉市民会館での開催となった=写真
 引退する3年生部員には最後の舞台。▽オリエント急行▽英雄の証〜モンスターハンターより〜▽カーペンターズフォーエバー▽マゼランの未知なる大陸への挑戦――などを演奏し来場者を楽しませた。アンコールに選んだ「Get it on」では息を合わせたダイナミックなパフォーマンスと演奏に会場は熱くなった。
 来場者たちは「毎年楽しみにしているので千葉まで来ました!」「チームワークのよさがにじみでていた」などと喜んでいた。
 吹奏楽部は学位記授与式や入学式などの大舞台のほか地域活動にも積極参加。12月1日には新習志野駅前でミニコンサートを、本学イルミネーション・イベントでは市民に一足早くクリスマスメドレーを演奏しイベントを飾った。