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2018.7.15

千葉工業大学決算(平成29年度)を承認

 学校法人千葉工業大学の平成29年度決算が、5月23日の理事会・評議員会で承認された。平成29年度は教育・研究活動・学生クラブ活動を支えるべく、新習志野キャンパスに新講義棟を、茜浜に武道場を建設。また、女子寮を増築するなど、環境整備の充実を目指した予算となった。(29年度事業計画の全文は本学ウェブサイトで公開中)
1 教育研究活動

(1)入学試験関係

平成30(2018)年度入学試験における学部入試の総志願者数は8万449名(前年度7万6011名)となった。

(2)学生生活の満足度向上へ向けた継続的対応

①学生生活アンケート調査の実施と活用

②授業アンケート調査の実施と活用

③大学生基礎力調査(自己発見レポート)の実施と活用

④ICTを活用した学生サービス

⑤単位互換制度

(3)入学前教育の充実

(4)教養基礎教育カリキュラムの充実

①TOEIC試験の実施

②テーマ別履修の実施と課題探究セミナー(総合学際科目)との連携

③教養特別科目(ボランティア、国内インターン、国際インターン、ソーシャルアクティブラーニング、スポーツアクティブラーニング等)の実施

(5)初年次教育の充実

①初年次教育科目における新たな取り組み(サイバー大学との連携)

②初年次教育科目における学生の自己評価に関する取り組み

③キャリア教育の実施・充実

④学習支援センターの充実

⑤グローバルラウンジの開設

(6)教職員が連携した就職支援の強化

(7)大学院への進学支援

(8)キャリア形成支援プログラムの強化

(9)インターンシップの促進

(10)新入生に対する少人数制による総合的な支援

①ガイダンス・オリエンテーションの教職協働実施

②クラス担任制

(11)習熟度別教育の充実

(12)包括協定に基づく神田外語大学との連携事業

(13)大学院志願者増加に向けた取り組み

(14)JABEE(日本技術者教育認定機構)認定申請に向けた取り組み

(15)FD活動の推進

①FDフォーラムの開催

②授業の公開

③FDラボの開催

④FDニュースの作成

(16)教育業績の表彰

2 研究推進活動

(1)海外交流協定大学との連携強化とグローバル化

①学生の国際交流

  • 短期派遣プログラム
  • 協定大学からの交換留学
  • 短期招請プログラム

②海外交流協定大学との教職員交流

  • 瀬戸熊理事長の協定大学訪問
  • 小宮学長の協定大学訪問
  • SD活動
  • 客員研究員
  • 本学訪問

(2)地方自治体等との国際交流協力活動

①日本メキシコ学生交流

②国際交流セミナー

(3)国または地方公共団体等からの競争的研究資金等の獲得支援

①科学研究費助成事業

②公的受託

③私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

④良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業(国交省)

⑤戦略的基盤技術高度化支援事業(経産省)

⑥産学連携研究開発プロジェクト補助金

(4)民間からの奨学寄付金及び受託研究費

(5)研究助成関係

①特許出願

②特許取得

③附属研究所

  • ア・研究助成金の交付

(1)戦略的先端研究推進プロジェクト助成金

(2)競争的外部資金申請準備支援助成金

(3)科研費採択者助成金(初年度)

(4)科研費採択者助成金(最終年度の翌年度)

  • イ・研究活動報告会の開催およびプロジェクト年報の作成
  • ウ・材料解析室・工作センター

(6)未来ロボット技術研究センター(fuRo)

①公的機関からの受託研究費

②企業に対する技術移転、企業からの研究開発受託による成果

③その他

(7)惑星探査研究センター(PERC)

惑星探査研究センターは、惑星探査装置の開発、惑星探査データの解析、惑星科学研究および惑星科学に関する啓蒙を主な活動内容としている。

(8)人工知能・ソフトウェア技術研究センター(STAIRLab)

人工知能・ソフトウェア技術研究センターは人工知能とソフトウェア技術を研究・開発する機関として平成27(2015)年4月に発足。満3年の29(2017)年度末には常勤9名の研究員が研究に従事している。

(9)次世代海洋資源研究センター(ORCeNG)

次世代海洋資源研究センターは、世界初の海洋資源開発実現に向けて、海洋資源の探査・揚鉱・選鉱・製錬といった基礎から応用にわたる多様な研究・開発を実施する機関として平成28(2016)年4月に発足した。平成29(2017)年度は、常勤5名、非常勤5名の研究員が研究に従事している。

(10)その他の活動

①ロボカップ世界大会in名古屋 テクニカル世界6連覇

②ロケットフェス(御宿)

③市・3大学がガイドブック無料配布

3 学生支援関係

(1)学生支援の充実強化(学生相談、課外活動、学生寮、奨学金等)

①学生相談

②課外活動支援の充実

③学生寮生に対する支援

④奨学金支援活動

⑤障がい学生支援の充実

(2)学生共済会の充実

①見舞金給付

②学生納付金貸与制度

③こころとからだの元気サポート

④暮らしの法律相談

⑤学生補償サポート制度

⑥備蓄食の購入

(3)留学生の派遣及び受け入れ体制の充実

①留学生への支援の充実

②在籍管理等の強化

(4)教科書及び参考図書(シラバスコーナー)の拡充・整備

(5)利用者目線に沿った学習環境の維持・整備

(6)自学自習やアクティブラーニングの支援、図書館利用促進

4 施設設備整備関係

平成29(2017)年度は、新習志野キャンパスの新講義棟(7号館)及び茜浜運動施設では武道場が完成した。また、新習志野校舎再開発計画において、女子寮の増築を平成29(2017)年9月に着工。
昨年度に続き、魅力ある大学づくりの一環として、教育・研究活動・学生クラブ活動を支える環境整備の充実に努めた。

(1)新習志野キャンパス新講義棟(7号館)建設

(2)茜浜運動施設武道場建設

(3)女子寮増築

(4)その他

5 地域・社会への貢献

(1)公開講座

(2)産官学連携協議会関係

①各種のご案内

②工場見学

③会員企業による合同企業説明会

(3)その他の産学連携

6 法人管理・運営関係

(1)情報システムのセキュリティ強化と監視体制整備

(2)セキュリティリスク軽減のための情報セキュリティ教育の実施

(3)インシデント発生時の対応策と規程の整備

(4)自己点検評価活動

(5)公的研究費等の監査の実施

①通常監査、特別監査の実施

②不正防止計画履行状況調査

③機器備品監査の実施

④財産監査の実施

⑤その他

(6)自己管理型点検評価チェックリストシステムの実施

(7)公益通報制度の充実

(8)SD活動の充実

(9)衛生委員会の取り組み

①職場巡視の実施

②作業環境測定の実施

③長時間労働者に対する医師面談制度の導入

④婦人科がん検診補助金制度の導入

(10)『輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会』への参画

7 財務の概要

(1)教育活動収支

①教育活動収入計160億600万円(予算比1億3100万円増 前年度比3700万円減)

教育活動収入計は、手数料、寄付金、付随事業収入、雑収入等の項目で予算比増となった。

②教育活動支出計156億2000万円(予算比3億6500万円減前年度比2億円増)

  • 人件費は、研究員、嘱託職員等の増加があったものの、予算比7000万円減の71億800万円となった。人件費比率は43.5%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(49.9%)に比べ、引き続き良好な水準となった。
  • 教育研究経費は、消耗品費、修繕費、委託費、報酬・手数料等で予算額を下回り、予算比2億1400万円減となった。教育研究経費比率は41.2%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(35.5%)に比べ、引き続き高い値となった。今後も同程度の比率が続くと予測している。
  • 管理経費は、予算比8200万円減となった。消耗品費、光熱水費、委託費など、全体としては経費圧縮に努めた結果となった。管理経費比率は11.0%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(6.2%)と比べ若干高くなったが、今後更なる経費圧縮に努めていく。

(2)教育活動外収支

教育活動外収入計は、有価証券の受取利息・配当金により、3億2000万円となった。

教育活動外支出は、為替差損1円だった。

(3)特別収支

特別収入計は有価証券などの資産売却差額で8500万円、現物寄付や過年度修正収入などで1億3900万円、合わせて2億2400万円となった。

特別支出計は、資産処分差額や過年度修正支出などで2000万円となった。

(4)事業活動収入計165億5000万円(予算比1億6200万円増 前年度比3億2100万円増)

事業活動収入計は、前年度比で3億2100万円の増加となった。主な要因は、教育活動収入の学生生徒等納付金(8600万円増)及び付随事業収入(1億200万円増)、教育活動外収入の受取利息・配当金(2億2100万円増)、特別収入計(1億3700万円増)などが増加したことによるもの。

(5)事業活動支出計156億4000万円(予算比3億6600万円減 前年度比1億7300万円増)

事業活動支出計は、前年度比で1億7300万円の増加となった。主な要因は次のとおり。

人件費2億6200万円増

主な内訳:教員人件費1億8100万円増、職員人件費6700万円増

教育研究経費700万円増

主な内訳:消耗品費1億1400万円減、修繕費1億9200万円減、委託費2億2300万円増、報酬・手数料2億5500万円増、減価償却額4200万円減

管理経費6800万円減

主な内訳:修繕費1億9300万円減、報酬・手数料4300万円増、減価償却額1900万円減

(6)基本金組入前当年度収支差額9億1000万円(予算比5億2700万円増 前年度比1億4900万円増 事業活動収支差額比率5.5%)

(7)基本金組入額13億2900万円

(8)当年度収支差額

当年度収支差額は4億1800万円の支出超過となった。翌年度の繰越収支差額は、前年度繰越収支差額を合わせると、72億1600万円の支出超過となった。

(9)今後の課題

今後も引き続き財務基盤の安定をはかるため、次のような課題に取り組んでいく。

<収入面>

①学生生徒等納付金の安定的確保

②外部資金の獲得

③より効果的な資産運用とリスク管理の徹底

④その他の収入源確保策の検討

<支出面>

①管理経費の効率化

②教育研究経費の見直し

事業活動収支計算書 貸借対照表
資金収支計算書

学生共済会 予算、決算を承認


予    算

理事会で協議した結果、平成30年度学生共済会予算案は異議なく承認された。
予算の概要は次のとおり。

<収入の部>

  • 受取利息
    金利低迷の中、余裕資金の運用を行ったことにより投資有価証券から発生する利息として300万円を計上した。
  • 前年度繰越金
    2507万2284円を計上した。

<支出の部>

  • 給付金
    給付金支出金額は、昨年度は健康づくりサポート費用として600万円だったが、今年度は300万円を計上した。
  • 学費貸与金
    学費貸与金支出額は、昨年度760万円程度だったが、各種奨学金の申請状況を考慮し、2000万円を計上した。
  • 委託費
    昨年同様、こころとからだの元気サポート、暮らしの身近な法律相談の継続に係る費用として、710万円を計上した。
  • 消耗品費
    災害時の非常用保存食の購入費として、300万円を計上した。

決 算

 平成29年度の学生共済会決算も同理事会で異議なく承認された。決算の概要は次のとおり。
 収入の部では、貸付金回収の2060万円や受取利息等を併せ合計約9550万円となった。今後も返還方法や督促方法を再度見直し、回収率アップに一層力を入れて取り組みたい。
 支出の部では、健康サポート制度として、飲酒やタバコに関する講演会やアルコールパッチの配布、インフルエンザ予防接種補助をすることができ、今後も生活習慣を見直すきっかけになるとともに多様なサポートができるよう、共済会事業の運営に努めたい。
 千葉工業大学学生共済会も30年目を迎え、会員の学生生活が豊かなものとなれるよう、制度の充実を図りつつ、平成29年度も順調に運営されましたことをご報告致します。

平成30年度千葉工業大学学生共済会収支予算   平成29年度決算報告書
平成29年度収支決算書