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2018.4.15

平成30年度 入学式


努力誓い2699人
入学式で新入生を代表し宣誓する島袋さん
入学式で新入生を代表し宣誓する島袋さん

 平成30年度の千葉工業大学入学式が4月1日、幕張メッセ(千葉市美浜区)イベントホールで行われた。8万人を超える志願数の中から難関を突破した学部生と、さらなる専門分野の探求に挑む大学院生の合わせて2699人が、大学生活のスタートに努力を誓った。

 (6、7面に学長式辞、理事長祝辞、新入生インタビュー)

「一歩一歩、仲間と」
 今年度の新入生は工学部6学科895人、創造工学部3学科426人、先進工学部3学科400人、情報科学部2学科334人、社会システム科学部3学科335人と、大学院生309人(修士課程3研究科300人、博士後期課程3研究科9人)。
 小宮一仁学長は式辞で、「世界文化に技術で貢献する」という建学の精神を説明し、世界に通用する社会人になるという意識で学生生活を送ってほしい、と励ました。また、自身が大学1年生だった35年前、ノーベル化学賞受賞者の福井謙一博士に手紙を出し、対面する機会を得たことを語り、「福井先生は工学部出身。理学と工学は互いに補い合う関係であるという考え方の基本を教わった」と工学教育の重要性を説いた。
 瀬戸熊修理事長は祝辞で、産学連携で次世代ロボティクス家電の商品化に乗り出した未来ロボット技術研究センターをはじめ、先進的な研究に取り組む本学の研究・教育活動を紹介。「専門に特化した多くの研究室、研究センターで研鑚を重ね、夢の実現に向け有意義な大学生活を」とエールを送った。
 在学生を代表し、浜野達朗さん(情報ネットワーク学科4年)が「4年後の自分を思い描いて細かい目標を設定し、達成を。つまずいた時には支えてくれる人に頼ってください」と歓迎の言葉を贈った。
 新入生を代表し、島袋すずさん(建築学科)が宣誓。「一歩一歩確実に前に進んでいきたい。仲間とともに切磋琢磨し、自らの目標に向かって日々精進することを誓います」と決意を述べた。
 春の陽気に恵まれ、閉式後も記念撮影する新入生と家族の列が続いた。
新習志野キャンパスでのサークル勧誘 歓迎の言葉を贈る在学生代表の浜野さん
新習志野キャンパスでのサークル勧誘 歓迎の言葉を贈る在学生代表の浜野さん

科学技術とは 人間とは


松井PERC所長が講演
 入学式に続いて、本学の惑星探査研究センター(PERC)の松井孝典所長が「科学技術文明はなぜ発展するのだろうか?」と題して講演し、新入生に大学で学ぶ意義を説いた=写真
 「皆さんは20世紀の終わりに生まれ21世紀とともに成長してきました」と語りかけた松井所長は、20世紀を「量子論とアインシュタインの一般相対性理論という二つの枠組みの中で、さまざまな学問が発展した時代」と説明。
 ヒッグス場の発見(2012年)、重力波の初観測(16年)で二つの理論の正しさがそれぞれ証明され、科学が大きく進展するのが21世紀だと語った。
 「科学や技術とは何か。科学というのはより良い説明を求めること。技術というのはより良い説明に基づいて、より良い生活を求めること。両者は車の両輪のように働くので、科学技術が発展するのは必然的なのです」
 「世界とは何か」「ホモサピエンスとは何者か」「進化とは何か」など、宇宙の始まりから生命の誕生、文明の発展まで壮大な時間の流れを最新の科学的成果を織り交ぜ、宇宙的な観点で解説した。
 「高校までは基本的に過去のわかっていること、見える世界について勉強してきただろうが、大学では見える世界の背後にある見えない世界を勉強していく。大学生として踏み出すまさに今日から、過去にとらわれず、新しい発想で物事を考えて」と奮起を促した。

15年連続「AA−」


本学 格付け「安定的」
 格付投資情報センター(R&I)は3月27日、本学の長期債務の信用格付けを「AA−(ダブルエーマイナス)」、格付けの方向性は「安定的」と公表した。AA−は15年連続で「安定的」評価は8年目。
 評価理由は、未来ロボット技術研究センター、惑星探査研究センターや研究成果を広く公開する東京スカイツリータウンキャンパスを持ち、情報発信力が高い▽教学改革に積極的で、さまざまな制度が留年者や退学者の抑制に効果を上げている▽2018年度入試では、大阪会場の新設やターゲットを絞った入試広報の効果で志願者が過去最高となり、また、実志願者も高水準で、強い学生募集力を維持している――など。
OPEN CAMPUS 2018