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2017.7.15

千葉工業大学決算(平成28年度)を承認

 学校法人千葉工業大学の平成28年度決算が、5月25日の理事会・評議員会で承認された。平成28年度は学部・学科の規模の適正化をはかり5学部17学科体制でスタート。さらなる教育環境の充実を目指し、新習志野キャンパスに新講義棟の建設に着工するなど、環境整備を反映した予算になった。(28年度事業計画の全文は本学ウェブサイトで公開中)
1 教育研究活動

(1)入学試験関係

平成29年度入学試験(平成28年度実施)における学部入学試験の総志願者数はほぼ昨年並みの7万6011名となった。

(2)学生生活の満足度向上へ向けた継続的対応

①学生生活アンケート調査の実施と活用

②授業アンケート調査の実施と活用

③大学生基礎力調査(自己発見レポート)の実施と活用

④ICTを活用した学生サービス

⑤単位互換制度

(3)入学前教育の充実

(4)教養基礎教育カリキュラムの充実

①TOEIC試験の実施

②テーマ別履修の実施と課題探究セミナー(総合学際科目)との連携

③教養特別科目(ボランティア、国内インターン、国際インターン、ソーシャルアクティブラーニング、スポーツアクティブラーニング等)の実施

(5)初年次教育の充実

①初年次教育科目における新たな取組(サイバー大学との連携)

②キャリア教育の実施・充実

③学習支援センターの充実

④グローバルラウンジの開設

(6)教職員が連携した就職支援の強化

(7)大学院への進学支援

(8)キャリア形成支援プログラムの強化

(9)インターンシップの促進

(10)新入生に対する少人数制による総合的な支援

①ガイダンス・オリエンテーションの教職協働実施

②クラス担任制

(11)習熟度別教育の充実

(12)包括協定に基づく神田外語大学との連携事業

(13)大学院志願者増加に向けた取組

(14)JABEE(日本技術者教育認定機構)認定申請に向けた取組

(15)FD活動の推進

①FDフォーラムの開催

②教員研修の実施

③授業の公開

④FD講演会・FDラボの開催

⑤FDニュースの作成

(16)教育業績の表彰

2 研究推進活動

(1)海外交流協定大学との連携強化とグローバル化

①学生の国際交流

  • 協定大学への交換留学
  • 短期派遣プログラム
  • 協定大学からの交換留学
  • 短期招請プログラム

②海外交流協定大学との教職員交流

  • 瀬戸熊理事長の協定大学訪問
  • 小宮学長の協定大学訪問
  • SD活動
  • 客員研究員
  • 本学訪問

(2)地方自治体等との国際交流協力活動

①日本メキシコ学生交流

②国際交流セミナー

(3)国又は地方公共団体等からの競争的研究資金等の獲得支援

① 科学研究費助成事業

②公的受託

③私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

④良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業(国交省)

⑤産学連携研究開発プロジェクト補助金

(4)民間からの奨学寄付金及び受託研究費

(5)研究助成関係

①特許

②附属研究所

  • 研究助成金の交付

(1)戦略的先端研究推進プロジェクト助成金

(2)競争的外部資金申請準備支援助成金

(3)科研費採択者助成金(初年度)

(4)フォーラム助成金(前年度からの継続事業)

  • 研究活動報告会の開催及びプロジェクト年報の作成
  • 材料解析室・工作センター

(6)未来ロボット技術研究センター(fuRo)

①公的機関からの受託研究費

②企業に対する技術移転、企業からの研究開発受託による成果

③その他

(7)惑星探査研究センター(PERC)

惑星探査研究センター(PERC)は、惑星探査装置の開発、惑星探査データの解析、惑星科学研究及び惑星科学に関する啓蒙を主な活動内容としている。

(8)人工知能・ソフトウェア技術研究センター(STAIR Lab)

人工知能とソフトウェア技術を研究・開発する機関として平成27年4月に発足した。2年目の平成28年度末には常勤6名の研究員が研究に従事している。

(9)次世代海洋資源研究センター設立準備室(ORCeNG)

世界初の海洋資源開発実現に向けて、海洋資源の探査・揚鉱・選鉱・製錬といった基礎から応用にわたる多様な研究・開発を実施する機関として平成28年4月に発足した。平成28年度は、常勤1名、非常勤3名の研究員が研究に従事した。

(10)その他の活動

① ロボカップ・ドイツ大会テクニカル世界5連覇

②長尾研開発 アクティブラーニング家具「スクラム」にグッドデザイン賞

③キャンディーを燃料に世界初のロケット打上げ

④熊本地震被害の宇土市役所藤井教授とfuRoチーム

⑤団地活性化を住民と考える

⑥世界初セ氏600度でも動作する不揮発性記憶素子(電源を切っても記録情報が失われないメモリー)の開発に世界で初めて成功した。

3 学生支援関係

(1)学生支援の充実強化(学生相談、課外活動、学生寮、奨学金等)

①学生相談

②課外活動支援の充実

③学生寮生に対する支援

④奨学金支援活動

⑤障害学生支援の充実

(2)学生共済会の充実

①見舞金給付

②学生納付金貸与制度

③こころとからだの元気サポート

④暮らしの法律相談

⑤学生補償サポート制度

⑥備蓄食の購入

(3)留学生の派遣及び受け入れ体制の充実

①留学生への支援の充実

②在籍管理等の強化

(4)参考図書及び教科書の拡充

(5)利用者目線に沿った学習環境の維持・整備

(6)自学自習やアクティブラーニングの支援、図書館利用促進

4 施設設備整備関係

平成28年度は、昨年度に引き続き、新習志野キャンパスの再開発計画を中心に魅力ある大学づくりの一環として、教育・研究活動を支える環境整備の充実に努めました。

(1)新習志野キャンパス再開発計画

(2)その他

5 地域・社会への貢献

(1)公開講座

(2)産官学連携協議会関係

①各種のご案内

②工場見学

③産官学連携フォーラム

④CITものづくり発表会への参加

⑤会員企業による合同企業説明会

(3)その他の産学連携

6 法人管理・運営関係

(1)文部科学省学校法人運営調査

(2)無線LAN環境、シンクライアントシステムの安定稼動

(3)情報セキュリティインシデント発生時の対応体制の確立

(4)学部改組に伴うコンピュータ演習室のリプレイス

(5)自己点検評価活動

(6)公的研究費等の監査の実施

(7)自己管理型点検評価チェックリストシステムの実施

(8)三様監査連絡会の開催

(9)公益通報制度の充実

(10)SD活動の充実

(11)衛生委員会での取組

(12)マイナンバーの取扱い

(13)輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会行動宣言への賛同

7 財務の概要

(1)教育活動収支

①事業活動収入160億4400万円(予算比1億7000万円増 前年度比1億1400万円増)

事業活動収入は、学生生徒等納付金、手数料、寄付金、付随事業収入等の項目で予算比増となった。

②事業活動支出154億1900万円(予算比2億8900万円減 前年度比2億2600万円減)

  • 人件費は、教員人件費及び職員人件費ともに若干下回り、予算比7900万円減の68億4600万円となった。人件費比率は42.4%で理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(49.5%)に比べ、引き続き良好な水準となった。
  • 教育研究経費は、消耗品費、光熱水費、修繕費、委託費等で予算額を下回り、予算比1億5000万円減となった。教育研究経費比率は41.6%となり、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(36.2%)に比べ、引き続き高い値となった。今後も同程度の比率が続くと予測している。
  • 管理経費は、予算比6000万円減となった。消耗品費、広報費、委託費等、全体としては経費圧縮に努めた結果となった。管理経費比率は11.5%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(6.3%)と比べ若干高くなったが、今後は更なる経費圧縮に努めていく。

(2)教育活動外収支

事業活動収入は、投資信託の配当金や受取利息により9900万円となった。
事業活動支出はなし。

(3)特別収支

事業活動収入は、現物寄付や施設設備補助金などで8600万円、資産売却差額とあわせて8700万円となった。
事業活動支出は資産処分差額で4700万円、その他の特別支出と合わせて4800万円となった。資産処分差額の内訳は、建物処分差額1900万円、図書処分差額1900万円など。

(4)事業活動収入計162億2900万円(予算比1億9000万円増 前年度比22億円減)

事業活動収入計は、前年度比で22億円の減少となった。
主な要因は、特別収入の有価証券売却差額(19億9500万円減)及び教育活動外収入の受取利息・配当金(2億9800万円減)の減少によるもの。

(5)事業活動支出計154億6700万円(予算比2億9100万円減 前年度比7億2500万円減)

事業活動支出計は、前年度比で7億2500万円の減少となった。主な要因は次のとおり。
教育研究経費4億7200万円減
主な内訳:修繕費2億2800万円減、消耗品費1億4800万円減、減価償却額1億2300万円減
管理経費2億5300万円増
主な内訳:消耗品費1億4400万円減、修繕費1億6600万円増、減価償却費2億7900万円増
資産処分差額5億円減
主な内訳:減価償却引当特定資産評価差額5億3300万円減、建物処分差額1700万円増

(6)基本金組入前当年度収支差額7億6200万円(予算比4億8100万円増 前年度比14億7400万円減 事業活動収支差額比率4.7%)

(7)基本金組入額2億9800万円 基本金取崩額1700万円

(8)当年度収支差額

当年度収支差額は4億6400万円の収入超過となった。翌年度の繰越額は、前年度繰越収支差額及び基本金取崩額を合わせると、67億9800万円の支出超過となった。

(9)今後の課題

今後も引き続き財務基盤の安定をはかるため次のような課題に取り組んでいく。

<収入面>

①学生生徒等納付金の安定的確保

②外部資金の獲得

③効果的な資産運用とリスク管理の徹底

④その他の収入源確保策の検討

<支出面>

①人件費、管理経費の効率化

②教育研究経費の見直し

事業活動収支計算書 貸借対照表
資金収支計算書

学生共済会予算、決算を承認


予   算

 理事会において協議した結果、平成29年度学生共済会予算案は異議なく承認された。
 予算の概要は次のとおり。

<収入の部>

  • 受取利息
    金利低迷の中、積立金・基金の貸付金及び普通預金から発生する利息として4万円を計上した。
  • 前年度繰越金
    3948万6149円を計上した。

<支出の部>

  • 給付金
    給付金支出金額は、昨年度140万円程度であったが、新たに健康づくりサポート費用として、600万円を計上した。
  • 学費貸与金
    学費貸与金支出額は、昨年度970万程度であったが、各種奨学金の申請状況を考慮し、2000万円を計上した。
  • 委託費
    昨年同様、こころとからだの元気サポート、暮らしの法律相談の継続に係る費用として、710万円を計上した。
  • 消耗品費
    昨年同様、災害時の非常用保存食の購入費、新たに健康づくりサポート費用として、600万円を計上した。

決   算

 平成28年度の学生共済会決算も同理事会で異議なく承認された。決算の概要は次のとおり。
 収入の部では、貸付金回収の2200万円や受取利息等を併せ合計約7800万円となった。今後も返還方法や督促方法を再度見直し、回収率アップに一層力を入れて取り組みたい。
 支出の部では、災害時のための保存食を両校舎へ備蓄することができ、今後も、個人賠償責任補償や海外留学保険等の見直しを行いながら共済会事業の運営に努めたい。
 千葉工業大学学生共済会も29年目を迎え、会員の学生生活が豊かなものとなれるよう、制度の充実を図りつつ、平成28年度も順調に運営されましたことをご報告致します。

平成29年度千葉工業大学学生共済会収支予算 平成28年度決算報告書
 
平成28年度収支決算書