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2015.11.15

就職情報交換 「産学懇談会」開く
最多505社が出席


志願者増 先端技術
躍進の本学に注目
産学懇談会の会場
産学懇談会の会場
 本学が企業と親睦を深め、学生の就職情報を交換し合う今年度の「産学懇談会」が10月30日、ホテルニューオータニ幕張で開かれ、過去最多の505社から人事・採用担当者517人が出席した。出席企業が500社を超えたのは初めて。経済情勢の好転による人手不足で企業の採用意欲が高いことに加え、最近の躍進で「千葉工大」への注目度が高まっていることが背景にある。
企業の人事担当者と話す瀬戸熊理事長
企業の人事担当者と話す瀬戸熊理事長
「国際金融研究センター」来春開設
 業種別では建築・土木、機械・電気、情報・通信などのIC関連がとりわけ旺盛な採用意欲を見せている。
 第1部の冒頭、あいさつに立った小宮一仁学長は本学の躍進ぶりについて、今年春の一般入試で創立以来最大の5万888人の志願者を集め、東京理科大を抜いて理工系大学の第1位になったことを紹介し、「千葉工大は理工系トップクラスの競争を勝ち抜いた学生が学ぶ大学になっている」と胸を張った。
 また、第2部では瀬戸熊修理事長が「本学は今年、創立73周年を迎えたが、《世界文化に技術で貢献する》という建学の精神は全く色あせていない」として、科学技術の最先端を行く未来ロボット技術、惑星探査、人工知能・ソフトウエア技術の3つの研究センターに続いて、来年4月には「国際金融研究センター」を金融工学研究で国内外で高い評価を得ている小林孝雄氏(現青山学院大大学院国際マネジメント研究科教授/東大名誉教授)を招いて開設することを明らかにした。
 小林氏は第1部で「経済とバブル―その光と影」と題して、2008年に世界経済を揺るがしたリーマン・ショックが起きた仕組みを独自の金融工学の理論を使って講演した。
「優秀な学生を」 企業側に熱気
 「産学懇談会」の会場に当てられたホテルニューオータニ幕張の大宴会場「鶴の間」の前には、受付開始時刻の1時間も前から、企業の人事・採用担当者が集まり始めた。このため時刻を早めて受付を開始したが、受付台の前には長い列ができた。
 「大学の担当者と早く名刺を交換したいと思いまして」「先生とぜひ情報交換をしたかったので」などと話す企業の担当者からは、何としても優秀な学生を採用したいという熱気があふれていた。
 2017年春入社の大学生を対象とする企業の面接解禁を「8月」から「6月」に前倒しするという情報も会場の大きな話題に。日本私立大学協会常務理事として就職委員会を主宰し、国・公・私立大学と高専でつくる就職問題懇談会に加わっている瀬戸熊理事長もあいさつでこの問題に触れ、「今年の3月広報解禁→8月面接解禁にはいろいろ反省点がある。これから経団連や文科省とも相談して善処したい」と語った。
 また、宮川博光常務理事は中締めのあいさつで、「今年の方式に修正案が必要なことは私どもも実感している。最も大切なのは学生がきちんとした職業選択ができる仕組みをつくること。千葉工大の学生は“めげず、諦めず”伸びしろの大きいのが特長です。どうか千葉工大生をよろしく」と、瀬戸熊理事長の言葉を引用しながら呼びかけ、会場から拍手を浴びていた。
6月解禁案「準備が大切」
 経団連の榊原定征会長が2017年春入社の大学生の面接解禁を「6月」に前倒しする可能性を表明したのは、本学が産学懇談会を開く3日前の10月27日。11月9日には定例記者会見で経団連の方針として発表した。さらに政府や大学と協議し、11月中に指針として正式に決定する。
 会社説明会などの広報活動は「3月」、内定解禁は「10月」という日程は変更しない。
 2年続きの就活日程の変更で、当事者となる現3年生には戸惑いも見られるが、就職・進路支援部の福江聡次長は次のようにアドバイスしている。
 「就職活動は準備がとても大切。仮に広報活動解禁が、今回同様の3月になったとしても、それまで何も準備をしなかった人としっかり準備した人とでは、必ず結果に大きな差が出てしまう。自分自身の就活スイッチを早くオンにして、有意義に活動をしてほしい」
教員たちも企業の人事担当者と交流
教員たちも企業の人事担当者と交流

インドのアミティ大と


交流協定を締結
協定書を手にアミティ科学技術革新財団のセルヴァムルティー理事長(中央左)と小宮学長
協定書を手にアミティ科学技術革新財団のセルヴァムルティー理事長(中央左)と小宮学長
 小宮一仁学長はインドのアミティ大学(ニューデリー)を訪れ10月14日、主管財団の理事長と大学間交流協定を締結した。アミティ大は国内各地にキャンパスを展開するインド屈指の私立総合大学。
 本学の海外交流協定大学はこれで11カ国・地域、23大学となり、いっそう幅広く交換留学や学術交流が進むと期待される。
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