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2015.9.15

院生にLTEタブレット


▼ノキア、ソフトバンクが無償貸与
 本学は8月26日、ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(ノキアネットワークス)、ソフトバンク株式会社と、LTE対応タブレットの活用プログラムに合意し、今年度入学した大学院生にLTEタブレットを無償貸与された。
 本学では平成25年から学内でWi‐Fi(構内無線LAN)タブレットを利用。これに対しLTEタブレットは、携帯電話同様、場所を問わず学外で広範囲に高速通信できる。
 貸与された大学院生たちは、地域掲示板の利用や近隣の防災マップ整備など「地域との協働」関連の学外での研究に役立てる。
 ノキアとソフトバンクは、場所の制約を受けない学習環境の整備を支援中。本学は両社が目指すグローバルに活躍できる人材、特にITエンジニアの育成に賛同し、日本電子専門学校も加わり4者で、平成29年3月までこのプログラムを進めることになった。
 今後、両社エンジニアによる特別講座や、教員・学生との座談会なども予定している。
 瀬戸熊修理事長は「貸与いただいたタブレットは、大学院生を中心とする地域貢献活動の大きな力になると確信している」とコメントした。

山口教授 福島で講演


▼大震災後の地域産業戦略立案へ
 内閣府の「まち・ひと・しごと創生本部」が今年4月、地方自治体向けに供用開始した「地域経済分析システム」(RESAS)を活用するための福島県主催(日本立地センター受託)の研修会が7月、同県内3カ所で開かれ、社会システム科学部の山口佳和教授=写真=が講演した。
 RESASは安倍内閣の目玉政策の1つ「地方創生」をバックアップするためのビッグデータで、「産業」「観光」「人口」「自治体比較」の4つの「マップ」で構成されている。
 「ビッグデータを活用できる人材育成支援」と題されたこの研修は、福島県と県内市町村の職員にRESASを活用した産業振興施策の検討プロセスを理解して、そのスキルを身に付けてもらうのが狙い。東日本大震災後の地域産業戦略の青写真を描ける人材の育成が主眼だ。
 基礎研修、応用研修、他地域との意見交換の3ステップがあり、山口教授が担当したのはこのうちの基礎研修。
 同教授は経済産業省出身で、専門は科学技術政策論、産業技術政策論、技術経営論、産学連携学など。3日間の講演では最新の経営理論と産業政策立案の実際に基づいて、政策立案の検討ポイントを理論的かつ体系的に講義。受講者によるグループディスカッションのアドバイザーを務めた。

地元4社のビーチサンダル


▼デザイン科学生の8点 商品化
そごう千葉店での一般公開
そごう千葉店での一般公開
 「海」をテーマに地元4企業をイメージして、デザイン科学科の学生がビーチサンダルをデザインし、優秀作品8点が商品化された。
 そごう千葉店▽千葉ロッテマリーンズ▽ベイエフエム▽鴨川シーワールド――の4社に本学が協力して企画され、4月からデザイン科学科学生にデザインを募集した。
 各社による1次審査が5月に本学で開かれ、応募273作品から40作品(各社10点ずつ)を選出。6月に「ビーチサンダルデザインコンテスト2015」(そごう千葉店で開催=そごう・西武 そごう千葉店主催、げんべい商店共催)で一般公開され投票の結果、優秀8点の商品化が決まった。
 ビーチサンダル専門店のげんべい商店(神奈川県県三浦郡葉山町)が製作を受け持ち、8月7日から、そごう千葉店5階紳士服フロアで300足が限定販売された。サイズは24センチと27センチで、税込み価格2160円。
 初日は、デザインした学生たちが店頭に立って販売。優秀作に選ばれた長嶋唯さん(デザイン科学専攻修士1年)は「自分がデザインしたビーチサンダルが店頭に並び、『珍しいデザインでかわいい!』などと、さまざまな感想をいただけたことがうれしかった」。宮崎愛弓さん(同)は「限られた面で御宿ビーチとベイエフエムを合わせて表現することが難しかった」と語った。
 また、岩本早季子さん(デザイン科学科4年)は「はいた人の気分が高まるような商品に出来た」。小田彩花さん(同3年)は「稲毛海岸とヨットハーバー、そごうをイメージした1足。ぜひ、はいてほしい」と話した。
優秀作品に選ばれ、初日、店頭で販売する宮崎さん(左)と長嶋さん
優秀作品に選ばれ、初日、店頭で販売する宮崎さん(左)と長嶋さん

メキシコ、台湾学生を迎えて


▼学生寮で歓迎パーティー
歓迎パーティーで
歓迎パーティーで
 メキシコと台湾の学生を迎えた歓迎パーティーが8月3日、新習志野キャンパスの学生寮で開かれ、国際色豊かな光景が繰り広げられた。
 メキシコからは日本語を学んでいる大学生・高校生の男女10人。台湾からは国立台北科技大の男女20人と張遠達さん(国際事務処行政組員)が来日。桑蓬寮・椿寮の寮生やデザイン科学科、未来ロボティクス学科の学生たちと教職員が迎えた。
 メキシコの学生らは7月9日から8月9日まで日本に滞在。御宿研修センターで日本語を研修し、御宿町で地元小・中学校と交流会やホームステイを体験。両国文化の違いを語り合うパネルディスカッションをするなど友好を深めた。
 8月3日からは新習志野学生寮に移動し、日本語研修の合間にスカイツリータウンキャンパスや神田外語大を見学。成果発表会(駐日メキシコ大使館で開催)を終えて無事、修了証を授与された。
 国立台北科技大の学生たちは、一昨年7月に本学との間で締結した交流協定に基づき来日した。
御宿でパネルディスカッション
御宿でパネルディスカッション

茨城高専と連携協定


▼グローバル化推進へ相互協力
 本学は茨城工業高等専門学校と「包括的な連携に関する協定」を結び、8月17日、小宮一仁学長=写真左=と日下部治校長=同右=が出席して締結式を行った。
 茨城高専は昭和39(1964)年創立。工学系5学科を設け、5年制の本科課程と2年制の専攻科があり、合わせて約1100人余が学んでいる。
 昨年度、全国51の高専から2校だけ選ばれたグローバル高専モデル校で、国際的に活躍する人材を輩出するプログラムを順次実行に移している。国際的に活躍できるエンジニアを育成するために、英語による授業、英語による研究発表、海外インターンシップなどを推進。英文図書の拡充や、各科目のテクニカルターム集の整備、英語版時間割の掲示や校内案内板の英語表記など、キャンパス環境のグローバル化にも力を入れている。
 今回の連携は茨城高専と、本学が進めている最先端技術開発やグローバル化推進などの、教育理念の方向性が一致していることから、国際社会に通用する人材の育成に相互協力体制を築いて推進するというもの。
 提携の主な内容は▽学生の受け入れ▽教職員、研究者および学生の交流▽共同研究▽研究施設、設備の相互利用▽研究資料、刊行物および研究情報の交換▽社会貢献活動――など。