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2013.7.15

Kidsize テクニカル優勝
TeenSize サッカー準優勝


ロボカップ ’13 世界大会で本学チーム
世界に技術力示す
 ロボカップ2013世界大会が6月26日から30日までオランダのアイントホーベンで開かれ、本学のCIT BrainsチームはサッカーヒューマノイドリーグのKidSizeで4位、TeenSizeで準優勝を成し遂げた。また、テクニカルチャレンジではKidSizeが1位、TeenSizeも2位に入り、千葉工業大学のロボット研究の水準の高さを世界に見せつけた。
KidSize(小)とTeenSize(大)のロボットたちを前に遠征メンバーたち
KidSize(小)とTeenSize(大)のロボットたちを前に遠征メンバーたち
 「2050年までに人間のサッカー・ワールド・チャンピオンに勝つロボットチームを作る」という目標を掲げて、世界のロボット研究者や学生が挑むロボカップ。なかでも“自分で考えて動く”自律型2足歩行ロボットが、相手のゴールめがけてボールを蹴り込むサッカーヒューマノイドリーグは大会最大の見どころだ。
 身長30〜60センチのロボット3台が1チームとなって競うKidSizeには、世界から選抜された24チームが出場した。
 CIT Brainsは1次予選2試合と2次予選3試合を突破して8強入り。準々決勝でドイツのベルリン自由大学チームに圧勝したが、準決勝でイランの工科大学チームに敗れ、中国・浙江大学チームとの3位決定戦へ。この試合を5対1で落として4位が決まった。
 ちなみにKidSizeの優勝は、韓国の世界的なロボットメーカーと提携している米ペンシルベニア大学チームだった。
 身長90〜120センチとより大型のロボットが2対2で戦うTeenSizeに参加したのは、CIT Brainsのほかドイツ、インド、韓国、ドイツと日本の九州工大が合同で結成した5チーム。優勝候補のドイツ・ボン大学チームにCIT Brainsがどこまで食い下がるかに注目が集まったが、最後はボン大学に振り切られてCIT Brainsの準優勝が決まった。
 一方、1ドリブル2スローイン3ハイキック4ダブルパスのうち、3つのプレーの得点を争うテクニカルチャレンジでは、CIT Brainsの圧倒的な強さに会場から驚嘆の声が上がっていた。
 CIT Brainsの出場メンバーは、未来ロボティクス学科の3年生が主体の学生12人で、大半が世界大会は初体験。南方英明准教授は「昨年とメンバーをほとんど入れ替えても、ある水準の結果を残せた。来年はとても期待が持てる」と話している。
 KidSizeチームのリーダー、前川大輝君は「アジア勢の進歩がすごい。3位決定戦に負けた日から来年に向けた準備を始めました」。TeenSizeチームのリーダー、伊藤裕介君も「CIT Brains独自の理論と技術に基づいたロボットを作らなければ」と新たな闘志を燃やしている。
 ■プロジェクトメンバー(学生はすべて未来ロボティクス学科・専攻)
 【KidSizeチーム】前川大輝▽大峡達己▽月岡成志▽益子泰一郎▽小俣飛鳥(以上3年)▽宮地真史(4年)▽福田大輝(修士1年)▽入江清(fuRo研究員)▽林原靖男(教授)
 【TeenSizeチーム】伊藤裕介▽秋山尚賢▽泉航平▽大谷亮介▽鈴木康史▽山野陽平(以上3年)▽南方英明(准教授)
フィールドでの熱戦。青ラベルが本学 競技の合間を縫って機器を調整
フィールドでの熱戦。青ラベルが本学 競技の合間を縫って機器を調整

創立70周年広告が
広告大賞優秀賞に


「技の国、ニッポン。」広告
 「技の国、ニッポン。」――本学が昨年、創立70周年記念日の5月15日付で読売、朝日、毎日、日経など全国紙含む8紙の朝刊に掲載した1ページ全面カラー広告=写真=が、第29回(2012年度)読売広告大賞の部門賞<学ぶ>の部で優秀賞(賞金10万円)を獲得した。
 広告は世界最大級二足歩行ロボットcore(コア)をクローズアップした写真にキャッチコピーを大胆に重ね、創立70周年を迎えた本学が、私立工業大最長の歴史を持つ誇りを胸に、知力と技術力で未来をひらく決意をうたっている。
 制作はコピーライター・渡辺潤平氏。博報堂勤務後、07年に渡辺潤平社を設立。千葉ロッテマリーンズの年間広告で新人賞、ファッションブラランド「INDIVI」の新作衣装広告でカンヌ国際広告祭・メディア部門ブロンズなどを受賞。マイケル・ジャクソン追悼広告(ソニー・ミュージックエンタテインメント)など話題の新聞広告を手がけてきた。
 受賞者インタビューによると、渡辺氏は船橋市生まれで、津田沼キャンパスを電車で毎日見ながら通学したといい、本学の制作依頼に、何かの御縁と引き受けたという。
 渡辺事務所で古田貴之・未来ロボット技術研究センター所長が、ロボットを熱く語るのを聞き「大学の根っこの部分が見えたと思った。建学理念に<世界文化に技術で貢献する>と力強い言葉を掲げているのが新鮮で、そこを大きな構えで打ち出した」という。