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2013.5.15

本 学
「体育FD推進校」に


教育法が評価され受賞
受賞トロフィーを持つ小宮学長(中央)と引原有輝准教授(左)、森田啓教授(右)
受賞トロフィーを持つ小宮学長(中央)と引原有輝准教授(左)、森田啓教授(右)
 本学が全国大学体育連合(大体連=安西祐一郎会長)の平成24年度「大学体育FD(Faculty Development)推進校」に選ばれ、3月16日、東京ガーデンパレス(東京都文京区湯島)で開催された大体連総会で表彰された。
 FDは「学生のニーズに応える教育法の開発」の意で、推進校制度は、応募大学から提出された大学体育の自己点検・評価報告書を大学体育連合が審査し、優れた活動実績を示した大学を表彰する。
 本学の受賞理由は1体育を実技の場だけでなく、他の学問領域と融合させようと努力しており2全学が目指すところと保健体育の教育目標に整合性があり3これに沿って授業が実行され大学体育の発展充実に優秀な取り組みをしている――と評価されたため。
 表彰式に出席した小宮一仁学長は「全学を挙げて、実効性あるFDシステム確立に取り組んでいるなか、今回の受賞はステップアップの道標になる。体育教室の先生方が日頃取り組んでこられた体育が、他の学問分野の履修にいかに関連し役立つかを、論理的・実践的に実証しようとする意気込みに力強さを感じる」と受賞の喜びを語った。

名誉教授に2氏


池永 博威氏 小園 茂氏
池永 博威氏 小園 茂氏
 長年にわたって教鞭をとられ、本学における学術の向上に寄与された2氏に、4月24日付で千葉工業大学名誉教授の称号が授与された。
 名誉教授となられたのは、元建築都市環境学科教授の池永博威氏と、電気電子情報工学科教授の小園茂氏。

商品の開発術は?
<消費者ニーズに応える>


ちばデザイン活用塾開く
安藤准教授(左・マイク)の指導で商品化を学ぶ参加者たち
安藤准教授(左・マイク)の指導で商品化を学ぶ参加者たち
 ちば戦略的デザイン活用塾〈農・商・工事業者向け実践型セミナー〉=千葉県主催=が3月4日(月)と11日(同)、千葉市中央区のビジネス支援センター「きぼーる」13階で開かれた。
 千葉県と本学が連携し商品開発のデザイン塾を開いて中小企業を支援しようと2008年から続けている。今回は「『発想&企画脳』のトレーニング!」をテーマに、安藤昌也デザイン科学科准教授が、消費者とともに新しい商品・サービスを“共創”していく方法をレクチャ―し、ワークショップで実践指導した。
 県内の製造業、建築業、印刷業、ソフトウエアなどから30人が参加。例題は顧客の「健康を気遣う」行為に目を向け、その行為中、顧客が共感できそうな価値に着目、新しい商品・サービスを想定し、利用シーンをシナリオに描くことで、新商品のコンセプトを作っていくというもの。
 参加者は5人グループに分かれ、1日目の4日は、各自が作成してきた「フォトエッセイ(写真で日常シーンを切り取り説明を加えたもの)」を使いインタビューして商品ヒントを探った。その後、安藤准教授が体系化を進めているKA法(体験価値分析法)を使って体験価値(潜在ニーズ)を導き出し、価値マップとして可視化した。
 2日目の11日は、価値マップに基づいて、想定ユーザー像が共感するような新しい商品のアイデアを出し合った。
 多数のアイデアの中から、よいものを基にマンガ風9コマストーリーを制作。商品を手にした顧客がどんな使い方をするかを、より“見える化”する方法で、商品企画の立案にまでこぎつけた。
 ワークショップは具体的ヒントにあふれ「こういう手法を使えば商品開発できることが分かり、よかった」「すぐにも実践してみたい」と、参加者たちに好評だった。

出版


現代化学の基礎を解説
物質科学の基礎としての化学入門
物質科学の基礎としての化学入門
著者= 教育センター化学教室
発行= 学術図書出版社
価格= 1365円(税込)
 本学の教養科目「教養の化学」の教科書として、本学化学教室の教授・准教授・助教陣8人が共同執筆して出版した。
 現代社会では、新材料や工業製品が続々と開発される一方、地球規模で深刻な環境問題を抱えており、教養としての化学の知識が不可欠になっている。
 本書は▽物質の分類▽物質の構成▽電子配置と元素の周期的性質▽化学結合▽化学量論▽化学反応――の6章で構成。学部初年次生向けに、現代人の常識として必要な化学の素養や物質・材料科学の基礎としての化学の基礎知識を解説している。
 これまで化学に触れる機会がほとんどなかった学生も、現代化学の自然観・物質観が理解できるよう、図表を豊富に使って基礎を丁寧に解説している。
 執筆陣は笠嶋義夫教授、小林憲司教授、半沢洋子教授、松澤秀則教授、尾身洋典准教授、谷合哲行准教授、伊藤晋平助教、南澤麿優覽助教。109ページ。
どう対峙し、どう克服
初めて学ぶリスク科学 ―前向きにリスクを語ろう―
初めて学ぶリスク科学
―前向きにリスクを語ろう―
著者= 金融・経営リスク科学科(柴田 清教授編)
発行= 日科技連出版社
価格= 2940円(税込)
 リスク科学の全体像を初心者でもわかりやすく解説した入門書だ。
 昨今は、金融・経済問題、環境問題、企業の不祥事問題などさまざまな重大なリスクと共存せざるを得ない社会環境である。本書では、このようなリスク社会の中にあって、どのようにリスクと対峙し、どうそれを克服していくかをさまざまなリスクの側面を紹介しながら解説している。
 「リスク」というと何か避けるべきイヤなことというイメージで捉える人もいるが、そうではなく、リスクを考えることが実は前向きに生きることにつながるというスタンスで、各リスクの専門の教員がやさしく解説するスタイルをとっている。その意味で「前向きにリスクを語ろう」という副題が付けられている。
 主として社会システム科学部におけるリスクマネジメントの総論科目の教科書として作成したが、社会におけるさまざまな立場からリスクを見つめ直そうとする人々の入門書ともなるように考えられている。
 第1章「リスク科学とは」、第2章「リスクとは」に始まり、個別リスクの側面として、製品、生活、資源の安定供給、環境、情報、経営、金融、そしてリスクコミュニケーションなどを全15章構成で紹介している。
 執筆陣は金融・経営リスク科学科の柴田清教授、徐春暉教授、越山健彦教授、山崎晃教授、安藤雅和准教授、高木彩准教授、高嶋隆太准教授(当時)。

「入学案内2014」完成


「入学案内2014」
 千葉工業大学の最新総合ガイド「入学案内2014」が完成した=写真。今年のテーマは「Make it Real!〜好きをカタチに。〜」。「こんなことが好き!」「こんなことを学びたい!」と考える高校生1人ひとりの「好き」の成長を願う。
 表紙は、東京スカイツリータウンキャンパスに立つ2人(モデルは現役学生)。学部・学科やカリキュラムの説明、就職状況、学生生活など知りたいあれこれを満載。希望者に無料で配布する。