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2008.11.15

人間のパートナー大集合 ROBO JAPAN


ハイペリオン、ハルクIIなど公開
大型画面を使ってハルクIIの説明をする古田所長 ケナフ開発を説明する小柳副所長
大型画面を使ってハルクIIの説明をする古田所長
参加者に人気のハイペリオン
参加者に人気のハイペリオン ケナフ開発を説明する
 飛躍的に発展を続けるロボット・ワールド――今では工業製品の生産ラインでの活躍だけでなく、私たちの日々の生活の『同伴者』としての役割も立派にこなし、介護、医療、癒し、娯楽など多方面の分野で支援してくれる存在だ。そうしたロボットが横浜市のみなとみらい地区にあるパシフィコ横浜に集合した「ROBO―JAPAN2008」が10月11〜13日の3日間開かれ、家族連れはじめ数多くの観客が詰めかけた。
 今回は1回目の展示会。自動車、エレクトロニクス、IT、通信、サービスなどの産業界や、先端のロボット研究を続ける大学や自治体などのブースが広い会場いっぱいに並んだ。どこも「パートナー・ロボット」の優れた能力を披露する場面に驚きの声をあげる人々でにぎわった。なお、本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)の先川原正浩室長が本展示会の企画プロデュースを務めた。
 11日のオープニングステージでは、本学の米田完教授らが、重量物を運ぶ4足歩行ロボット「ハイペリオン」に乗って移動してみせた。本学の出展コーナーでは、未来ロボティクス学科の米田教授、菊池耕生准教授、林原靖男准教授、南方英明准教授の各研究室が協力して、「ハイペリオン」「蝶ロボット」「ロボカップヒューマノイド」の展示・デモが行われた。また、「CIT Brains and Hajime Robot」がサッカーボールを上手に蹴り、ゴールめがけてシュートするロボットの動きに小学生とパパも盛んな拍手を送っていた。
 12日は古田貴之fuRo所長が、56個のモーターを搭載し、車両、昆虫、動物の3形態に変形する「ハルクII」のデモンストレーションを研究員とともに行った。来館者によるハルクII操縦体験もあり、小学生も大人もロボットの魅力を存分に味わった。セミナー会場では古田所長が「広がるロボットビジネス―君のスキルはこう生かせ―」と題して講演、ハルクIIの開発秘話から内部構造まで通常では見ることのできない部分の解説をした。
 「ROBO JAPAN STAGE」では11日、fuRoのがレスキューロボット「ケナフ」の実演に登壇。時速18キロという高速ロボットが、舞台上のがれきの山で要救護者を探索したり、搭載した高性能TVカメラで周囲の環境を調査する様子などを次々と実演した。は「地震発生後、速やかに被災者を発見し、救助するまでの実用化に向けた安心安全なシステム作りを目指したい」と締めくくった。
 また、2足歩行ロボットの格闘大会「ROBO ONE」には、114台のロボットが出場、連続3回ジャンプなど難しいシャープな動作を次々にリング上で演じた。解説はfuRoの先川原室長が行い、大会はいわばロボットの「F1レース」と位置付けられ、ダンスを踊るなど「人の心のわかるロボット」の登場が、子供たちの科学への関心を大いに高めていた。
シーテックジャパンにもロボ出演
サッカーロボの妙技に子供たちは大喜び
サッカーロボの妙技に子供たちは大喜び
 
ケナフの動作に親子連れも注目
ケナフの動作に親子連れも注目
 家電や電子部品などの新技術を一堂に集めたアジア最大級の総合展示会「CEATEC(シーテック)JAPAN2008」が9月30日から4日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、国内外の804企業・団体が出展し、過去最高の延べ約21万人が来場した。本学からも未来ロボティクス学科の林原靖男准教授らが2足歩行ロボットを実演・披露し、子供たちに実際に操縦体験してもらい、夢を育てた。
 一方、未来ロボット技術研究センター(fuRo)のが災害時に活躍するレスキューロボット「ケナフ」を紹介、災害現場を探索するため、迅速な動きを見せるロボットに会場から盛んな拍手が起こった。
デザイン科学科学生の作品展示
薬○君 asioto releaf
薬○君 asioto releaf
 また、シーテックジャパンでは、本学デザイン科学科の山崎和彦教授が指導しているWILLCOMコアモジュールフォーラムとの産学プロジェクトの成果として、本学同学科3年生(13人が製作)の作品「releaf」「asioto」「薬○君」も展示された。
 「releaf」は、診療までの待ち時間のストレスを軽減するために考案された木の葉型端末で、柔らかなラバー素材を使用して手に持った感触を優しくしている。
 「asioto」は、足のリハリビに利用する端末で、飽き易いリハビリを楽しくするためのアイデアが詰まっている。
 「薬○君」は、薬の副作用や悪い飲み合わせなどをより簡単に知ることができるシステムで、薬の管理にICチップを使うという発想が新しい。
 作品を紹介するWebサイト(http://www.geocities.jp/design_cit_w/

連絡歩道橋を新設


津田沼キャンパス 来年7月供用開始
 
津田沼キャンパスと歩道橋の位置関係図(ツインタワー完成後のイメージ図)
津田沼キャンパスと歩道橋の位置関係図(ツインタワー完成後のイメージ図)
 長年の念願であったJR津田沼駅から本学津田沼キャンパス側に渡る連絡歩道橋が新設されることになり、9月9日、工事の安全祈願祭が行われた。歩道橋に上がるエレベーターも併設され、2009年7月の完成、供用開始の予定だ。
 現在の歩道橋(ペディストリアンデッキ)は昭和53年12月に完成したが、道路を挟んでキャンパス側までは伸びていない。学生らは駅側の階段をいったん降り信号を待ってから横断歩道を渡っている。階段下の歩道が狭く、利便性や安全面でも連絡歩道橋の新設が待たれていた。
 今回、習志野市との協議で工事費を本学が負担し、用地の一部も提供することなどで建設が決まった。連絡歩道橋は、長さ40メートル、幅5メートルで道路面はタイル舗装。正門守衛室付近に階段が設置される。完成後は習志野市へ移管する予定。