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2008.10.15

中村教授研究室が支援


平成22年千葉国体水泳競技
広報、HP制作や管理・運用
千葉国体を支援する中村教授研究室
千葉国体を支援する中村教授研究室
 平成22年の国民体育大会は、「ゆめ半島千葉国体」として昭和48年の「若潮国体」以来37年ぶりに千葉県で開催される。このうち水泳競技が本学キャンパスのある習志野市で開かれることになり、習志野市は、水泳競技の広報やボランティア募集などホームページ制作と管理・運用を本学に依頼。そこで、情報科学部情報ネットワーク学科の中村直人教授研究室がウエブサイトの制作・配信支援を行うことになった。
 現在、大学院生の塚本美由紀さんを中心に学部生3人が協力、すでにホームページを構築、5月26日から公開されている。内容も、企画から取材、制作まですべて行い、特に習志野市を紹介する「習志野市の遷り変わり」では、過去の写真をもとに、現在の写真を写すなど積極的に学外にも飛び出している。
 研究室では今後、水泳競技の内容紹介をCGで制作したり、ルール説明のゲーム制作、ボランティアの活動支援のためのページ制作など、いろいろな趣向を考えており、研究室以外の学生やサークルからの参加も期待している。
 中村教授や研究室の学生らは「『習志野市の遷り変わり』には本学の通用門の写真もあり、一度見てください。ご家族やOBの方々で「若潮国体」の思い出がある方は、記事の投稿もお願いしたい」と話している。
 なお、ウエブサイトはhttp://www.kokutai-narashino.jp/

“共鳴現象”を披露


サイエンススクエア
本学も教員、学生が参加
子供たちで賑わったサイエンススクエア
子供たちで賑わったサイエンススクエア
 子供たちに科学の世界に触れ、興味・関心を高めてもらおうと、夏休み中の約1カ月間、東京・上野の国立科学博物館で、「サイエンススクエア 科学と遊ぶ夏休み」が開かれた。本学も8月9、10日の2日間参加、子供たちに「共鳴現象」の不思議さを体験してもらった。
 本学からは橘秀樹教授(情報工学科)、矢野博夫教授(同)、佐藤史明准教授(建築都市環境学科)と学生が参加した。本学の企画名は「音や振動に親しもう! 共鳴現象を体験してみよう」。東大や東工大研究室と共同でブースを設けた。
 企画内容は、ワインボトルやグラスハープ等で共鳴現象を体感、共鳴現象の可視化装置を使い音を見るなど、子供たちに音や振動の現象に親しんでもらうこと。
 2日間とも、ブースには大勢の子供たちや保護者らが詰め掛け、科学の不思議さを体感するとともに、さまざまな現象を楽しんでいた。

教育研究シンポ開催


社会システム科学部
授業内容、方法の向上目指し
開催された教育研究シンポジウム
開催された教育研究シンポジウム
 本学社会システム科学部主催(社会システム科学研究科共催)の第7回教育研究シンポジウムが9月4日、津田沼キャンパスで開かれた。
 シンポジウムは、授業内容や方法の向上を目指して、同学部創設以来、毎年行われており、この日は佐野利男学部長の開会のあいさつに続き、本岡誠一学長が「この取り組みを全学挙げたものにしたい。学生は多様化しており、いわゆる“出口保証”は欠かせない」とあいさつした。
 佐野学部長は、シンポジウムの狙いについて、「学部教育を充実させるためファカルティ・ディベロップメント(FD)は重要だ。しかし、教員が職務遂行に必要な能力を開発するという本来のFDに加え、教育目標の達成に適した授業内容とその評価方法、組織の確立など継続作業が大切である」と述べた。
 特別講演「経営工学における標準化教育の現状と展望」(前ISO会長・田中正躬氏)をはさんで、雀部實・本学大学院FD委員会委員長(工学研究科機械サイエンス専攻)の「本学大学院でのFD」はじめ、学内外の講師による7つの講演が行われた。
 その他の講演者は次の通り(敬称略)。
◇東洋大学大学院工学研究科機能システム専攻・神田雄一◇本学FD推進委員長(未来ロボティクス学科)・米田完◇本学経営情報科学科・山口佳和◇産業技術総合研究所(本学経営情報科学科非常勤講師)・田中秀明◇本学プロジェクトマネジメント学科・竹本篤郎、進藤昭夫◇日本アイ・ビー・エム株式会社(本学プロジェクトマネジメント学科非常勤講師)山下直子
活躍する校友

型破りな“痛快人間”
一芸に秀でるには“犠牲”も必要
日本オセロ連盟九段(公認指導員)
全日本選手権優勝3回、名人位2期
坂口 和大(さかぐち かずひろ)氏(41歳)
(平成3年 工業経営学科卒業)
坂口 和大氏
「自分を信じていれば何事も具現化する」と坂口さん
 フルマラソン自己ベスト記録2時間39分。第6期近代マージャン最強戦ベスト6位。集中期は睡眠1日3時間。まず、8時間の睡眠を3時間の睡眠で生活できる体力を持つためにマラソンに集中したこともある。風邪とは無縁。そして、NTT東日本エンジニア。型破りな、文字通り“平成の痛快人間”を生き抜く日々。テレビは見ない、自宅に置かない。「一芸に秀でるには何かを犠牲にしなければ」と言い切る。機関銃のように言葉を連射し、自分の考え、そして人生観を語りかける。
 オープンキャンパスの9月15日。初めて母校に招かれたオセロの5面多面打ち。テントの会場に、朝10時から午後3時過ぎまで約5時間、立ちっ放し。イスに座った高校生ら105人を相手に一手1秒。休憩0秒。トイレも行かない。「負けません。一度も」
 オセロは、白と黒の駒を使った、日本生まれのシンプルゲーム。駒を置く定石を知る競技人口は国内で数千人から2〜3万人。1局20分ずつの持ち時間。今年32回を数える世界大会には、40カ国から選手が参加するほどの人気だ。
 このオセロとの出会いは富山県高岡市の小学校5年生の時。おもちゃ屋のイベントに出かけ、「競技的オセロ」に魅かれた。それが運命を変えた。以来、オセロ街道をひた走る。テレビを遠ざけた。集中力を磨くため。マージャンは度胸をつけるのに役立つ。街の雀荘に通い、高名な漫画家雀士の強豪ともしばしば卓を囲む。
 社の蒲田独身寮の時代、朝夕走った。フルマラソンにも盛んに挑戦した。初マラソンは4時間30分ほど。ゆっくり長時間走して、ぐんぐん記録を上げていった。皇居8周マラソンもこなした。「だんだん体調管理が出来るようになった。風邪は徹底的に注意した。体調管理は自分を知ること。何事もそれが大切、とわかった」
 社会人になってオセロ普及のため、多面打ちの企画をあちこちに持ち込んだが、「集客力」に首を傾げられて、断られる。「自分を信じて続ける気持ちと覚悟があればいずれ具現化する」と言い切る。今では年間10回から30回は各地でイベントをこなす。逆に、誘いを断らなければならないことも。10月から池袋コミュ二ティ・カレッジでオセロ入門・上級講座も始める。
 2001年の全日本選手権V以来、優勝がない。「最近ではオセロ競技者の育成のほうに入っちゃったかな」。若い世代に。「まず、本当にやりたいことを見つけて、全部やってほしい。今、あるもの、現在の自分の体力とか、知識とか、で考えないように。徐々にやり続けることができれば必ず出来るようになる。オセロもいきなりチャンピオンじゃない」。フルマラソンも30数回2時間台で完走できたのは、「今ある実力で無理でも努力を続けていれば、実力がつくことに気づいていたから」。長くない有限な24時間×365日×80年の人生で「何でも行動し経験すべき」と。
 身長177センチ、体重76キロにエネルギーが満ちる。深夜3時、4時まで寝ないことも。典型的夜行性タイプ。
 長女5歳、長男2歳を追いかけるように11月、第三子の女の子が生まれる。「今は、子育て中心で、とても幸せ。オセロもあまり勝てなくなったのはそのせいかな。それでいいんです。“人生的に無限な事”と“人生的に有限な事”をいつも考えている。残せるのは自分の遺伝子、子どもだけなんですから」。家にテレビがないので、家族みんながアンチTV生活を続行中だ。