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2007.11.15

フォーミュラカー モーターショーで疾走


連日超満員の幕張メッセ賑わす
東京モーターショーで特設道路をデモ走行する本学のフォーミュラカー スタッフに誘導されるフォーミュラカー
東京モーターショーで特設道路をデモ走行する
本学のフォーミュラカー
スタッフに誘導されるフォーミュラカー
 学生が自ら構想・設計・製作した車で「ものづくり総合力」を競う全日本学生フォーミュラ大会の第5回大会に参加した大学が10、11月に行われた東京モーターショー(幕張メッセ)でデモ走行した。千葉工大学生フォーミュラプロジェクトチーム(廻谷正史チームリーダー)も特徴ある車両で参加した。
 大会は自動車技術会主催で、9月に韓国、台湾の大学を含む62校が、1年かけて製作した小型レーシングカーを静岡県の会場に持ち込み、耐久力、操作性はじめ、美しさやコストなど総合的な力を競った。今回は上智大学が2連覇。本学フォーミュラチームも健闘した。
 モーターショーは10月26日から11月11日まで千葉・幕張メッセで開催され、連日超満員の入場者で賑わった。デモに参加したのは7校で、本学チームは10月30日から4日連続で1日3回、会場中央近くで走行、多くの人の目をひきつけた。

移動ロボット リリオン 千葉市科学館に展示


本学中嶋准教授と2年生7人が開発
 10月20日、千葉市中央区に官民複合施設「きぼーる」がオープン、7階から10階までは子供たちが体験しながら学ぶ「千葉市科学館」だ。その9階はテクノタウンと呼ばれ、メイン展示は本学ロボティクス学科・中嶋秀朗准教授が全面協力したロボットフロアである。
千葉市科学館に展示するリリオンの製作に余念がない学生 子供たちの質問に答える中嶋准教授
千葉市科学館に展示するリリオンの製作に
余念がない学生
子供たちの質問に答える中嶋准教授
子供が体験できる自律・搭乗型
 9階に上がりフロアに入ると、赤、青、黄色の太いラインが引かれ、自律型・搭乗型の移動ロボット(車いす)「Robot Taxi リリオン」がゆっくり走っている。ラインの色を選択してスタートボタンを押すと、あとは何もしなくても目的地まで運んでくれる。館内を人と共存して移動するタイプの展示物は珍しいそうだ。
 リリオンは、音声で操作などを案内、色を判別してカラーラインをトレースして走る。照明などに左右されず確実に動くように、カラーセンサ部には様々な工夫が施されている。操作は簡単で、障害物があると停止してくれる。
 このロボットは中嶋准教授とロボティクス学科の2年生によって開発・製作された。正規の講義とは別に「千葉市科学館展示用自律型車いすの開発研究と展示物を用いた科学教育効果に関する調査」という長い名前のプロジェクト活動(受託研究)として行われ、構想を除く開発期間は5月中旬―9月中旬の4カ月。
 短期間のため、学生7人と中嶋准教授は毎日終電車まで作業するというまさに『師弟同行』。回路やハードはすべて千葉工大による改良・開発。
 今回の展示は病院内をイメージしているが、いずれは「指定すると運んでくれる」自律型タクシー、さらに「第4の交通システム」を視野に入れている――と中嶋准教授は話している。
 『同行した』2年生は飯田淑仁、家富和寿、井上雄介、岩田陸海、尾崎奨、高橋智史、増子達也の7人で、家富君には中嶋准教授から「ベスト貢献賞」が贈られた。
 リリオンは「千葉工大88  ち20―07」のナンバープレートを付けて、子供たちからお年寄りまでを相手に千葉市科学館で活躍中だ。
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