2006.08.20

1面

三井田教授ら「工学教育賞」受賞

わが国の工学教育の質的向上に寄与

 本学情報科学部情報ネットワーク学科の三井田惇郎教授らが、社団法人・日本工学教育協会(佐々木元会長)から「第10回工学教育賞(文部科学大臣賞)」を受賞した。表彰式は7月28日(金)北九州国際会議場で開かれた日本工学教育協会の第54回年次大会の席上で行われ、三井田教授が出席して授与された。


24件の申請から最高の賞に

 受賞した業績内容は「マルチメディアによるシミュレータベースの高等工業教育」。三井田教授を中心に、浮貝雅裕教授、中村直人教授、須田宇宙助教授の各氏が研究をまとめた論文。
 工学教育賞は、わが国の工学教育に対する先導的、革新的な試みで、高等教育機関における工学教育の発展に多大なインパクトを与えた業績を表彰するために制定された。対象となる業績は、新しい効果的な教育理念、方法、手段などの実践、優れた教育論文など。
 今回の「マルチメディアによるシミュレータベースの高等工業教育」は、本学で実施の実験・実習環境をコンピュータ上に取り込んだシミュレータベースの教材群を用いた講義システムを開発し、これらを大規模LMS上に展開して予習・復習環境を構築し、長年にわたり効果的な工学教育の業績をまとめたもの。
 今年は、全国の教育機関から24件の申請が行われ、3件が工学教育賞として選ばれた。その中でも最高賞の文部科学大臣賞を三井田教授らは受賞した。
 三井田教授は「この賞は、日本における工学教育の質的向上に寄与する最も優秀な業績として認められたもので、今後とも本学がこの分野で、主導的な役割を果たせるものと考えている」と受賞の喜びを語っている。

文部科学大臣からの賞状を手に喜びの三井田教授



現代GP 最近の活動報告

 千葉工業大学は、文部科学省の平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に選定された。現代GP実行委員会(実行委員長・荻林成章社会システム科学部経営情報科学科教授)を中心に活発に取り組んでいる。その最近の活動を紹介する。


活動(1)産学連携セミナー開催
荻林教授 地域との連携を強調

「働くことの意味」を講義する年光孝夫氏 荻林教授

 本学産官学融合センターと本学現代GP実行委員会主催、フューチャーラボ(株)協賛の「産学連携セミナー」が、7月1日(土)午前10時から津田沼校舎654教室で開かれた。今回のテーマは「君の人生と仕事を考えるテーマパーク」で、学生など41人が参加した。
 はじめに、本学現代GP取組責任者の荻林教授が「本学は地域との連携による工科系キャリア学習支援としてさまざまな企画を立てています。本日は、フューチャーラボ社の持っているノウハウの一部でも参考にして、何かが得られればと期待しています」とあいさつした。
 この後、同社キッザニア教育部門担当の年光孝夫氏が講師となって、キャリア支援プログラムの講義、テーマの「働くことの意味」についてのワークが行われた。参加者からは熱心な討論や質問が続いた。


活動(2)現代GP 教育講演会
五百井教授と井上院生が講演

 「現代GP・教育講演会〜大学と地域連携教育の現状について〜」(融合センターと現代GP実行委員会主催)が、7月1日(土)午後1時から津田沼校舎5号館6階会議室で開かれた。全体テーマは「貿易ゲームを導入した初等プロジェクトマネジメント教育の試み」。
 まず、荻林教授(現代GP取組責任者)が開会のあいさつ。上野由美子柏市立西原小教諭が「小学校における教育の現状について」、山本利一埼玉大学教授が「技術教育の現状と問題点」の講演を行った。最後に「初等プロジェクトマネジメント教育の実践とその評価」のテーマで五百井俊宏教授(本学プロジェクトマネジメント学科)と井上武志さん(本学マネジメント工学専攻博士前期2年)が講演した。
現代GP・教育講演会会場


活動(3)本学の先端技術に学ぶ
習志野五中3年生が「実習及び見学会」に
190人が多くの経験

 現代GPの一環として、「千葉工業大学の先端技術に学ぶ」という習志野第五中学校3年生の「実習及び見学会」が、7月4日(火)午後2時から本学津田沼校舎で行われた。
 参加したのは生徒190人で、そのうち60人は7号館でロボット作り体験授業を受け、見学会の130人は、最初に鯨生態観測衛星やロボットのモルフ3、ハルキゲニア01、チャリベえ、レスキューロボットの記録映画を見た。この後、3班に分かれて鯨生態観測衛星、チャリベえ、コンピュータ演習室を見学した。
 参加した生徒からは、「コンピュータでCGを作るのは大変な作業だと分かりました」「ロボットづくりの楽しさを知りました」「チャリベえのすごさに驚きました」などの感想が聞かれた。

中村教授 越島助教授
初めてのロボット作りに挑戦 コンピュータ実習室で体験授業





2面→

千葉工業大学/〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-17-1
Copyright © 1998-2006 Chiba Institute of Technology. All rights reserved.