2006.06.15

3面

高谷教授、軽金属功績賞を受賞
 
 
学界、産業界から注目の研究など評価
軽金属学会名誉会員に推戴
 
 機械サイエンス学科の高谷松文教授が、社団法人・軽金属学会(小林俊郎会長)から第4回軽金属功績賞を受賞した。また同教授は、同学会の名誉会員にも推戴された。
 高谷教授の受賞理由は、金属材料を対象として表面改質技術とその応用に関する研究で、軽金属のアルミニウム、マグネシウム及びその合金の表面処理に機能皮膜の創製とその応用に関する研究などが評価された。
 さらに、わが国の世界的産物のヨードを利用したアルミニウム陽極酸化皮膜にヨード化合物を含浸させた表面処理の開発は、トライボロジー及び抗菌性に有効であることを見出し、環境面、地域産業開発技術として学界、産業界から注目されている。これらの業績が極めて顕著であると認められ、軽金属功績賞を受けた。
 また、名誉会員は永年にわたって軽金属学会へ多大な貢献があったという理由で推戴された。
 表彰式は、5月13日に北九州国際会議場で開かれた軽金属学会の第110春期大会表彰式で行われた。

軽金属功績賞の楯を手に
喜びを語る高谷教授
 
 
ANGEL症候群
 
 
宮川学生部長が新語つくる
「YAHOO!辞書・新語探検」で採用
 
   
 本学の宮川博光学生部長が、『ANGEL症候群』という言葉をつくり、「YAHOO!辞書・新語探検」で採用された。「YAHOO!辞書・新語探検」は、元「現代用語の基礎知識」編集長で、新語アナリストの亀井肇氏が配信する異色コラム。
 宮川学生部長が考えた「ANGEL症候群」は、職業観に欠けた若者の仕事探しに付けた言葉。学生たちの仕事探しは、『快適な環境(amenity)』の『地元や近隣(Nearby)』で、『友人と一緒(Group)』に、『労せず儲かる(Economical)』ことと『知名度(Looks)』を重視する傾向が強いという意味。
 本学では、キャリア教育の目標を「いい会社に就職できるようにする」だけでなく、「どんな組織の中でも存在感をもって活躍できる能力を身に付けること」に重点を置いている。
 宮川学生部長ら大学関係者は、「ANGEL症候群」に陥っている学生たちの症状を少しでも緩和するためのキャリア教育を行っている。
 
宮川学生部長
 
 
 
 
技術士制度解説シリーズ-No.3-
 
 
千葉工業大学 技術士会
児島 雅範 (建設部門)
技術士試験の仕組みと合格状況

 

 今回は技術士になるまでの試験制度と合格者状況をご紹介します。
 技術士は大学ばかりでなく、国からも、科学技術創造立国の政策を推進する上から質が高く、かつ十分な数の技術者の育成・確保の必要性と多くの技術者・学生が技術士を目指すことを期待されています。その中、技術士第一次試験は技術士への第一歩です。

〈技術士補とは〉
 大学在学生が修得できる資格は技術士補か修習技術者の資格となります。
1.技術士補
 技術士補については、当技術士解説シリーズ第2回でも説明していますが、一次試験に合格し、登録を受けた者です。
2.修習技術者
 技術士第一次試験の合格者及び認定された教育課程の修了者を修習技術者と呼称し、技術士補の登録を行わなくても、計画、研究、設計等の業務に従事して、必要な実務経験を修得した後、技術士第二次試験を受験することができます。

〈技術士への道〉
 技術士になるまでには、幾つかの段階をふまなければなりません。

STEP1

技術士第一次試験受験

 年齢・学歴・業務経歴等による制限は一切ありませんので、将来、技術士を目指す若手の技術者や、技術系の仕事に就こうとしている理工系学生はもちろん、文系の学生や自分の技術に関する知識水準を試してみたい人など誰でも受験できます。特に4年制理科系統の学部を卒業している人や所定の国家資格を保有する人には、試験科目の一部が免除されますので合格のチャンスが大きいといえます。

STEP2

技術士第一次試験合格

 技術士第一次試験に合格した方は修習技術者となります。

STEP3 修習技術者として実務経験

 修習技術者は次の3ルートのうちいずれかひとつの業務経験を修得して技術士第二次試験の受験資格を得ることになります。

(1) 修習技術者は法定の登録を受けることによって技術士補となり、4年を超える期間技術士を補助する。
(2) 科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者(勤務先の上司等)の監督の下で、当該業務に4年を超える期間従事する。
(3) 独自に科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務に技術士第一次試験合格前の従事経験を含めて7年を超える期間従事する。

※学校教育法による大学院(理科系等のものに限る)の修士課程若しくは専門職学位課程を修了した者、または博士課程に在学した者は、2年間を限度にこの期間を業務経歴として算入することができます。総合技術監理部門を受験する場合の実務経験は、上記(1)から(3)に示した期間に更に3年が必要です。

STEP4 技術士第二次試験受験

 前述の3ルートのうちいずれか一つの業務経験を満たせば技術士第二次試験を受験することができます。
※技術士第二次試験の受験に際しては、合格した技術士第一次受験の技術部門に限らず、すべての技術部門を受験することができます。

STEP5 技術士第二次試験合格

 技術士第二次試験に合格した方は、「技術士」となる資格を有することになります。

STEP6 技術士登録

 「技術士」となるためには、登録の申請をしなければなりません。
 登録手続きが完了すれば、「技術士」となることができます。

 
 
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