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チバニーについて


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チバニー SPECIAL座談会


チバニーの生みの親であり、イラストレーターとして活躍されている
坂崎千春さんを迎え、本学、瀬戸熊修理事長、小宮一仁学長の3人が「チバニー」について語り合いました。

PROFILE



絵本作家・イラストレーター

坂崎千春 さん

東京藝術大学美術学部デザイン学科卒業。卒業後、ステーショナリーメーカー制作室のデザイナーとして勤務。1998年よりフリーのイラストレーターとして活動中。JR東日本Suica「ペンギン」、ダイハツ「カクカクシカジカ」、千葉県「チーバくん」ほか多くのヒット作を生んでいます。


千葉工業大学

瀬戸熊 修 理事長

千葉県勝浦市出身
1967年3月 専修大学経済学部卒
1968年11月 千葉工業大学入職
2002年4月 法人事務局長就任
2009年4月 常務理事就任
2012年1月 理事長就任


千葉工業大学

小宮一仁 学長

埼玉県立川越高等学校卒業
1987年3月 早稲田大学理工学部卒
2001年4月 千葉工業大学教授
2012年6月 第12代学長就任
専門は土質力学・土木工学
博士(工学)

アカデミックな大学と印象的な顔のチバニーの組み合わせが、
千葉工大のイメージを柔らかくする。


チバニーをデザインして下さりありがとうございます。
「ぜひ坂崎さんに」とお願いはしたものの、実現は難しいと思っていました。

  • 坂崎 さん
父(坂崎春樹名誉教授)がお世話になっていたご縁もありますし、チーバくんに続いて千葉と関わる仕事ができるのは楽しいかなと思いまして。

学長が大変気に入っているんです。

  • 小宮 学長
こういうの大好きです。

  • 瀬戸 理事長
最初はゆるキャラというものが、大学の顔として一般の人に理解していただけるのか少し心配しておりましたが、チバニーのおかげで本学のイメージが随分柔らかくなりました。(チバニーが印刷されている)名刺を渡すと相手方の表情が緩むんですよ。

  • 坂崎 さん
アカデミックな大学とチバニーの組み合わせが意外に映るんでしょうね。

  • 瀬戸 理事長
「進んでますね」とか「発想が柔軟ですね」と言われます。

  • 坂崎 さん
これでオープンキャンパスにたくさん高校生が来てくれたとしたらうれしいですね。自分としては、かわいらしい系の絵柄が工業大学の硬いイメージと合うのか少し心配でした。

高校生にはかなりの人気です。チバニーが形になったプロセスは。

  • 坂崎 さん

5つ案を出したうちの一つです。スカイツリータウンにあるサテライトキャンパスや、津田沼キャンパスのツインタワーのことが話に出てウサギの耳のイメージが浮かびました。ウサギならチバ×バニーで「チバニー」だなと。普通の顔にするとかわいくなりすぎるので、ちょうど鼻と口の形に似ているなと思ったカタカナの「エ」を生かしました。父は「チバエって何だ」と首をかしげてましたけど(笑)。

  • 小宮 学長
そこがミソなんですよ。初め「チバエ」と読んで、それが千葉工大のキャラクターだというので二重に印象づけられる。全国で多くの方から「チバエってどういう意味だ」と聞かれます。工大(こうだい)の「工(こう)」だと言うと「なるほどね」と覚えてくれる。てっきり坂崎さんの狙いかと思っていました。

  • 坂崎 さん
それは全然思いつかなかったですね。「エ」がイケると思ったまでで。確かに、ヒントと答えのような要素があると印象に残りますね。

  • 瀬戸 理事長
耳の形がVサインにも見えるじゃないですか。

  • 坂崎 さん
それも考えてなかったですね。じゃあそれも入れましょう。(一同笑)。普通の顔じゃないところが印象的なんでしょうね。たくさんキャラクターが出ているので普通にすてきだと埋没してしまいます。

  • 瀬戸 理事長
われわれの感覚ではチバニーの口は工大の「工」ですよ。工学部なのですごくマッチしますし、「工」はたくみとも読めますから若い人から古い人まで千葉工大のイメージと結び付きます。

  • 坂崎 さん
ふざけて見えるかと心配しましたが、プラスにとらえていただいて。

  • 小宮 学長
本学と全く関係がないウサギをキャラクターにしているところが謎めいていてクールです。学生も教職員も喜んでいます。

  • 坂崎 さん
それが一番うれしいです。

  • 小宮 学長

11の学科ごとに違う色のチバニーがいますが、どれも日本の伝統色だというところがあるのも理事長の言った工(たくみ)の技につながりますね。歴史のある大学としてのイメージの発信にもなるし、学生に伝統を大切にする心を意識させることにも繋がります。

  • 瀬戸 理事長
大抵のキャラクターは「ああこういう感じか」とすぐにわかるけど、チバニーは顔からしていろいろな解釈ができますからね。

  • 坂崎 さん
そうですね、作り手側が答えを用意しすぎると見る側は受け身になりますね。色違いをこんなに作ることになって、皆さんと一緒に育てている気がしています。

答えのない問題を解決するには、
自分に自信を持ちつつ客観的にいいものをつくってゆくことが大切。


本学はものづくりの大学ですが、先生はキャラクターをつくりだすうえで何かこだわりはありますか。

  • 坂崎 さん
クライアントさんがいる場合、自分の思い入れを詰めすぎないようにしています。リクエストに対応できるゆとりを残しておくというか。もちろん自分が良いと思う形は崩しませんが。

  • 小宮 学長
自分が思い浮かべたものを形にし、更にそれを磨き上げて良いものしてゆくのが「技術」ですね。

  • 坂崎 さん
そこは感覚的なものかもしれませんが、ほかの人がどう思うかではなく、本当に自分が良いと思うかどうかを基準にしています。それからプレゼンテーションを通じて先方から返ってきたものを一緒に育てていくという形です。

  • 小宮 学長
それが一番大切ですね。答えのない問題を解決するには、自分に自信を持ちつつ客観的にいいものをつくってゆかないと。

  • 坂崎 さん
そうですね。「こういうのが若い子は好きだろう」とほかの人を軸にして考えると、結局わからなくなってしまいます。


坂崎さんは初めから美術系志望だったのですか。

  • 坂崎 さん
高校で進路を考えるようになってからですね。本が好きだったので挿絵を描いたり本のデザインができればいいなと大学のデザイン科に進みました。

  • 小宮 学長
お父様は学生の面倒をよく見る先生だったそうですね。一方で厳しい一面をお持ちだったと聞いていますが、ご家庭でも厳しかったですか。

  • 坂崎 さん
いえ、あまり厳しくはなかったですね。私は理系がほんとにだめだったので父は残念だったのかもしれませんが、やりたいことはやらせてくれました。

  • 瀬戸 理事長
坂崎先生が厳しいことを言っても学生はついていきましたよ。「社会はこうだよ、そのためにこういう勉強をするんだよ」という教え方なので、厳しくても納得できるんです。

  • 小宮 学長
私とお父様とは年齢が離れていますので、接点は同じ教授会に出ていた3、4年間だけですが、こうして千葉工大のご縁でチバニーが誕生したことからも本学の70年の伝統を感じます。今、学生には答えのない問題に対して能動的に考え、自ら解決方法を見いだす力が求められています。大学はいろいろな機会やツールを与えて学生に考えさせようとしていますが、チバニーもその一つになると思います。

  • 瀬戸 理事長

たくさんの情報の中で育った今の学生は自分で物を考えることが苦手です。大学受験までは答えがあって、その答えのために勉強していたのが、大学では自分で答えを見つけなければならない。そうした点でいうと、何を表しているのか瞬間的にいろいろ想像させるチバニーは素晴らしいですよ。

  • 小宮 学長
科学者が新しい真理を発見すると、われわれ工学者は価値をつくり出します。その結果、良い製品ができたり、人々の生活が良くなる。チバニーの誕生もこれに似て、ここから価値がどんどん生まれてくるといい。良いツールを与えていただきました。

  • 瀬戸 理事長
聞くところでは、JRのSuicaは坂崎さんがデザインされたペンギンのイメージが強くて、お年寄りは「ペンギンの付いてるカード」と理解しているらしいですね。

  • 小宮 学長
キャラクターというものがそこまで力を持ち始めたんですね。ひとつのキャラクターが全体のイメージを決めているところがすごいことだと思います。

受験生にメッセージをお願いできますか。

  • 坂崎 さん
自分の好きじゃないものや気乗りのしない課題でも、一つひとつ答えを見つけてほしいと思います。最善のものを探していくことで、自分の意外な才能を見いだしたり、周りから評価されたりするので。やりたいことは外からの働きかけに応えていくことで見つかる気がします。

  • 瀬戸 理事長
夢を持つことが大事で、それを実現する方法はちゃんとあると思います。ただ、バーチャルな世界の夢になっちゃうと実現は不可能です。そこに気づいた時に癒しがないと行き詰まる。その点、チバニーが、現実を振り返る気持ちの余裕を与えてくれると思いますね。

  • 坂崎 さん
工学と美術は実はそんなに遠いものではないんですよね。若い頃は理系って難しくて自分とはかけ離れたものと思っていましたが、物事の真理とか極めてきれいなものをつくっていくという意味では同じ方向を向いているのかもしれないですね。

  • 小宮 学長
キーワードは「グローバル」です。グローバル化は国際化だけではなく、何事にも障壁になっている垣根をなくすということです。これからは芸術と工学の垣根をなくすことも必要です。そうすることによって今の学生の可能性は昔より広がると思います。

  • 坂崎 さん
そうですね、そう思います。

  • 小宮 学長
広い世界のことを、大学という垣根をなくして学生に紹介し、大学で学習するとどういうことが得られて自分の可能性が広がっていくかを教える。チバニーもグローバル化に一役かっています。

  • 坂崎 さん
そうでしょうか(笑)。

  • 小宮 学長
今までの世界の大学が持っていた垣根を一つ崩してくれたと思います。工学もあれば芸術や社会科学もあり、それらが垣根なく集まった多彩な大学として高校生に理解してもらうために、チバニーにはこれからいろいろと活躍してもらう計画です。坂崎さんもお忙しいとは思いますが、今後も御協力くださいますようよろしくお願いします。