地域の大切な記憶や文化を踏まえた、「歴史を活かしたまちづくり」のために歴史的建造物の調査・研究を行っています。
なかでも明治~昭和戦前期の住まいに欧米からの近代化(洋風化)がどのように受け入れられ、
その中で伝統性(和風)がどのように受け継がれてきたのかを明らかにすることに取り組んできました。
歴史的な建物を保存するための適切な方法を考え、設計することは創造行為のひとつであり、その建造物が新たな観光資源となって、
地域の経済を活性化することにも結びつくと考えています。
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Q.研究を始めたきっかけは何ですか?
- 大学時代は陶芸研究会で器づくりとサークル運営に励んでおり、気づけば同じ学科の仲間との力の差は大きく開いていました。建築を「はじまり」から勉強し直すつもりで、建築史の研究室の門を
叩いたことがきっかけです。遊びすぎと挫折からのスタートといってよいと思います(笑)。
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Q.研究を続けていく中での先生の「やりがい」は?
- 自分の無知をひとつずつ改善し、向上を実感できることでしょうか。
ただ、知らないことや分からないことは次々と生じてきて、一向に減る気配はありません(笑)。
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Q.座右の銘を教えてください。
- 武者小路実篤の「龍となれ 雲自づと来たる」。
懸命に努力すれば、理解し、応援してくれる味方が必ず増えていきます。
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Q.研究を続けるうえで心がけていることを教えてください。
- 研究者としては当然だと思いますが、研究にも人にも嘘をつかず、
真摯な姿勢で臨むこと。常日頃から心がけるようにしています。
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Q.若い世代に向けて、アドバイスをどうぞ。
- 夢に向けて頑張ると共に、その「頑張り方」を考えることも大切です。
それが他者とかけ離れたやり方になっても、
自らを信じて貫く勇気をもって!