目指そう、私だけの「金ピカ」

私の「金ピカ」

水上バイク競技で、日本人初の「世界チャンピオン」をめざす。

小原 聡将さん 工学部機械工学科(現:機械サイエンス学科)

  • 世界で勝つための知識を求め、千葉工大へ。

    12歳で水上バイクの競技を始め、アメリカや中東など世界の大会に参戦してきました。私の参戦するプロクラスはマシンの改造にほとんど制限がないことが特徴で、勝つためには資金力とマシンの開発ノウハウが不可欠です。しかし、残念ながら水上バイクは日本ではまだまだマイナーなスポーツで、技術情報や資金が豊富にあるような環境ではありません。17歳でプロデビューしてからも、海外チームに比べ劣ってしまう性能面の不利を、精神力とテクニックでカバーしてきました。ですが私は「プロのクラスで日本人初の世界チャンピオンになる」ということを目標にしていたので、マシンを少しでも速くする方法や効率良く動かすための理論を自ら学ぶことが必要だと痛感し、千葉工業大学を志望しました。

  • 導入科目が充実しているカリキュラムが魅力。

    高校までは文系クラスだったので不安はありましたが、レースで勝つためには理系の知識が必須であることは間違いありません。その点、千葉工業大学のカリキュラムは導入科目が充実していて、基礎からでもしっかりと学べることが魅力でした。入学当初は、高校の先生から忠告されていた通り、講義についていくだけで精一杯でしたが、顔見知りになるくらい何度も質問にくる私に、先生方はいやな顔ひとつせず熱心に指導してくださいました。おかげで少しずつ理解が深まっていき、いままで感覚でしか考えられていなかった水上バイクの動きも、原理から把握することができるようになりました。レースでも徐々にその成果が表れ、2014年の世界選手権では世界2位の成績をおさめることができました。

  • 次世代の選手を育成することが大きな夢。

    水上バイクの競技は、海外ではジュニアの育成も盛んですが、日本では免許の関係で16歳からしか乗れません。この競技を国内でもっと盛り上げていくためにも、将来は自分で練習用の水面をつくり、水上バイク競技の夢をもった子供たちを育成していく環境をつくることが夢です。前例がないことなので、決して簡単な道のりではないと思いますが、自分自身が世界チャンピオンになることはそのステップとしても重要です。そのためには、大学で学べることはすべて吸収したいと思っています。千葉工業大学には、学生が自由に学び、目標に向かって挑戦することを応援してくれる環境が整っています。自分にとって必要な知識であれば、学ぶ意欲も自然にわいていきます。受験生のみなさんも、ぜひ自分なりの目標をもって大学を選び、積極的に学んでください。

    ※カーレースのように決まったコースを周り、順位を争う水上バイク競技は、アメリカや中東で絶大な人気を誇る。
    小原さんはアマチュア時代3度の世界チャンピオンを獲得し、プロとしても、世界2位の成績を残している。