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2018.3.15

優秀賞に石井さん山本さん


29年度県内大学卒論発表会
受賞した山本さん(左)と石井さん
受賞した山本さん(左)と石井さん
 情報通信技術系の学生を対象とする平成29年度・千葉県内大学卒業論文発表会(県情報サービス産業協会主催、千葉県、県地域IT化推進協など後援)が2月21日、千葉市美浜区の幕張ワールドビジネスガーデン・マリブウエスト棟で開かれた。本学からは石井祥由樹さん(電気電子情報工学科4年、今野将研究室)と山本勁さん(同、久保田稔研究室)が研究を発表し、ともに卒業論文優秀賞を受賞した。
 2人の発表内容・感想は次の通り。
●石井祥由樹さん
「動的環境下における自律型ロボットの協調移動制御方法に関する研究」
 従来の方法では無駄が多かった自律型ロボットの移動について、何台かの自律型ロボット間で障害物情報を共有し無駄な移動を減らす協調移動制御方法を提案した。多数の自律型ロボットで動作を検証するシミュレーターも開発し提案方法を評価。従来の方法に比べ移動量が削減できた。
 「賞を頂き、大変光栄に思います。受賞を励みに、より一層精進したいと考えています」
●山本 勁さん
「無線センサネットワークにおける移動シンクノードを用いたセンシングデータ収集」
 センサネットワーク全体の消費電力削減のため、移動しながらデータを収集するシンクノード(中継役)としてドローンを使う方式を提案した。ドローンの移動経路の導出方法を考案し、シミュレーションして評価。固定シンク方式に比べ、消費電力を半分程度に削減できた。
 「研究で苦労したこともあり、受賞はとてもうれしく、今後の励みになりました。久保田先生や先輩方のご指導のおかげです。研究を続け、よりよいものにしたいと思います」

女性管理職 育てよう


瀬戸熊理事長 賛同者会合に参加
 「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者のミーティングが3月5日、東京都千代田区の経団連ホールで開かれ、本学の瀬戸熊修理事長が参加した。この日の参加者は企業経営者を中心に37人。大学関係者は瀬戸熊理事長1人だった。
 平成26年に首相官邸で開かれた「輝く女性応援会議」を契機に、女性活躍推進の裾野を広げ、意欲・能力のある女性の登用を積極的に進めていこうという各界のリーダーによるムーブメントが広がり、全国規模の「男性リーダーの会」が同年6月に策定した行動宣言の賛同者は、今年2月末現在で163人。
 本学は昨年2月、同行動宣言への賛同を表明。女性の活躍推進のために学内で雇用環境の整備を行う行動計画を策定した。この計画には、管理職(課長以上)に占める女性の割合を、平成33年3月までに15%以上にするという目標も盛り込まれている。
 内閣府男女共同参画局の音頭で開催されたこの日のミーティングでは、37人の参加者がテーマ別に6つのテーブルに分かれて、自社や組織の取り組みを個々に報告した後、課題などについて意見交換。
 瀬戸熊理事長は「女性の役員・管理職の育成と登用」をテーマにしたテーブルに入り、本学の取り組みを報告。テーブル代表として6人のメンバーの意見の取りまとめを行って、全参加者に報告した。
 この中で瀬戸熊理事長は「女性管理者の育成・登用が組織内で成功するか否かのカギは、ひとえに経営者の本気度にかかっている」と結論づけた。
 ミーティングには、野田聖子・女性活躍担当大臣も国会から駆け付け、「この国をしっかり作り替えるんだと、男らしく構えて答えを出してほしい」とあいさつした。
会合で説明に立つ瀬戸熊理事長
会合で説明に立つ瀬戸熊理事長

ロボワン OB立野さんが優勝
皆川さんデザイン賞


総工研 ロボット技術を生かし
 2足歩行のロボット同士が格闘する第32回ROBO-ONE(ロボワン=二足歩行ロボット協会主催)は2月24、25日、東京都江東区の日本科学未来館で開かれ、本学文化会・総合工学研究会(総工研)OBの立野伸英さん(2017年、機械サイエンス学科卒)製作のロボット「Speranza(スペランツァ)」が優勝。現役部員の皆川泰輝さん(未来ロボティクス学科2年)の「Typerion(タイペリオン)」がデザイン賞を獲得した。
 ROBO-ONEは、リング上で重量3キログラムまでの2機がパンチやキック、投げ技などを出し合い相手を倒す競技。3回ダウンさせれば勝ちとなる。
 立野さんのSperanza(重さ3キロ、体高48センチ)は、決勝トーナメント6回戦の決勝で韓国チームのロボットの鋭い攻撃を、横移動や膝を沈めてかわし、最後は左腕で相手を倒して初優勝した。立野さんは在学中、総工研でマイコンカー班の班長を務めていた。
 皆川さんのTyperion(重さ2.7キロ、体高43センチ)は第26回KONDOBATTLE学生選抜クラス(2月10日)で優勝しシード権を得て決勝トーナメントに出場。3回戦で敗れベスト16に終わった。しかし、参加ロボットの多くが腕の動作をモーター1、2個に頼る中、Typerionは腕に5個のモーターを入れ細かい動きをしている様子が特徴的、とただ1機、デザイン賞に決まった。
 Typerionは多モーターの腕で、鞭のように鋭い攻撃が出来るのが特徴。だがその分、腕が重く、腕を繰り出すと体が不安定になる。このため攻撃時の安定姿勢を探すモーション調整(プログラミング)に苦労したという。
 皆川さんは「競技はベスト16と悔しい結果でしたが、試合直前まで試行錯誤していたロボットの動きが評価されてうれしいです」と語った。
 大会は“ヘビー級”のROBO-ONEのほかに、重量1キロ以下の「Light」、コントローラーなしの完全自律機体で戦う「auto」がある。今回ROBO-ONEには日本108台、海外23台が参加した。
優勝した立野さん
優勝した立野さん
決勝トーナメントでTyperion(左)を操る皆川さん(中央)
決勝トーナメントでTyperion(左)を操る皆川さん(中央)

本学志願8万人超す


30年度入試 最多を更新
 平成30年度のB日程入学試験が2月17、18日の2日間、また大学入試センター利用入学試験(中期=本学試験なし)、3月5日午前にC日程入学試験、同日午後に大学入試センター利用入学試験(後期)が行われ、本学の平成30年度入学試験が全て終了した。
 B日程入試の志願者は1万5873人(昨年度より348人減)。大学入試センター利用入試(中期)には3187人(昨年より1007人増)、C日程入試には5176人(昨年度より977人増)、センター利用入試(後期)には2504人(昨年度より1032人増)が志願した。
 平成30年度の本学総志願者数は8万449人(昨年度より4438人増)という結果になり、総志願者数はこれまでの記録を更新、一般入学試験志願者ランキングではベスト10入りを果たした。