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UAE宇宙庁長官が視察
タウンキャンパス 最先端技術に関心
本学が宇宙科学教育支援をすることになったアラブ首長国連邦(UAE)=2月号で既報=のファラシ宇宙庁長官が3月4日、東京スカイツリータウンキャンパスを視察した。
㊤災害対応ロボットを見学するUAEの視察団 ㊧ファラシ宇宙庁長官から「火星」の本を贈られる瀬戸熊理事長 |
UAEは建国50周年の2021年に火星へ無人探査機を打ち上げる計画を進めており、宇宙・惑星科学研究者の育成が喫緊の課題だ。そこで本学惑星探査研究センター(PERC)が日本の大学グループを組織して、UAEの大学2校の宇宙科学教育を支援することが1月、瀬戸熊修理事長らが訪問して決まった。
ファラシ長官は3月3日に東京で開催された第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF2)に出席するため来日。「この機会にぜひ千葉工大の最先端技術を見たい」と希望して、この日の視察となった。
アルアメリ駐日大使や宇宙庁のアハハビ事務局長と職員、日本に留学中のUAE学生ら総勢約40人を伴ってスカイツリータウンキャンパスを訪れた同長官は、瀬戸熊理事長に案内されて、まず300インチ3Dシアターで「宇宙138億年の旅 地球そして生命」を鑑賞。
続いてAreaⅡ(惑星探査ゾーン)とAreaⅠ(ロボット技術ゾーン)をくまなく見て回り、特に4億5000万年前に宇宙から飛来した鉄隕石を鍛え上げた「天鉄刀」に強い関心を示していた。
ファラシ長官は3月3日に東京で開催された第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF2)に出席するため来日。「この機会にぜひ千葉工大の最先端技術を見たい」と希望して、この日の視察となった。
アルアメリ駐日大使や宇宙庁のアハハビ事務局長と職員、日本に留学中のUAE学生ら総勢約40人を伴ってスカイツリータウンキャンパスを訪れた同長官は、瀬戸熊理事長に案内されて、まず300インチ3Dシアターで「宇宙138億年の旅 地球そして生命」を鑑賞。
続いてAreaⅡ(惑星探査ゾーン)とAreaⅠ(ロボット技術ゾーン)をくまなく見て回り、特に4億5000万年前に宇宙から飛来した鉄隕石を鍛え上げた「天鉄刀」に強い関心を示していた。
理事長「隕石分析センターに協力」
視察の後の瀬戸熊理事長との懇談で、ファラシ長官はUAEに新設予定の「隕石分析センター」への千葉工大の支援を要請。理事長は協力を約束した。
UAEで隕石発見
荒井PERC主席研究員 探査手つかずの砂漠で
アラブ首長国連邦との共同隕石探査のため、2月に同連邦を訪れた惑星探査研究センター(PERC)の荒井朋子主席研究員がいち早く砂漠で隕石を発見し、「幸先がいい」とUAEの宇宙科学関係者の間でも喜びが広がっているという。
この共同隕石探査はUAEを構成する7つの首長国の1つ、シャルージャにあるシャルージャ大とのワークショップとして行われ、PERCは荒井主席研究員のほか秋山演亮主席研究員、千秋博紀上席研究員、石丸亮研究員の4人を派遣した。
荒井主席研究員が隕石を発見したのは2月17日。場所はシャルージャ郊外マリハ砂漠の中の砂地と崩れた岩山の境のようなところだった。
大きさは4×2×0.7センチ。①同じぐらいの大きさの地球の石に比べて重い②溶融殻の証拠である黒光りした滑らかな表面と、角の取れた丸まった外形③溶融殻に空気力学的な形状である筋状の組織がある④溶融殻の下に白い新鮮な内部が見える――などの特徴から、見つけた瞬間に「隕石だ!」と直感したという。
今後、鉱物分析によって隕石であることの確認と分類を行う。
宇宙の謎を解明する惑星科学の研究に不可欠な隕石の探査・採集は主に南極の氷河と砂漠で行われ、UAEと国境を接するオマーンの砂漠ではこれまでに4000個以上が採集されている。しかし、オマーンよりも砂漠面積が広いUAEではまだ35個しか見つかっておらず、隕石探査に関しては手つかずの状態。
このためUAE宇宙庁は、今回の荒井主席研究員の発見を、同連邦での隕石探査と惑星科学の進展に弾みをつける「快挙」と歓迎している。荒井主席研究員は4月に再びUAEを訪れ、本格的な隕石探査を行う予定。
なお、今回のワークショップで秋山主席研究員は他大学や民間ベンチャー企業と共同で、赤外線カメラを搭載したドローンによる砂漠での隕石探査のデモンストレーションを行った。
この共同隕石探査はUAEを構成する7つの首長国の1つ、シャルージャにあるシャルージャ大とのワークショップとして行われ、PERCは荒井主席研究員のほか秋山演亮主席研究員、千秋博紀上席研究員、石丸亮研究員の4人を派遣した。
荒井主席研究員が隕石を発見したのは2月17日。場所はシャルージャ郊外マリハ砂漠の中の砂地と崩れた岩山の境のようなところだった。
大きさは4×2×0.7センチ。①同じぐらいの大きさの地球の石に比べて重い②溶融殻の証拠である黒光りした滑らかな表面と、角の取れた丸まった外形③溶融殻に空気力学的な形状である筋状の組織がある④溶融殻の下に白い新鮮な内部が見える――などの特徴から、見つけた瞬間に「隕石だ!」と直感したという。
今後、鉱物分析によって隕石であることの確認と分類を行う。
宇宙の謎を解明する惑星科学の研究に不可欠な隕石の探査・採集は主に南極の氷河と砂漠で行われ、UAEと国境を接するオマーンの砂漠ではこれまでに4000個以上が採集されている。しかし、オマーンよりも砂漠面積が広いUAEではまだ35個しか見つかっておらず、隕石探査に関しては手つかずの状態。
このためUAE宇宙庁は、今回の荒井主席研究員の発見を、同連邦での隕石探査と惑星科学の進展に弾みをつける「快挙」と歓迎している。荒井主席研究員は4月に再びUAEを訪れ、本格的な隕石探査を行う予定。
なお、今回のワークショップで秋山主席研究員は他大学や民間ベンチャー企業と共同で、赤外線カメラを搭載したドローンによる砂漠での隕石探査のデモンストレーションを行った。
荒井主席研究員の話
今回の隕石発見は、ドローン探査の傍ら砂漠を30分程度歩きまわっている間の出来事でしたが、2013年に米国の南極隕石探査隊に加わった経験が役に立ちました。私の「隕石を見る目」を、今後もUAEの惑星科学進展のために役立てたいと思います。
UAEの砂漠で発見した隕石 |
荒井主席研究員(左)と、隕石を手にする内閣府の行松審議官 |
理事に3氏再選
評議員 互選理事
竹田 康宏氏 | 縣 良二氏 | コ住 祥蔵氏 |
任期満了に伴う評議員互選理事の選出が2月7日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで開かれた理事会・評議員会で行われ、理事に竹田康宏事務局長、縣良二氏((株)アサヒエージェンシー取締役社長)、コ住祥蔵氏(本学前監事)が再選された。
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