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2017.9.15

テクニカル6連覇


ロボカップ世界大会in名古屋 本学チーム
本学未来ロボティクス学科の「CIT Brains」チーム
本学未来ロボティクス学科の「CIT Brains」チーム
 7月末に名古屋市で開催された「ロボカップ2017世界大会」のサッカー・ヒューマノイドリーグ・キッドサイズ部門で、未来ロボティクス学科の「CIT Brains」は3位に入賞し、テクニカルチャレンジを6年連続で制覇した。1997年の第1回名古屋大会以来、20年ぶりに国内で開催される世界大会とあって、同部門に出場した唯一の日本チームCIT Brainsを多くのメディアが取り上げた。
サッカーキッドサイズは3位
 大会前、期待されていた2014年ブラジル、15年中国大会に続くCIT Brainsの3度目のサッカーゲーム世界制覇は惜しくもならなかった。
 身長40〜90センチの自律型ヒューマノイドロボットが4機対4機でサッカーゲームをするキッドサイズ部門。今回は世界から大学などの16チームが参加して熱戦を繰り広げた。
 ゲームは16チームが4グループに分かれて、それぞれのグループ内で総当たりする予選を行い、その順位を基に対戦相手を決めてトーナメント戦に進む方式で行われた。
 予選をグループ内2位で通過したCIT Brainsは、準々決勝でイランの大学チームを3対1で破って準決勝に進み、昨年のドイツ大会準決勝で1対0で敗れた中国の強豪で好敵手の浙江大のチーム「ZJU Dancer」と因縁の顔合わせ。
 ゲームはCIT Brainsが前半で取られた1点を追う展開になったが、機体の不具合で逆方向に攻める動きをする味方の機体があり、無得点のまま試合終了となった。
 この後の3位決定戦はインドネシアの高等技術専門学校チームと対戦。均衡した試合運びとなったが、チャンスを逃さずに獲得した1点を守り抜いたCIT Brainsの3位が決まった。
 優勝は仏ボルドー大のチーム「Rhoban Football Club」、2位はZJU Dancerで、3位までは昨年の大会と同じ顔触れとなった。

 テクニカルチャレンジは①ハイキック②プッシュ・リカバリー③ハイジャンプ④ゴールキック・ウイズ・ムービングボールの4種目で争われた。
 CIT Brainsは、足を曲げて跳び上がり、滞空時間を競う③と、坂を転がってきたボールを狙ってシュートする④で高得点を挙げた。また体当たりされたときなどの“踏ん張り力”を競う②でも善戦し、千葉工大の技術力の高さを見せつけて1位になった。
 2位はサッカーゲーム準々決勝で対戦したイランの大学チーム、3位はボルドー大チームだった。
 なお、CIT Brainsは身長130〜180センチの大型機体が1機対1機でサッカーをするアダルト部門にも挑戦。この部門には世界の8チームが出場し、独ボン大学のチームが圧勝した。CIT Brainsは機体の調整不足などで入賞はならなかった。
キッドサイズ新リーダー・島田悟志さんの話
サッカーゲームで優勝したボルドー大チームは、味方同士でパス回しをするなど、技術の進歩が飛び抜けていました。われわれもこれから1年、ボール認識能力や機体の耐久性などを一層高めて、来年の世界大会で3度目の優勝を目指します。
本学ロボット(青色)の熱戦 勝利を喜ぶスタッフたち
本学ロボット(青色)の熱戦 勝利を喜ぶスタッフたち
メディアが注目
 《サッカー部門で千葉工大は頂点に立てるか》(ウェブサイト「Gooニュース」7月30日付)
 《サッカーでは千葉工業大学の「CIT Brains」が小型ヒューマノイド部門の準決勝に進出、中国チームと対戦する》(「日刊工業新聞」電子版7月30日付)
 20年ぶりに国内開催された「ロボカップ2017名古屋世界大会」の模様は、「You Tube」と「ニコニコ生放送」が連日実況中継したほか、多くのメディアで報じられた。中でも注目されたのが「CIT Brains」の活躍。
 閉幕翌日の7月31日には、毎日新聞のほか、福島民友、信濃毎日、神奈川新聞、長崎新聞、沖縄タイムスなど北から南まで主要な地方紙が《千葉工大チーム3位》を報じた。
日下部聡・入試広報部長の話
最近、われわれが高校などを訪問すると、先方からロボカップの話を持ち出されることが多くなりました。CIT Brainsの活躍は「ロボットの千葉工大」のアピールに大いに役立っています。その手応えはこれからさらに実感することになるでしょう。
■ロボカップ2017 名古屋世界大会
 7月27〜30日、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催。世界42カ国・地域から約3千人の研究者や学生が集まった。大会目標は「2050年までにヒューマノイドロボットでサッカーのW杯チャンピオンに勝つ」。
■ロボカップ2017 名古屋世界大会出場メンバー(敬称略)
 キッドサイズ・チーム=関遥太(リーダー)▽加瀬林千里▽林禎矢(以上未ロボ4年)▽島田悟志▽林立樹▽青木亮磨▽中島崇晴(同3年)▽高橋直樹▽小林塁▽畠山佑太(同2年)
 アダルトサイズ・チーム=スプラトマン・ジョシュア(リーダー=未ロボ4年)▽山本龍▽安藤雅幸(以上修士2年)

清宮選手 特大アーチ


U-18代表 本学と練習試合 茜浜で
 世界の高校野球代表12チームが対戦した「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(9月1〜11日、カナダ・サンダーベイで開催)で、出場前に合宿中の侍ジャパンU-18代表が8月23〜25日と出発当日の28日午前、本学の茜浜球場で練習した。25日には本学硬式野球部と練習試合をした。
 注目の清宮幸太郎選手(早稲田実)が主将を務めるチームに報道陣が集まる中、清宮選手は五回、高校通算最多記録を更新する108本目の本塁打を放ち、茜浜に歓声が沸いた。
 千葉県大学野球春季リーグ戦ではトータル6勝を挙げた本学投手陣だったが、U-18チームに打ち崩され、17対4の大差で敗れた。
 竹内秀一監督(新習志野学生課課長)は、清宮選手の推定130メートル特大弾に「近年、この球場であれだけ飛ばした選手はいない」と完敗を認めたものの、「高校生とはいえドラフト候補にも挙げられている全国トップクラスの投手を相手に、4点を取れたことがよかった」と、本学打線を称えた。