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2017.6.15

ロボカップ 国内V8


未ロボチーム 来月、名古屋で世界戦
 未来ロボティクス学科のチーム「CIT Brains」=写真=が5月5、6日、金沢工業大(石川県野々市市)で開催された「ロボカップジャパンオープン2017」のサッカーヒューマノイドリーグ・キッドサイズ部門で3年連続、通算8度目の優勝を成し遂げた。テクニカルチャレンジでも1位になり、千葉工大生のロボット作りの「実力」を大きくアピールした。7月下旬に行われる世界大会で2014、15年に次いで3度目の世界制覇に挑む。
深層学習、ボールを独占
 「2050年までにサッカーW杯のチャンピオンに勝つ自律型のヒューマノイドロボットを作る」というロボカップの目標に迫るために、ヒューマノイドリーグのルールは毎年改正され、難易度が急速に上がっている。このためロボットの開発が追い付かずに出場を断念するチームが少なくない。
 今大会でキッドサイズ部門に出場したのは、CIT Brainsの他には金沢工大「WinKIT」、東京工芸大「RV‐infinity」、いわき明星大「Iwaki‐Meisei」と学生サークルの「TORobots」の4チームだけ。より機体が大きいティーンとアダルトサイズは出場チームがなく、ゲームが行われなかった。
 キッドサイズのゲームは出場5チームが抽選で対戦相手を決めて2試合ずつを行う予選の後、上位4チームがトーナメントで準決勝、決勝を戦う方式で行われた。
 CIT Brainsは予選でまずIwaki‐Meiseiを2対0で破った後、WinKITとは0対0で引き分けて決勝トーナメントに進み、準決勝はRV‐infinityに4対0で圧勝。決勝では再び対戦したWinKITに2対0で勝って優勝の栄冠を手にした。
 テクニカルチャレンジは①ハイキック②プッシュ・リカバリー③ゴールキック・ウイズ・ムービングボールの3種目で行われ、CIT BrainsとWinKITが出場。3種目ともCIT Brainsが圧勝した。
 今回の一連のゲームを通して顕著だったのは、CIT Brainsのロボットの得点能力の群を抜いた高さだ。その第一の原動力は、今回導入した高度化したディープラーニングによるボール認識能力の向上。フィールド上ではCIT Brains側がボールをほとんど独占状態だった。
試合前にロボットを調整するCIT Brainsチーム
試合前にロボットを調整するCIT Brainsチーム
完全制覇 目標に
 2006年のチーム結成以来、林原靖男教授、南方英明教授指導の下、着実に技を磨いてきたCIT Brainsだが、今年度は学生たちの士気も一層高まり、完全制覇を目標に掲げている。
 7月25〜31日、名古屋市で開催される世界大会「ロボカップ2017」に向けてチームは現在、さらに強力な得点能力を持つ新たなロボットの開発にも挑んでいる。
チームリーダー・関遥太さんの話
 名古屋の世界大会ではフリーキックの導入など、FIFA(国際サッカー連盟)のルールに準じた新しいルールが導入され、より技術的に高度なゲームが戦われるでしょう。今回のジャパンオープンでの経験を生かして世界大会でも優勝し、僕のリーダーとしての有終の美を飾りたいと思っています。
ロボカップジャパンオープン2017参加メンバー(敬称略)
関遥太▽加瀬林千里 ▽林禎矢(以上未ロボ4年)▽島田悟志 ▽中島崇晴(同3年)▽宮澤貴広▽小林塁▽高橋直樹▽田村正和▽畠山佑太(同2年)

本学が交流協定を締結


独ルール大ボーフムと
 小宮一仁学長は4月24日、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州ボーフム市のルール大学ボーフムを訪問し、交流協定を締結した。
 ボーフムはドイツの重工業を牽引したルール工業地帯の都市。戦後、炭鉱閉鎖後は学術振興に傾注。ドルトムント、エッセン、ヘルネに隣接している。
 ルール大ボーフムは州立で、理工・医学系や人文系の20学部約80学科があり、学生数約3万3千人超。日本史・日本語の学科もある。
 本学が交流協定を結んだ海外大学はこれで17カ国・地域、34大学となった。
 (写真は左からメシュケ都市環境工学部教授、小宮一仁学長、マーク都市環境工学部学部長、オステンドルフ副総長)
OPEN CAMPUS
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