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2016.10.15

本学 初ランクイン
英誌 世界大学ランキング


引用論文数など評価
世界に肩を並べる大学へ(津田沼校舎・赤煉瓦門から)
世界に肩を並べる大学へ(津田沼校舎・赤煉瓦門から)
 英高等教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」の「世界大学ランキング2016―17」が9月22日に発表され、本学が初めてランク入りを果たした。選ばれた上位980校に入った日本の大学69校のうち私立大学は22校。本学のランキングは「801位以降」で、産業界からの受託研究費獲得額や国際的に引用された英文論文数、国際性、教育環境などで高い評価を得た。
日本の私大は22校選出
 THEの世界大学ランキングは2004年から毎年秋に公表され、英語圏の大学関係者の国際交流の場では「貴学はTHE何位ですか?」があいさつ代わりになっているほど。受験生が進学大学を選択する際にも世界的に影響を与えている。
 重視されている評価項目は「教育環境」「国際的に権威のある学術雑誌への英文論文発表数」「引用された英文論文数」「産業界からの受託研究費」「国際性」など。
 本学では、小宮一仁学長が就任早々の平成24年7月から、国際的に認められる「大学力」の基準としてTHEの評価項目を掲げ、ランキング入りを目指して、昨年(2015―16年)初挑戦。今回2度目の挑戦で栄誉を勝ち取った。
 さまざまなデータを分析すると、本学発の英文論文で既に国際的に高い評価が得られている研究分野のキーワードとして、地質学・土質学、太陽系、地球科学、大地震、ロボティクス、中性子星、状態方程式、肝炎ウィルス、RNA、磁気、単結晶、信号処理、完全吸収などが挙げられる。
 「国際的に被引用数の多いこれらの論文の筆者の教員や研究員の方々には、一層世界レベルの研究に励んでいただくとともに、これ以外の分野も伸ばしてさらに上位のランキングを目指したい」と、小宮学長は話している。
「より上位へのスタート台に」 小宮学長
 私が学長に就任した直後の平成24年7月5日に開催された合同教授総会での所信表明で、私はTHE世界大学ランキングにおける評価項目をもとに大学力の基準を先生方に説明し、それらを向上させるための協力をお願いして、ランキング入りを目標として掲げました。
 その後、私自身がロンドンに赴き関係者から情報を収集し、ポイントとなるデータの大学からの積極的な発信に努めました。さらに評価を向上させるためのさまざまな施策を実施してきました。
 今回のランキング入りは非常に名誉なことであると同時に、難しいことでもありました。それが達成できたのは、「世界文化に技術で貢献する」という建学の精神のもと、瀬戸熊修理事長をはじめとする法人の方々、そして教員・職員が一丸となって本学の向上のためにご尽力くださっている賜物であり、感謝しています。
 今後は新しく開設された人工知能・ソフトウェア、国際金融、次世代海洋資源の研究センターからも千葉工大発の世界レベルの研究成果が出てくると期待されますから、私としてはより上位のランキングを目指すスタート台に立てたと思って頑張っていく所存です。
■THE世界大学ランキング
 日本の大学で上位200位以内に入ったのは東大(39位)と京大(91位)。ランキング201位以下は100〜200位単位で公表され、細かな順位は示されない。ランク入りした日本の私立大のうち、医学部がないのは15大学。私立の理工系では本学のほかに豊田工大、東京理科大、芝浦工大、東京電機大が入った。ちなみに日本の全大学数は779校、うち私立大は604校。

THE世界大学ランキング

新習志野で地鎮祭


新7号館 建設へ
くわを入れる瀬戸熊理事長(奥)と小宮学長
くわを入れる瀬戸熊理事長(奥)と小宮学長
 魅力ある大学づくりへ再開発が進む新習志野キャンパスの旧食堂跡地で9月28日、講義棟7号館新築工事の地鎮祭が行われた。
 旧7号館には学生食堂・購買が入っていたが、4月に新食堂棟・購買、体育館などが別の場所に完成。旧7号館を当初は改修して講義棟にする予定だったが、経費や構造上の問題を検討した結果、新しく建て直す運びとなった。
 地鎮祭には瀬戸熊修理事長、小宮一仁学長ら大学関係者、設計・施工の代表者たちが出席。全員で工事の安全を祈願した。
 新講義棟は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約3170平方メートルで完成予定は来年8月。180人教室3室、150人教室3室、70人教室4室、演習室1室が配置されることになる。
講義棟7号館の外観デザイン
講義棟7号館の外観デザイン
その内部
その内部