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2014.4.15

2593人、喜びの一歩


平成26年度入学式
 うららかな日和に恵まれた4月1日、千葉工業大学の平成26年度入学式が幕張メッセ(千葉市美浜区)イベントホールで行われた=写真上・会場に向かう新入生たち
 門出を祝うように桜が満開を迎え、新入生は喜びと緊張の第一歩を踏み出した。
「世界を担う自覚持ち」宣誓
幕張メッセのイベントホールを埋め尽くした新入生と父母たち
幕張メッセのイベントホールを埋め尽くした新入生と父母たち
 今年度の新入学生は工学部6学科1679人、情報科学部2学科329人、社会システム科学部3学科336人と、大学院生249人(修士課程3研究科233人、博士後期課程3研究科16人)の計2593人。
 小宮一仁学長は式辞で、建学の経緯や教育理念にふれ「グローバル化した現代社会において、科学技術者を輩出する本学の重要性はますます高まっている」と強調。学部生に課題発見力、論理的思考に基づく解決力、コミュニケーション力、語学力など学力と人間力の習得を説くとともに、環境破壊や地球温暖化など科学技術の進歩が招いた負の側面を挙げ「地球を持続可能にするには新しい知性が必要。千葉工業大学は皆さんが未来を切り拓く力を付けるように全力で手助けします」と約束した。
 瀬戸熊修理事長は祝辞の冒頭、夢を持つ大切さを力説。本学の創立者・小原國芳先生が「一つでも多く夢を持ってほしい」との願いから「夢」の字を一画多く記したことや、幕末の思想家・吉田松陰の言葉を紹介し、学生に奮起を促した。また、6550万年前の生物の大量絶滅の原因を酸性雨と海洋の酸性化であると3月に解明し、世界的な反響を呼んだ本学の惑星探査研究センターや、原発対応災害ロボットの開発で成果を上げている未来ロボット技術研究センターをはじめ、充実した教育・研究環境を説明し「多くの友と切磋琢磨して、世界をリードする研究者や科学技術者を目指してください」と励ました。
 大学側の激励の言葉を受けて、今井雪穂さん(プロジェクトマネジメント学科)が新入生を代表し「世界を担う一人として自覚を持ち、目標に向かって勉学に励みます」と宣誓した。今井さんは原発事故や領土問題など日本がさまざまな問題に直面するなかで、社会情勢に対応し、専門技術で活躍できる人材を目指すと決意を述べた。
 歓迎の言葉として、在学生代表の酒井美咲さん(経営情報科学科4年)は、「先生方や先輩、友人との信頼関係は皆さんのかけがえのない絆になります」と語りかけ、「いろいろなことに挑戦し、周囲の人と支え合って自分の世界を広げてほしい」と結んだ。
 最後に、吹奏楽部が演奏する校歌を学生寮有志が力強く斉唱し、式を終えた。
在学生代表・酒井さん 新入生代表・今井さん
在学生代表・酒井さん 新入生代表・今井さん

来場30万人達成


東京スカイツリータウンキャンパス
 近未来技術を発信する東京スカイツリータウンキャンパス(東京都墨田区押上=東京スカイツリータウン・ソラマチ8階)が、開設3年目を控えた4月7日、来場者30万人を達成した。
 30万人目となったのは埼玉県三郷市から来た山ア皓生君(小学6年生)。皓生君は妹みのりちゃん(同4年生)とお母さんの3人で来館。目的は郵政博物館見学だったが、皓生君が本学ブースを見つけ「入りたい!」と希望し入館したという。
 記念品贈呈式では宮川博光常務から、30万人目の記念に、宇宙飛行士が使用する宇宙ペン、本学オリジナルグッズなどが入ったバッグが手渡された=写真左からみのりちゃん、皓生君
 館内でアトラクションの説明を受けた皓生君、福島の原発対応ロボットを見て、自分もいつか人の役に立つロボットを作ってみたいと思ったという。スタッフから「ロボットを作るなら千葉工大はどう?」と聞かれると「千葉工大なら狙いたい」と答えが返ってきた。記念品の一つ「火星儀」を手に「部屋に飾って宇宙の勉強をします」と、翌日に新学期を控え、目を輝かせていた。

高評価変わらず


本学格付け「AA− 安定的」
 格付投資情報センター(R&I)は3月13日、本学の長期債務の信用格付けを「AA−(マイナス)」、格付けの方向性は「安定的」と公表した。AA−は11年連続で「安定的」評価は4年目。
 東京スカイツリータウンキャンパスや、再開発を終えたキャンパスなどが受験生の関心を引き、入学志願者が昨年度に続き増加。学長が推進する留年・退学者を抑制する取り組みを本格化し、教育支援などの学生対応をよりきめ細かくする方針を打ち出した。依然として帰属収支差額比率は高く、内部保留資産比率も格付け相応の水準を維持するなど、収支・財務は良好と判断された。