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2014.1.15

希望の年 幕開け


春には新学生寮 落成
新学生寮の屋上からの眺望。晴れた日には富士山やスカイツリーが望め、目の前には開放感あふれるオーシャンビューが広がる
新学生寮の屋上からの眺望。
晴れた日には富士山やスカイツリーが望め、目の前には開放感あふれるオーシャンビューが広がる
 平成25年度に創立50周年を迎えた千種寮が学生寮の役目を終え、新年4月には新習志野キャンパスに新学生寮が誕生する。修学の場に接した環境の良さはもちろん、学術と隣接社会とをつなぐ場になり、これまで以上に教育寮としての役割が期待される。
 本学の歴史の1つに幕が下り、同時に新たな1ページが開かれようとしている。学生諸君はもちろん、教職員にとっても新たな一歩を踏み出す希望の年になりそうだ。

新年から製品化 「櫻弐號」


製造販売 三菱重工と正式契約
三菱重工で製造・販売が始まる「櫻弐號」
三菱重工で製造・販売が始まる「櫻弐號」
 本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発した災害対応ロボット「櫻弐號」を三菱重工業が製造・販売するための契約が昨年末に締結され、新年からいよいよ製品化が始まる。「ロボットの千葉工大」とわが国屈指の重厚長大企業との新たな形の産学連携に、大学関係者や産業界から熱い視線が注がれている。
 「櫻弐號」の製造・販売実施許諾契約は、瀬戸熊修理事長と三菱重工業エネルギー環境ドメイン原子力事業部の宮口仁一原子力機器設計部部長との間で、12月24日付で締結された。
  本学と三菱重工業は昨年8月1日付で、災害対応ロボットを共同で開発・生産していくための技術協力協定を締結。以来、両者の研究者やエンジニアが協力して、「櫻弐號」を製品化するための改良や技術開発に取り組んできた。今回の契約締結によって「櫻弐號」を製品として世に送り出す体制が正式に整った。
 東京電力福島第一原子力発電所の事故収束支援に活躍している「Quince」の知見をもとに、fuRoが新たに開発した「櫻弐號」は、優れた耐久性や機動性、重い計測機器の搭載などの性能に加えて、水中でも作業ができる完全密閉の「防水性」が最大の特長だ。
 三菱重工業も原子力発電所で稼働する点検ロボットや溶接ロボットを開発・投入している。しかし、いずれも限られた用途に特化したロボットであるため、fuRoが開発するシンプルで高性能の災害対応ロボットに注目していたという。
 一方、大学側から見ると、実験室で開発したロボットを社会に送り出そうとしても、顧客を開拓し、メンテナンス、サポートなどをユーザーに自前で提供するには限界があり、実験室止まりの研究・開発に陥りがちだ。
 そこで今回のケースではfuRo古田貴之所長が主導して、fuRoの研究・開発力と三菱重工業の生産技術やアフターサービスなどをドッキングさせる、日本でこれまでに例を見ない産学連携が実現した。
 「櫻弐號」は今後、fuRoと三菱重工業が協力して、電力会社やプラントメーカーなどに、それぞれの使途と要望に応じてカスタマイズを施して販売する。さらに広くCBRNE(化学、生物、放射性物質、原子力、爆発物)災害の収束支援に貢献するロボットを開発・生産し、世界を視野に販売していく計画だ。
 三菱重工業の宮口部長は、すでに数件の引き合いが寄せられており、また、標準的な仕様であれば受注から約5カ月で納入できるとしている。今年中には、スリーダイヤのマークを付けた「櫻弐號」がユーザーに届けられることが期待されている。

チバニーがお出迎え


 正月元日から3が日、東京スカイツリータウンキャンパスに受験生応援大使「チバニー」が駆け付けた。2014年初の来場者を歓迎しようと、開館と同時に入り口に登場し、瀬戸熊理事長とともに入館順30人の子どもたちに本学オリジナルブランケットをプレゼント。
 入館第1号は地元・墨田区の尾崎樹把君(5)=写真。「チバニーに会いたくて早く来た! 会えてうれしい」と館内を見て回った。年始から多くの人々が訪れ、1月15日までで来場総数は26万8078人となった。
千葉工業大学工学部デザイン科学科卒業研究・制作展
 

 工学部デザイン科学科卒業研究・制作展を津田沼キャンパスで開催します。インテリア・製品・情報など各領域の個性あふれる研究の集大成を披露します。皆様お誘い合わせのうえお越し下さい。

日時=
平成26年2月7日(金)・8日(土)
 
午前10時〜午後5時(8日は午後3時まで)
場所=
千葉工業大学津田沼校舎7号館1、4階