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2012.10.15

アメリカへ 中国へ


夏期語学研修・親善の旅
シアトルのスペースニードルで 万里の長城で。挑戦前に記念の1枚
シアトルのスペースニードルで 万里の長城で。挑戦前に記念の1枚
 第17回夏期アメリカ英語研修が8月3〜19日の17日間、シアトルとサンフランシスコで行われた。英語授業、企業見学や観光、ホームステイ先での家族との語らい――と、26人の学生たちは生きた英語のなかで過ごした。
 また、8年ぶりに第21回学生親善交流訪中団が結成され、8月3〜17日の15日間、北京、哈爾浜、西安、上海を訪れた。哈爾浜工業大学では、中国語研修や学生親善交流などを主に行い、学生11人が異文化に触れた。
 それぞれに参加した2人が感想を寄せた。

積極的な対話で成長
帰国後も連絡を取り合う


情報ネットワーク学科3年 賀渕 裕介
修了証を手にする賀渕君
修了証を手にする賀渕君
 2012年8月3日、私たちは17日間の英語研修のためアメリカのワシントン州シアトルへと向かいました。現地の大学の教師、学生、ホームステイ先の家族などとの交流により、英語はもちろん、貴重な文化交流を行うことができました。
 千葉工大からは26人の学生が参加し、それぞれがさまざまな期待や不安を抱いていましたが、シアトルやサンフランシスコの観光、英語の授業、ボランティア活動、アメリカ生活を経験し、帰国した時には全員、笑顔と充実感にあふれていました。
 初日はシアトル市内を見学し、翌日には班別行動しました。海外が初めてのメンバーや1人で参加したメンバーが大勢いたので、アメリカ人だけでなく同じ日本人に対しても積極的にコミュニケーションを取り、行動する必要がありました。
 学生寮、ホームステイ、ホテルでの宿泊があり、同じ仲間と固まっているわけにもいかない状況で、全てが円滑に進んだわけではないにしろ、孤立したメンバーがいなかったというのは、人間としてもそれぞれが大きく成長できたのではないかと思います。学生寮での生活を終え、ホストファミリーの家庭へ行く前には、学生寮での生活を惜しむ声がたくさん聞こえました。
 ホームステイに行く前は、皆特に不安が大きかったようです。どんな人たちなのだろうか、うまくコミュニケーションはとれるだろうか。事前に単語を調べてまとめたり、お土産を確認したりしました。
 実際に各家庭で過ごしてみると、言葉の壁や文化の違いから行き違う部分もあったようですが、どこも親切ないい人たちで楽しく過ごすことができました。
 積極的にコミュニケーションをとることで家族に打ち解けることができ、私は14歳の男の子に日本語を教えました。すると、最後の夜にカタカナで名前を書いたプレゼントを渡してくれました。受け身になるだけでなくお互いにいい経験をすることができたと思います。
 現地の学生、ホストファミリーとの別れの時には多くのメンバーが涙を流していました。短い期間で言葉も確実に通じていない中で、さまざまなものを得ることができました。
 しかし、交流はこれで終わりではありません。それぞれが連絡先を聞いたり、FacebookなどのSNSを利用したりして今もコミュニケーションをとっています。この英語研修で私たちはたくさんのものを得ました。とてもいい経験でした。
初日のオリエンテーションで、少し緊張気味? シアトルパシフィック大学のキャンパス内を散策
初日のオリエンテーションで、少し緊張気味? シアトルパシフィック大学のキャンパス内を散策

自国をよく知る中国学生
私も日本をもっと知ろう


プロジェクトマネジメント学科3年 大木 梨香
哈爾浜工大の学食で、ランチで交流
哈爾浜工大の学食で、ランチで交流
 私たちは中国に2週間滞在し、語学や文化を学んできました。
 中国に出発するまでの約1カ月間、毎週集まり、中国でお世話になる先生や学生へのお土産や、答礼宴会での出し物など、さまざまなことを決めていきました。
 中国へ出発する当日がやってきました。2週間も海外に滞在するのは初めてでしたが、毎週集まっているうちに仲良くなった訪中団仲間がいたので、不安もなく出発することができました。
 北京に到着して、すぐホテルに向かい、夕食を食べに行きました。初めての中国でのご飯はすごくおいしくて、たくさん食べてしまいました。
 翌日は万里の長城に行き、中国の文化に触れてきました。万里の長城は学校でも習い知っていましたが、頂上に登るのがあんなに大変だとは思いませんでした。斜面がすごく急で、手すりをつかんでいないと後ろに落ちるのではないかと思いました。
 夜行列車で哈爾浜に向かいました。哈爾浜駅に到着すると、哈爾浜工業大学の先生と学生が待っていてくれました。第一印象は、学生が日本語学科だというのは聞いていましたが、日本語がすごく上手で本当に驚きました。
 その日から哈爾浜工大の学生とペアを組み、1週間いろいろな事をして過ごしました。哈爾浜市内の歴史的建造物を見たり、パートナーに案内をしてもらいながら街を観光したりしました。
 毎朝、訪中団学生だけで中国語の授業を受けたのですが、その時習った中国語をパートナーに話したり、分からなかったところを教わったり、日本語を教えたり、すごく充実した1週間を送ることができました。
 パートナーとのお別れの日が近づくころには、アドレスなどを交換して毎日メールをするくらい仲良くなっていました。
 とうとうお別れの日、みんなで手紙や物を交換して「また絶対会おうね」と約束や、握手や抱ようを交わし、飛行機で西安に飛び立ちました。
 1週間という短い時間でしたが、哈爾浜工大生と関わって思ったことは、自国をよく知っているということ、学ぼうという気持ちが強いことを感じました。私も今から外国語を勉強しよう、日本をもっと知ろうと思わされました。
 大学生活も残り1年と少しですが、訪中団で学んだことを忘れないように一生懸命頑張っていきたいと思います。
初日、哈爾浜工業大学で歓迎を受ける学生たち 哈爾浜工大の学生たちと記念撮影
初日、哈爾浜工業大学で歓迎を受ける学生たち 哈爾浜工大の学生たちと記念撮影