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2011.5.15

平成23年度予算案を承認


 3月28日(月)、東京ガーデンパレスで開催された理事会・評議員会で平成23年度予算案が承認された。
 国際社会のグローバル化はさらに加速度を増し、また情報化の一層の進展はわが国や世界の変化をさらに急速なものにしている。その中で高等教育への期待はますます高度化・多様化し、社会のニーズに応えるための体制整備が急務となっている。
 本学では、平成20年度の(財)日本高等教育評価機構による認証評価受審後3カ年が経過し、改善向上方策のその後の進捗状況を総点検する時期を迎えている。
 教育研究体制では、平成21年度開設した社会システム科学部「金融・経営リスク科学科」及び大学院工学研究科「未来ロボティクス専攻(修士課程)」が本学の教育研究体制のさらなる充実に寄与し始めている。
 また5カ年にわたった新校舎建設が全面的に完成し、教育研究環境の飛躍的な向上が実現し、入学志願者も大幅な増加を示した。
 平成23年度は、一層の修学支援体制の充実やキャリア教育の拡充など総合的な学生支援体制の整備を行うとともに教育研究環境の更なる充実を図っていく。
千葉工業大学 平成23年度予算 資金収支
千葉工業大学 平成23年度予算 消費収支
■教育研究
 平成23年度より、出口保証をさらに行うための一環として、次の2項目からなる初年次教育を実施する。大学での修学に適応するために必要な技術や心構えを養う授業、工科系大学生としての学力を確保するための数学・物理・化学の補完授業。これらを実施するとともに、学習支援センターも充実させることにより、高校教育から大学教育への円滑な移行を進める。
 また、メンター制を中心とした修学支援体制の活用により、多様化した学生の対応に努める。さらには、キャリア支援の充実を図るなど、これらの施策を通じて教育の質の向上を図り、出口保証をしっかりと行う。
 本学の教育力の向上を図るために、FDの一環として平成21年度から学部教育シンポジウムを通じた「教育業績表彰制度」を運用し、この制度の一層の充実を図り、教育手法に関する情報を共有するとともに、講義や演習等における指導にフィードバックしていくことを目指す。
 JABEE(日本技術者教育認定機構)認定コースの申請については、さらに拡充を進めていく。研究面においては、若手教員に対する研究支援強化等により、研究活動の活性化を進めるとともに、産官学融合センター機能の一層の充実を図ることで大学の第三の使命である「社会貢献」を推進し、研究シーズの積極的な広報展開を行う。
■管理運営
 平成18年度からスタートした教育研究環境の整備は、平成20年3月に芝園校舎12号館、同20年9月に津田沼校舎新1号棟、平成22年3月に津田沼校舎学生ホール棟が完成し、本年3月に津田沼校舎に新2号棟が竣工したことにより、5カ年の歳月をかけたキャンパス再開発計画の全てが完了した。習志野市のランドマーク的な存在となったツインタワーからは、研究活動の成果や先端技術を広く社会に向けて発信する機能がスタートした。
 今年度は、次期キャンパス再開発として、4号館、7号館の改修工事の他、インフラ整備や跡地の整備など学内の環境整備をはかり、学生生活の充実と教育・研究活動の向上を目指す。
 また、芝園校地においては、平成23年3月の東北地方太平洋沖地震でキャンパス周辺も影響を受けたが、復旧工事もすでに完了しつつある。
 財務面は、キャンパス再開発による大型投資後も引き続き安定した財務基盤を確保しうるが、18歳人口の減少など大学経営を取り巻く環境はなお一層厳しくなることが予想され、本学でも経費面の見直しや効率化に従来以上に力を入れていく所存である。
 さらには、競争的外部資金の獲得強化や資金運用の効率化などの諸施策を講じて大学の経営基盤の安定を図っていく。
平成23年度予算の概要
I【帰属収入】
 167億円(昨年度163億円 昨年度比4億円増)
 学生納付金は2億円の減少を見込み135億円とした。また資産運用収入、補助金、寄付金、手数料等いずれも前年比マイナスで見込んでいる。なお雑収入が8億円増加する主な要因は、退職金支払いに伴う退職金財団交付金が予測されるためである。
 帰属収入は前年度比4億円増の167億円とした。
II【消費支出】
 165億円(昨年度150億円 昨年度比15億円増)
 人件費は、教員の退職年齢引き下げに伴う退職金や教職員の増加等があり昨年度比12億円の増加とした。
 教育研究経費は、津田沼4号館、7号館の改修やコンピュータ演習室のリプレース経費、減価償却費の増加により14億円の増加とした。
 なお厳しい経済環境に配慮した給付型奨学金や学生の教育に関する経費は引き続き充分に予算化している。
 管理経費は、広報費、福利厚生費の減額等により0.6億円の減少とした。
 資産処分差額として、図書の処分差額に加え津田沼校舎の建物取り壊しに伴う処分差額を計上した。
III【基本金組入額】
 1億円(昨年度36億円昨年度比35億円減)
 23年度の主な基本金組入額は次の通りである。
1) 第1号基本金 3億円
津田沼新2号棟追加工事 11億円
津田沼既存校舎取り壊し △46億円
津田沼・芝園改修工事 6億円
津田沼構築物整備 8億円
津田沼4号館改修 20億円
機器備品、図書 他 4億円
2) 第2号基本金 △2億円
 
校舎改修準備資金 組入額 20億円
使用額 22億円
23年度末残高 20億円
IV【帰属収支差額と消費収支差額】
 以上の結果、帰属収支差額は2億円(1%)、当年度消費収支差額は0.7億円の収入超過となる見込みである。
 繰越額は、前年度とほぼ同額の10億円の支出超過となる見込みである。

入学案内が完成


千葉工業大学 入学案内2012
 千葉工業大学の最新情報を満載した「入学案内2012」が出来上がった=写真。
 来年70周年を迎えるため、メモリアルを意識したエンブレムを表紙に。風格を感じさせる型押しが施され、手にもなじみやすい。テーマを「Team CIT」とし、チームで「個」を伸ばす魅力が随所で見られる。
 津田沼キャンパスにツインタワーが完成、再開発プロジェクトを中心としたロケーションや施設を紹介するのはもちろん、学科紹介、教育内容、キャンパスライフ案内、クラブの紹介、と内容は盛りだくさん。希望者に無料で配布する。
クールビズ実施 5月9日から
千葉工業大学 文化の祭典