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2011.4.15

大震災で入学式中止
学位記授与式も


建造物被害は軽微
 甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のため、本学では4月1日に幕張メッセ・イベントホールで予定していた平成23年度入学式を中止。新入生には4月1日午前10時半から芝園校舎で学長講話と諸手続きの説明・学科紹介などを行った。そして授業開始までの間、混乱を招かぬようガイダンス・オリエンテーションで対応した。入学式の中止は本学創立以来初めて。
 また、3月22日に予定していた学位記授与式(卒業式)も中止。学位記は同日、津田沼校舎の各学科の講義室や大教室で卒業生・大学院修了生に受け渡された=6面に詳報。
新入生は2582人
 今年度の新入生は被災地出身者も含め3学部11学科で2287人、大学院295人の計2582人。3月11日に大震災が発生、人身、交通など多方面に深刻な影響が予想される中、本学は3日後の14日、ウェブのホームページに「緊急お知らせサイト」を開設。17日に、各地の新入生に対し「誠に残念ながら――」と入学式中止の決定を告げた。そしてガイダンスや各学科オリエンテーション、授業開始についての日程を掲載、全員参加を促した。
 これに先立ち15日には入学手続き締切日の延長を発表。大学主催イベントの数々が中止されたほか、大学院B日程の入学試験合格発表などが延期された。
 ガイダンスは芝園校舎で4月2日から行われ、同日、クラス分けの基となる学習状況調査を行ったあと、4日に修学説明と意識調査、また学科ごとに内容を変えてオリエンテーション。6日に学生生活についての説明や奨学金・教職課程の説明、健康診断。そして7日から授業を開始した。
 今回の震災で、本学建造物は津田沼校舎でガラス窓が一部破損した以外、大きな被害を免れた。芝園校舎と茜浜運動施設では立地内が所々地盤沈下したが、芝園校舎は3月末までに復旧。茜浜運動施設でも補修工事が進み、8割方終了した。
 一方、被災者については「2011 東北地方太平洋沖地震連絡台帳」をつくり、個々に聴取して、状況の把握に努めた。
芝園キャンパスで行われたガイダンスやオリエンテーション 芝園キャンパスで行われたガイダンスやオリエンテーション
芝園キャンパスで行われたガイダンスやオリエンテーション

新2号棟竣工!
ツインタワー完成


津田沼 再開発5年の集大成
完成したツインタワー。中央が新2号棟
完成したツインタワー。中央が新2号棟
 3、4年生が通う津田沼キャンパスの第2期工事として建設されてきた新2号棟が完成、3月3日大安に同棟で竣工式が行われた=3、4面に詳報。
 これで平成18年以来5年をかけて進められてきた津田沼・芝園キャンパス再開発計画が構想どおりほぼ完結。第1期完成の新1号棟と並び、本学テクノシティを象徴する美しいガラス窓の地上20階建て約96mのツインタワーが、JR津田沼駅前にそびえ立った。
 事務の移転もすみやかに行われ、新学期から大学本部機構が稼動。また、主に工学部3学科と社会システム科学部の使用に供され、学びのための最適な環境が整えられた。

本学「AA−」8年目


格付け方向性は「安定的」に変更
 格付投資情報センター(R&I)は3月7日、本学の長期債務の信用格付けを「AA−」と発表した。「AA−」評価は2003年の初取得以来8年維持。しかし今回は格付けの方向性を「ネガティブ」から「安定的」へと一段プラス評価に変更した。
 その理由を「キャンパスの再開発が進み話題豊富なこともあり、入試の志願者数が着実に増加している」ためと説明、収支・財務体質は依然良好であると認めた。