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2009.9.15

ロボカップ世界大会 レスキューリーグ準優勝


ヒューマノイド 各部門で上位入賞
ボールを蹴り合うロボット 階段を登るレスキューロボ
ボールを蹴り合うロボット 階段を登るレスキューロボ
 ロボカップ2009世界大会が6月29日〜7月5日、オーストリア・グラーツで開かれ、本学チームはヒューマノイドリーグ(サッカー)でキッドサイズ3on3が3位▽同テクニカルチャレンジ4位▽ティーンサイズ・ドリブルアンドキック準優勝▽同テクニカルチャレンジ2位、ベストヒューマノイド賞3位を獲得、レスキューリーグでは通常競技で準優勝、チャレンジ2部門(モビリティとマニピュレーション)で優勝、自律部門では2位と好成績を収めた。
 ヒューマノイドリーグは「障害物回避ドリブル」「ダブルパス」「スローイン」など実現困難な技術に挑戦するテクニカルチャレンジと、3対3の試合形式で技術を比較する3on3やPKからなり技術を競う。同競技に挑戦した「CIT Brains」は本学を中心に複数企業が参加した産学融合チームで、日本から唯一の参加。
 「CIT Brains」キッドサイズは予選を順調に勝ち上がった。準決勝では今回の準優勝チーム(ドイツ)に敗れたが、3位決定戦では昨年の優勝チームと対戦、延長戦とPKの末、昨年に引き続き3位となった。ティーンサイズは決勝まで進み、キッド3位決定戦と同じ顔合わせとなった。対戦は惜しくも敗れ準優勝となったが、ティーンサイズでは唯一スローインを成功させるなどしてベストヒューマノイド賞3位を獲得した。
 レスキューリーグは、仮設の災害現場でロボットの救助活動のスピードと精度などを競い合う競技で、日本からは本学を中心とした「Pelican United」など計4チームが参加した。
 同リーグの通常競技で、「Pelican United」はタイチームに続き2位となったが、チャレンジ2部門(モビリティとマニピュレーション)で優勝、自律部門では2位に入るなど、総合力では日本の技術力の高さを示した。
■ヒューマノイドリーグチームメンバー■
 未来ロボティクス学科准教授・林原靖男▽同・南方英明▽大学院工学研究科2年・清家洋平▽未来ロボティクス学科4年・一澤勝弘▽同3年・吉澤将▽同2年・高松和城▽同・町浩輔▽同・山田幸果
■レスキューリーグチームメンバー■
 fuRo副所長・▽fuRo上席研究員・吉田智章▽機械サイエンス学科4年・西村健志▽未来ロボティクス学科4年・川本将嗣▽同1年・松本和彦、、亀井聡、北村拓也、大山裕正、川野朋子、岡本華奈、大原葵

映画試写会と“トーク”開催


松井、古田所長が対談 惑星探査研開設記念
対談する松井所長(左)と古田所長
対談する松井所長(左)と古田所長
 本学惑星探査研究センター開設記念企画として7月26日、津田沼キャンパス新1号棟3階大ホールで、ドキュメンタリー映画「宇宙(そら)へ。」の特別試写会とトークセッションが行われた。今年はイタリアの科学者、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で初めて宇宙を観察した1609年から400年目の節目の年であると同時に、NASAが1969年に月面着陸してから40年という記念すべき年。今年4月に本学に国内大学初の「惑星探査研究センター」が開設されたこともあり、より多くの人に宇宙への関心を高めてもらうために今回の記念企画を実施した。
 ドキュメンタリー映画「宇宙(そら)へ。」は、英国BBCが制作。NASA秘蔵の膨大なフィルムを新たに編集し直したもので、宇宙の美しさと、NASAの50年に及ぶ壮絶な宇宙への記録をまとめた。特別試写会には抽選で選ばれた410人が来場、人類が宇宙に挑戦する姿に真剣に見入っていた。
 特別試写会に先立ち行われたトークセッションには、本学から惑星探査研究センターの松井孝典所長と未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長が出席、タレントの皆藤愛子さんの司会で“宇宙トーク”を繰り広げた。
 トークセッションの中で、松井所長は「今、最も関心を持っているのは火星であり、いろいろなロボットを送り込んで調べてみようと思います。おそらく火星には生命がいると思うので、人類として初めて我々が見つけられるのではないか、という夢を持っています」と語るとともに、惑星探査研究センターが世界の宇宙研究の先頭になりたい、と抱負を語った。
 また、古田所長は「ロボットは宇宙に行くべきだと思います。月に行くだけでも大変であり、火星に行き、さらに生物まで見つけることは夢のようですが、しかし、地道に工学とサイエンスを積み重ねていけば可能です。技術は日進月歩ですから、宇宙ロボットの実用化は遠くないと思います」と宇宙への夢を語っていた。

本学の就職支援プロブラム採決 文科省


 文部科学省の平成21年度「大学教育・学生支援推進事業」学生支援推進プログラムの審査がこのほど行われ、本学が申請していた「学生の孤立化を解消する就職支援プログラム」が採択された。
 この事業は、各大学・短大等から申請された、就職支援における学士力、教育力向上のための取り組みの中から、達成目標を明確にした効果が見込まれる取り組みを選定し、重点的な財政支援を行うもの。新規学卒者の就職内定取り消しなど学生の雇用が不安定な中、私立大学を中心に学生の就職支援の強化など総合的な学生支援の取り組みを推進する。
 今回採択された本学の「学生の孤立化を解消する就職支援プログラム」は、入学時より精神的な「孤立感」を抱かない環境づくり、学生が学生生活を通して人間関係を構築する能力を育成する支援の実施により学生を取り巻く就職支援体制の充実を図る。また、学生の適性や希望を考慮したグループワーク型講座を通して、孤立化の解消だけでなく、全学生が組織の中で専門知識と人間力を十分に発揮し、存在感を持って活躍できる人材を育成するのが狙いとなっている。
石井苗子、松本隆博両氏が教養特別講義

石井苗子さん 松本隆博さん
石井苗子さん 松本隆博さん
 本学キャリアセンターは、学外から講師を招いて教養科目「自己表現法」の特別講義を6月26、29日の2回、芝園校舎で実施した。1回目は女優で、ヘルスケアカウンセラー(保健学博士)の石井苗子さん、2回目は、若者に人気のダウンタウン松本人志さんの兄で“社会貢献的エンタティナー”松本隆博さんが、自らの経験をもとに学生に語りかけた。
 石井さんのテーマは「きっと変われる」。石井さんは大学受験に失敗、単身渡米し、ワシントン州立大学に学び、帰国後は身に付けた英語を生かす仕事に従事。この間、リストラも経験し、「人生、思うようにはいかない」などと話した。また、「怒りが第一歩。怒りは自分を奮い立たせる最大のエネルギー」と話し、「自分を知り、自分が何ができるかを知ることが重要」と締めくくった。
 松本さんのテーマは「働くってナニ!?」。講演は松本さんのギターの弾き語りでスタート。大阪の大学を卒業し、地元の信用金庫に就職し、両親から喜ばれたこと。しかし、仕事は失敗ばかりで悩んでいる時、「やればできる子や〜」という母の声を思い出し、「ナニクソ!!」と必死で頑張ったこと。また、ダウンタウンのエピソードなども紹介、学生らに仕事を好きになることが大切と語りかけた。
 キャリアセンターはまた、7月15、16の両日、群馬県高崎市と長野県松本市で「千葉工業大学キャリアフォーラム 親子の絆セミナー」を実施、保護者から要望の強かった就職活動への取り組みや考え方について意見交換するとともに、松本隆博さんが特別講演を行い、就職という人生の節目を前に親子の絆の深さ、協力関係などについて自らの思いを語った。