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2009.5.15

惑星探査研究センター設立


火星探査通じ生命の存在解明
テープカットする豊田耕作理事長(中央)、本岡学長(右)、松井所長(左) あいさつする松井所長
テープカットする豊田耕作理事長(中央)、本岡学長(右)、松井所長(左) あいさつする松井所長
 千葉工業大学は、宇宙、特に火星における探査を通じ、宇宙における生命の存在やその進化に関わる問題を解明しようという壮大な研究を目指す「惑星探査研究センター」(松井孝典所長)を設立し、4月16日に津田沼校舎8号館7階の同センターに関係者を招き開所式を行った。本学の研究センターとしては、未来ロボット技術研究センター(fuRo)に続く二つ目のセンター。
 初代所長を務める松井氏はこれまで、米国NASA研究員、マサチューセッツ工科大学招聘科学者、マックスプランク化学研究所客員教授などを歴任し、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授を退職した世界的な惑星科学の第一人者。センターは松井所長の下に、小惑星探査機「はやぶさ」や、月探査機「かぐや」の研究者を含む国内の若手研究者で構成している。
 21世紀の宇宙科学の最大の課題はアストロバイオロジー、すなわち宇宙における生命の起源・進化の過程を解明すること。特に惑星科学は地球・生命・文明の普遍性や、人類の未来を探る最も重要な分野。惑星探査などを通じ惑星や生命の起源と進化を探り、人類にとっての新たな世界を切り開くことを目標にしている。
 このため、同センターでは、惑星探査機器の開発・製作惑星探査データの解析惑星科学研究を柱とし、まず、惑星探査用衛星に搭載する観測機器の新規開発を行う。さらにJAXA等国内外の研究機関と連携して、日本と世界の惑星探査をリードする中核の一つとして活動することを目指す。
 惑星探査データの解析では、同センターが製作した惑星探査機器から得られたデータを処理・解析し、データの持つ惑星科学的意味を明らかにする。また、現在活動中の月探査衛星「かぐや」等、惑星探査計画で得られたデータの解析も行う。
 惑星科学研究では、惑星探査で得られたデータと、新たに得られた知見を活用し、惑星や衛星の起源と進化について、さらに広い視点での研究と、理論計算や基礎実験等を行う。
 最大目標の火星探査は、国内外研究機関の火星探査機に同センター開発の機器を搭載し、火星着陸後、地下で水や生命の痕跡などを探る構想。火星での生命体発見という夢のある構想だけに関係者の期待も大きい。
 松井所長は「若い人たちが関心を持つような宇宙の解明や探査ロボットの開発など、夢を与える研究所にしていきたい。若い人たちが中心になって日本の科学研究を活性化させていく、さらにそういう人たちを教育する場としても、このセンターの役割があると思う」と抱負を述べた。また、本岡誠一学長は「同センターが今後、いろいろな研究をし、本学の研究として社会にアピールできれば非常にありがたいことです」と話している。

新2号棟、新学生ホール棟地鎮祭


津田沼校舎再開発二期工事
津田沼校地で行われた地鎮祭
津田沼校地で行われた地鎮祭
 本学津田沼校舎再開発計画二期工事の地鎮祭が大安の4月10日、建設地で関係者が出席し執り行われた。二期工事は新2号棟と新学生ホール棟の2工区。式には本学から豊田耕作理事長、本岡誠一学長はじめ教職員が出席。設計・監理の横河建築設計事務所、施工の三井住友・五洋建設共同企業体、鹿島建設から工事関係者が出席し、工事の安全を祈願した。
 会場を移し、正午から行われた直会で本岡学長は「地鎮祭を迎えてうれしく思います。新2号棟の完成で、教育環境はますます充実します。キャンパス再開発は教職員、学生のことを考えた建物で、新2号棟はすでに完成している新1号棟と併せて教育研究の新たなシンボルタワーとなるとともに、ユニバーサル化での教育の活性化に寄与できるものと考えます。工事関係者の安全と、工事の無事完成をお祈りします」とあいさつした。
 新2号棟(仮称=2011年3月完成予定)は鉄骨造地下1階地上20階建て、延べ床面積2万8562平方メートル、高さ約97メートル。
 新学生ホール棟(仮称=2010年3月完成予定)は鉄骨造地上2階建て、延べ床面積2227平方メートル、高さ約14メートル。
新2号棟完成予想図 新学生ホール棟完成予想図
新2号棟完成予想図 新学生ホール棟完成予想図

6月21日(日)津田沼で開催


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(3面にAO・推薦入試日程)
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