2006.01.15

3面

産官学連携セミナー/産官学連携フォーラムを開催
 
 
本岡学長「産官学融合」を強調
 

 大学と企業、行政関係者が「互いの技術・知識を生かし融合を図ろう」と、昨年12月16日(金)、「産官学連携セミナー」が津田沼校舎で開催された。
 セミナーでは「技術の現場を見よう」と“鯨生態観測衛星システム”を開発した林友直教授の研究室や「音響情報フロンティアセンター」などを見学した。見学者からは積極的な質問も多く、関心の高さがうかがえた。
 見学後は、本学の産官学融合センター、技術・情報振興会主催の「第2回産官学連携フォーラム〜知的財産権と産学連携(4)」が、7号館4階7404教室で開催された。
 まず、本岡誠一学長が「昨年10月に本学産官学融合センターを立ち上げましたので、一層、この連携を強めて行きたいと考えます」と、説明とあいさつを行った。
 続いて、基調講演に入り、「『産官学融合』を活用した事例の紹介と展開について」のテーマで千葉県知的所有権センター特許流通アドバイザーの稲谷稔宏氏が講演した。稲谷氏は産官学が特許などに対してどう対処すべきかを説明した。
 この後、本題の特許関連シーズ発表に移り、「脚車輪分離型ロボット」(未来ロボット技術研究センターの中嶋秀朗研究員)、「異音を生じない移動音像生成信号処理方法」(柳川博文情報ネットワーク学科教授)、「燃料電池用のメタン改質器及びメタン改質方法」(山口貞衛附属総合研究所教授)などが紹介された。

音響情報フロンティアセンターの説明会
 
柳川博文教授の研究発表
 
 
セミコン・ジャパン2005
 
 
パネルや動画でfuRoを紹介
オムニ研究所ブースに本学コーナー開設
 
 半導体製造装置・材料に関する世界最大の国際展示会「セミコン・ジャパン2005」が、参加企業約1,600社を集めて12月7日(水)〜9日(金)までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。今年のテーマは「協働によるイノベーションの創出」。
 出展企業の一つ、株式会社オムニ研究所のブースでは、千葉工業大学コーナーが設けられ「未来ロボット技術研究センター」のロボット開発の様子がパネルと動画で紹介された。本学のコーナーが設置されたのは、オムニ研究所の吉見武夫社長が会長を務めるTMS(Top Management Seminar)会に未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長、先川原正浩室長が参加し、ロボット技術の講演などで強い印象を残したことが縁となった。
 紹介パネルでは古田所長について「ロボット工学の新進気鋭の研究者で、数多くのロボット技術を発信している。一方、高校生層に本当のモノ作りの楽しさを実地教育している熱血先生」と紹介していた。
 オムニ研究所は、ベンチャー企業、大学・高専の研究活動、地域企業の活性化など、ユニークで優れた技術・製品を紹介する会社。同社は昨年、オムニTL0を設立し、大学等の技術シーズと民間企業の市場ニーズの仲立ちや、大学発ベンチャーの創出を目指している。

オムニ研究所ブースに設けられた本学のコーナー
 
 
fuRo開発ロボットの展示・デモ
 
 
青山スパイラルガーデン
マスコミや著名人の来場でにぎわう
 
 本学の未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発したロボットの展示デモが12月9日〜11日の3日間にわたり、青山スパイラルガーデンで行われた。
 自動車技術とロボティクスを融合させた「ハルキゲニア01」のデモでは古田貴之所長や研究員による解説が行われ、TV・新聞・雑誌等の取材がひきもきらず押し寄せていた。また、愛・地球博で出展された「WINDマスタースレーブ・コントローラー」を用いて「ハルキゲニア01」を操作するデモが今回初めて試みられ、来場者はその技術の高さに目を見張っていた。
 さらに、ヒューマノイドロボット「morph3」を分解し、その内部構造やパーツを一般に公開する試みも今回の展示会で初めて行われた。過去にさまざまなロボットの展示会が開催されているが、ロボットを調整・整備している様子を来場者の前で行う試みは非常に珍しく、マスコミや来場者の注目度は会場内でもっとも高かったようだ。
 会場にはメカニックデザイナーのカトキハジメ氏、ファッションデザイナーのISSEY MIYAKE氏といった著名人も訪れ、連日多くの来場者でにぎわっていた。
 なお、今回の展示・デモは工業デザイナーの山中俊治氏が主催する「LEADING EDGE DESIGN展“MOVE”」で行われたものである。

ハルキゲニア01のデモ風景。
古田所長(左端)と研究員
 
 

先川原室長、前原小で講演
 
 
科学への夢と関心を育てよう
 

 地域の小学生にロボットを見せて、科学への夢と関心を育てようと、昨年12月5日(月)船橋市立前原小学校で本学未来ロボット技術研究センターの先川原正浩室長による講演会「前原小にロボットがやってくる!」(主催・船橋市東部地区公民館)が開かれた。当日、集まったのは同校の6年生87人で、本物の人型ロボット「モルフ3」を前に、楽しそうに先川原室長の話を聞いていた。
 講演は児童たちが退屈しないように、昔のロボットから最新のロボットまでを映像で紹介。お気に入りのロボットが映し出されると児童たちからひときわ高い歓声が上がった。またロボット技術の基礎についても児童たちにも分かるようにクイズ形式で解説を行った。
 講演の最後には、ドラえもんロボットによるデモンストレーションが行われた。このあとの質問コーナーでは「ガンダムは作れますか」「部品の数は」「ヘビ型ロボットを水から守る工夫は」など専門的な質問もあって、室長もロボットヘの関心の高さに驚いた様子。「ロボット作りに興味を持った人は、算数、理科、国語も大切なので頑張って」とエールを送った。

「モルフ3」に目を輝かせる児童たち
 
先川原正浩室長の話を真剣に聴く児童たち
 
 
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