2005.9.15

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「高等教育支援プログラム」に本学選定

キャリア学習の拠点目指す
文部科学省
 

 文部科学省が進めている平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に本学が選定された。同プログラムは、高等教育の活性化の促進を目的に、平成17年度から、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学・短大・高専から申請された取り組みの中から特に優れた教育プロジェクト(取組)を選定するもの。
 今回は、全国の大学・短大などから509件の申請が提出され、この中から84件(大学68、短大7、高専7など)が選定され、補助金が交付される。テーマ別内訳は、(1)地域活性化への貢献(地元密着型)(2)地域活性化への貢献(広域展開型)(3)知的財産関連教育の推進(4)仕事で英語が使える日本人の育成(5)人材交流による産学連携教育――の5点。
 今回本学が選定されたテーマは(1)地域活性化への貢献(地元密着型)である。本学の取り組みは、工科系大学の特徴を生かして習志野・船橋地域のキャリア学習の拠点を目指し、本学教職員と地域の人材が一体となり地域の青少年の工科系職業志向を強化するものである。
 具体的には、本学3学部の特長を生かした産官学民によるキャリア学習支援のための協同フォーラム(プロジェクトマネジメントフォーラム、略称PMF)の結成のほか、地域ネットワークと学生による「工科キャリア学習支援データベース」の構築、地域の青少年に提供する「キャリア学習支援プログラム」の実践を挙げている。
 
荻林教授「地域と連携、特徴生かしたい」
 
   
 今回の同支援プログラムに本学が選定されたことに関して、社会システム科学部経営情報科学科の荻林成章教授は次のように語った。
 「今年初めての挑戦で採択に至ったことをうれしく思っています。昨年より、総合研究所助成研究フォーラム『地域活性化のための産官学連携研究会』で、大学の地域貢献の方策について、地域のNPO、行政、企業のメンバーの方々と、議論を進めておりました。本テーマはその中から教育に関わる部分を切り出して提案書にまとめた。申請にあたっては、西崎泰経営情報科学科講師、鎌田元弘建築都市環境学科教授、五百井俊宏プロジェクトマネジメント学科教授をはじめフォーラムの中心的メンバーの先生方にご協力いただきました。
 今回の採択は、地域と連携して工科系大学としての特徴を生かしたキャリア教育を推進する点が評価されたものと考えています。このプログラムにより、これまでばらばらに行っていた取り組みを「キャリア学習支援プログラム」として総合化し、新しいキャリア教育システムを構築することにより、地域における千葉工業大学の教育力向上に寄与できれば……と期待しています」。
 
▲選定を喜ぶ荻林成章教授
 
 
初のホームカミングデイ開催

10、11年前の卒業生
50人が恩師らと歓談
 

 
本岡誠一学長
 

奥田實同窓会会長
 千葉工業大学同窓会は、8月6日(土)午後2時から津田沼校舎で「ホームカミングデイ」(卒業生が千葉工業大学に帰る日)を開催した。この催しは、本学卒業後、10年および11年の卒業生を対象に、大学の近況報告やキャンパスの変化を見てもらい、改めて母校に関心を持ってもらおうと開いたもので、今回が初めての試み。
 当日は、対象の卒業生約50人が参加。午後2時20分から、4号館431教室で式典が行われ、鎌田元弘ホームカミング実行委員長(建築都市環境学科教授)が、この企画開催の趣旨、経過などを交えてあいさつした。続いて、奥田實同窓会会長、本岡誠一学長が在学当時の思い出や同窓会、大学の現況について説明した。
 その後、記念講演として同窓生で三井住友建設(株)勤務の雨宮幸蔵氏(昭和55年建築学科卒業)が、在学時代から社会人になっての体験談、母校との関わり合いなどを楽しく講演、参加者から大きな拍手を浴びた。
 講演後は、本学の「鯨生態観測衛星『観太くん』」や「未来ロボット技術研究センター(fuRo)」のロボットなどの映像を見てもらい、現在の本学の姿を紹介した。
 午後4時20分からは、会場を4号館地下食堂に移して懇親会が開かれた。卒業生たちは、久し振りに会った先生方と約2時間にわたって歓談を楽しんでいた。
 

▲10年ぶりの再会に喜びの笑顔
 
▲参加者全員で記念撮影
 
 

高校生らROBOT解体LIVE楽しむ

千葉県高等学校産業教育フェア
 

 千葉県内の工業高等学校など、産業関係学科の高校(農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉)が集まって学習内容の紹介を行う「平成17年度・千葉県高等学校産業教育フェア」が8月25日(木)から28日(日)まで千葉県立現代産業科学館(市川市鬼高)で開催された。
 最終日の28日には「未来のロボット博士たちへ」と題して、本学未来ロボット技術研究センター・古田貴之所長によるROBOT解体LIVEが行われた。会場には、多くの高校生をはじめ家族連れが詰めかけ、古田所長のやさしくユーモアに富んだ話術を楽しんだ。
 解体ライブでは、生徒や子どもたちが古田所長の指導で「モルフ3」の部品を次々と外していった。解体が進み、大型スクリーン上にモルフ3内部の複雑な配線や小型コンピュータが映し出されると観客の目はスクリーンにくぎ付けとなり、ロボットに対する興味の深さがうかがえた。

 
▲児童が解体した部品を掲げる古田所長
 
 

“学びの支援フォーラム”でも解体ライブ

子供たちが驚きの声
東京国際フォーラム
 

 8月20日・21日の2日間、東京有楽町の東京国際フォーラムで、「学びの支援フォーラム」が開催された。
 このイベントは、東京都の私立中学・高校の相談会である「東京都私立学校展」に併設して開催されたもので、子どもたちに学びの楽しさを伝えることをコンセプトに16大学が参加した。
 「大学・短大別学び支援コーナー」の本学ブースでは、「現代のロボット大集合!」をテーマに、おもちゃ型ロボットやアイボ、本学で研究開発が進められているモルフ3と自動車型ロボットのハルキゲニア01が展示され、来場した子供たちの注目を集めた。
 また、「学びの支援セミナー」では、未来ロボット技術研究センター研究員によるモルフ3の解体ライブが行われ、普段見ることのできないロボットの中身を見て、来場者から驚きの声が上がった。

 
▲学びの支援セミナーで行なわれた解体ライブ
 
   
 
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