2005.1.15

1面

2005年 年頭にあたって
本岡誠一学長新年の抱負語る

21世紀に通用する独自教育へ
建学の精神(師弟同行(どうぎょう)、自学自律)
教育目標(科学技術の厳しい変化に対応できるしっかりした基礎学力を持つ学生(人材)の育成)
2つの柱を認識し、技術者育成目指す
 

 明けましておめでとうございます。新年を迎えて、本岡誠一学長にこれからの本学の在り方について、抱負を語っていただきました。本岡学長は、「まず短期的には入学生に基礎教育の徹底と教養基礎教育の見直しが急務だと思います。そして、本学学生の全体のボトム・アップが大切で、社会から高い評価を受ける大学になってほしい。研究面でも外部から評価される大学にしたい。中期・長期の展望では日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を取れる大学になってほしい。また、学長就任時に申し上げたとおり、入試から就職まで一貫性ある教育システムを構築して、社会貢献できる人材の育成を目指します」と力強く抱負を語っていただきました。
 
大学を取り巻く“環境の変化”実感

 明けましておめでとうございます。
 皆様には輝かしい、幸せな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年、学長に就任して、6カ月たちましたが、大学を取り巻く環境は急激かつ大幅に変化していることを実感しました。
 私はまず、教職員の皆さんに本学の「建学の精神」と「教育目標」を認識してほしいと思います。本学の建学の精神の中に「師弟同行」という言葉があります。先生と学生が一体になってものごとを進めていくということです。本学の教育目標は、工業大学だから「科学技術の厳しい変化に対応できるしっかりした基礎学力を持つ学生の育成」だと考えております。
 さらに、「自学自律」というもう一つの建学の精神があります。すなわち、創造性豊かな人材の育成です。そこで、大学の建学の精神と教育目標がリンクできるのです。この目標達成のためには、教職員の皆さんにも共有意識を持っていただきたいと思います。
 
 
▲新年の抱負を語る本岡誠一学長
基礎教育を徹底、ボトム・アップ図る

 短期的な施策の一つはリメディアル教育の実施です。多様化した大学入試を受けて入学した学生のうち、数学、物理、化学の基礎科目を十分履習していない学生を対象に、これら3科目の再教育を行います。そして基礎教育を徹底させ、学生全体のボトム・アップを図るというものです。
 もう一つは、教養基礎教育の見直しです。これは、最近の学生は社会性に欠け、社会常識の欠陥も指摘されているからです。そういう意味から、私は本学における必要最少限度の教養教育の見直しを行いたいと思います。2年間でしっかりと植え付け、その上で今度は特色ある専門の基礎教育に取り組んでもらう制度化が必要だと考えています。
 この基礎教育の徹底で、「本学の学生は学部、学科問わず共通して一定レベルの基礎学力を持っている」「専門基礎教育をしっかり学んでいる」と評価されるように望んでいるからです。それに、常に全学生に対して、積極的に社会貢献できる人材育成の教育を考えております。

科研費獲得に一層の意欲を


 また、研究面で競争的研究資金を多く獲得することができるような大学になってほしいと望んでいます。とにかく科研費にどんどん応募してもらいたいと考えます。
 教職員の皆さんには、今までの概念を捨てて、意識改革を行い、本学をさらに良くするには、どうすればよいかを考えていただくことを願っています。

JABEE、COE念頭に体制整備

 中期、長期的な施策としては、第三者評価と結び付けまして、日本技術者教育認定機構・ジャビー(JABEE)は避けて通れないと考えています。これには全学挙げて取り組む姿勢が必要です。ジャビーの認定をとれるような大学にしなければいけないと考えています。
 それによく言われているのは、大学院生に対しては、「FE」(ファンダメンタル・エンジニアリング)があります。これの資格を取らせたい。さらにその上の「PE」(プロフェッショナル・エンジニアリング)、俗に言う技術士の資格制度があり、こういうものにも積極的に取り組ませ、大学院の活性化を図りたいと考えています。それと、もう一つはやはり大学の格付けといいますか、重要なのは「COE」(世界的研究教育拠点の形成のための重点的支援)が取れるような、また「COE」対策を目的にした学部・学科横断型のプロジェクト研究体制の整備が急務であろうと考えています。
 最後に、私は21世紀に通用する千葉工業大学独自の教育を考えています。学生を預けてくださる父母の信頼に応え、何よりも学生自身が納得し、満足でき、学ぼうとする多くの人々が入学したくなる大学の実現と、社会から期待される技術者の育成を目指しております。
 
 
本岡学長、文化放送に生出演

千葉工大の魅力、抱負を語る
 

 本学の本岡誠一学長は、昨年12月8日、午後6時から放送された文化放送「イブニング・ギフト」の「スタジオヘようこそ」のコーナーに生出演した。同番組は、ウイークデーの夕方に放送される情報番組で竹内靖夫アナウンサーが担当している。
 同コーナーでは、初めに竹内氏から千葉工業大学について「私立の工業大学では一番古い歴史があること」「立地条件が良いこと」「学部構成」「ユニークな鯨生態観測衛星(観太くん)のプロジェクト研究」「未来ロボット技術研究センター」などが紹介された。
 次いで竹内氏は、本岡学長に新学長としての抱負を尋ね、同学長は「社会貢献できる人材育成のための仕組みを構築することが私の役目と考えています。そのためには基礎学力、基礎知識が身につけられる充実したカリキュラムを組み、入学から就職までを視野に入れた、一貫性のある教育システムを通して卒業時の質≠フ確保を図っていきたい」と語った。
 
▲文化放送「イブニング・ギフト」に出演した本岡学長(左)。右は竹内靖夫アナウンサー
 
 
工業デザイン学科 卒業研究・製作展

4年間の集大成 一堂に
2月25,26,27日 津田沼校舎7号館
 

 
▲卒業研究製作展ポスター
 工業デザイン学科で、毎年恒例の卒業研究・製作展(実行委員会代表・工業デザイン学科4年・宇野皓平君)が開催されます。
 4年間学んだデザイン学の集大成は、あったらいいな≠ニ思えるようなユニークで新しいものばかり。デザインに携わる方、興味のある方はもちろん、一般の方々も是非ご来場ください。

◇日 時:2月25日(金)、26日(土)、27日(日)
◇場 所:千葉工業大学 津田沼校舎7号館1階・4階
◇問い合わせ:工学部事務室 TEL 047−478−0509

 
     
 
 
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